ベランダ笠木からの雨漏り(例2)壁:モルタル
<工事要点>
最初の工事依頼は外壁、屋根塗装。軒天の木目模様(プリント)が傷み、模様がなくなって見えない部分もかなりあったので、点検していた所、ベランダ下、排水廻りの傷みを発見。ベランダのウレタン防水も切れている個所があったので床面も修理することにした
<工事内容>2007年6月 埼玉県 さいたま市
- 笠木板金はかなり傷んでいるので交換(下地の傷みを確認する意味もある)
- 排水廻りの傷んでいる軒下を開け、排水口と排水パイプ部分からの漏れを確認する
- ベランダ廻りは細かい亀裂も多いので、シール処理を実施
- ベランダ屋根の支柱が笠木に取付ける構造上、取り付けビスのシールを徹底する。またここからの雨漏りが原因なので、お客様にビス廻りのシールが切れていないかを定期的に確認していただくようお願いする
<ポイント>
ベランダ屋根の支柱を笠木に取り付けるL金具付近から雨漏り。取り付けビス廻り、L金具廻りのシールを徹底する。付近のクラックも少し関係している模様なのでシール処理。ヘアクラック(微細な亀裂)は壁塗装の下塗りに弾性(ゴム入り)塗料を使用して対処した
<予算>
ベランダ笠木交換 約6~8万 ベランダウレタン防水 約10~13万 位 必要経費を+ で考えると良い。塗装は別途工事です
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ベランダ雨漏り個所
ベランダを見た所 矢印Aの笠木から雨漏り。矢印Bが腐って
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笠木板金の傷み
矢印A部分(前の写真) 手前の棒は物干しの支柱 笠木の上の支柱はベランダ屋根を支える支柱。物干し取り付け金具、ベランダ屋根支柱取り付け金具廻り及び笠木板金の傷みがわかる
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笠木板金を撤去
笠木板金を取り去ったA部分。下地が板でなくモルタルだった。これでは構造上、ビスなども打ちにくい。板金そのものも上からビスを打って止めていた。ビス穴付近が湿って色が変わっているのがわかる
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雨漏り個所
写真左端が腐っている。排水パイプ付近も色が変わっている
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開口した写真
開口した所。 排水口との接続部分からの漏水はない模様
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補修状況
軒下にケイカル板を張り、塗装した。
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笠木付近の亀裂
笠木付近の亀裂。シール後塗装(下塗りに弾性を使用しシリコン塗装)
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笠木付近の亀裂
同じく笠木付近の亀裂。亀裂は深いので、ここはUカット後シールする
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シール写真
シールした。この後、塗装する
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軒天補修
軒天にケイカル板を張っている様子。プリントされた軒天は直接塗装しても綺麗に仕上がらない場合が多い
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ベランダ床の様子
ベランダ床の様子。防水が切れている(ウレタン防水)
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ベランダ(ウレタン防水)
ウレタン防水を施した。トップコートはグレー(ベランダ屋根の色の関係で少し赤みがかって見える)