ベランダ出入り口サッシ下からの雨漏り & サイディング(窯業系)の塗装
<工事要点>
ベランダ雨漏りはベランダのサッシが床とほとんど同じ高さなので、新築時からサッシ下の防水が切れているのが原因
<ポイント>
ベランダからの雨漏りは、出入り口のサッシが床からの高さが取れていないので、工事も非常にやりにくく、また戸袋の下からも侵入している恐れがあるので戸袋も開口して(簡単に取れなかったので)その中もシールで防水をした。FRP防水をしたが、FRPはプライマを塗っても、金属系とは密着が悪いので、アルミとの接触部は経年変化で剥がれる恐れもある。そのこともお客様に説明し、いつも点検をしたいただけるようお願いした。問題点がわかっていれば、すぐ補修できるので、当社は必ず工事後の注意点を説明することにしている。
<予算>
ベランダ雨漏り修理&FRP防水 約17万円
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ベランダ外観
ベランダの外観。写真は塗装工事用に足場が立ててある。塗装は雨漏り修理をして、直ったのを確認してから工事を実施した
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工事前のベランダ
スリッパの様子からサッシが床面から高さがないのがわかる。サッシの水切りの位置が床面の高さです
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工事前のベランダ
クラックは多いがこれが雨漏りの原因ではないと思われる
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ベランダ壁際の様子
前日雨が降ったので壁際の状態がよくわかる。サイディングが床に直接接しているが、これでは壁の中に雨が入ってしまう。タイル模様の2段目に水切り板金を設置し、2段目までFRP防水を施工することにした
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サッシと床面の様子
サッシは少し床と離れているが、ベランダ中央では床の上にサッシが乗っている状態。泥を取り除くと、なんと壁に向かってコンクリートが傾斜しており、雨が降ると必ず壁際に水たまりができてしまう状態だった
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排水口廻り
排水口の様子。ここも念のため排水口の中までFRPを施工予定
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壁に水切りを施工
壁に水切りを施工(サイディング部分の茶色に見える部分)
水切りの下まで床からFRPを一体で施工 -
サッシ下も隙間を塞ぐ
サッシ下も隙間を塞ぐ。シールを全面に塗ってアルミ部が直接FRPと接しないように注意する
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戸袋内部も工事
風雨が強いと戸袋の中まで雨水が侵入することも考えられるので、戸袋の中の水抜きの穴もシールなどで塞ぐ。戸袋に入った水もサッシ下に抜けるのではなく、ベランダ床側に抜けるように工夫した
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雨漏り付近の様子
写真中央付近のサッシ下から雨漏り。この部分とサッシに接しているFRP防水が分離して水が入らないよう、常に点検しておく必要がある。この注意点は必ずお客様に説明して、点検していただくことが大事
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FRP工事開始
清掃後、必要部分をシール。その後 プライマを塗布する
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グラスマットを敷く
ガラス繊維を隙間なく敷く。この後FRPを施工
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FRP防水用材料
アイカ工業のFRP防水用材料
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FRP防水完成
FRPが固まったらトップコートを施工して完成。トップコートは紫外線から防水層を保護する役目なので、トップコートが傷んだら定期的に塗りなおすと良い