尼崎の市民グループ「あまっこ市民発電プロジェクト」(藤浦粧子代表)が、太陽光で発電した電気を電力会社に売る計画を進めている。
地球温暖化防止のため、自然エネルギーをもっと活用するようアピールするのが狙いで、来年2月の本格稼働を目指す。
同プロジェクトは「元手は回収できないが、きれいなエネルギーを次世代にプレゼントする気持ちで参加してほしい」と、出資者を募っている。【小林祥晃】

同プロジェクトは、原子力発電の反対運動で知り合った市民約10人が中心に結成。
「自分たちも電気を使っているのだから原発反対を唱えるだけでなく、代案を示す必要があるのではないか」と、太陽光発電による売電計画に取り組み始めた。
計画では、尼崎市小中島1の特別養護老人ホーム「園田苑」屋上に太陽光発電のパネルを設置。
1年間に、一般家庭の年間電力使用量よりやや少ない約3000キロワット時を発電。
関西電力に1キロワット時当たり24.7円で売り、年間約7万6000円の売り上げを見込んでいる。
発電設備の設置に約260万円かかるため、1口1万円で出資者を募っている。
出資者には年間約3000円を配当。
10万円を回収するのに、33年かかる計算だが、発電装置の耐久年数は20年から30年という。
来月から工事に入る。出資者が多い場合は発電装置を増設する。