笹ヶ峰・ちち山縦走
 2015年5月2日(土)

笹ヶ峰(1859.5m)ちち山(1855m)…愛媛県西条市・新居浜市、高知県いの町
【コースタイム】
 午前8:15(登山口発)~午前9:10(丸山荘着)~午前9:45(笹ヶ峰着)~午前10:05(笹ヶ峰発)~
 午前10:30(ちち山着)~午前10:50(ちち山発)~午前11:25(丸山荘着)~午後12:10(登山口着)
【天気】晴れ

 ゴールデンウィーク(GW)が始まった。私の休みは、4/29(水・祝)と5/2(土)~5/6(水・祝)の6日だ。昨日、やっと森林整備交付金の申請が終わったので、だいぶ肩の荷が下りた。
 今年で2年目になる森林整備交付金の申請には正直、手間取った。去年は会長がしてくれたが、今年は会長が他の活動で忙しいため私が代行したのだが、申請について去年と変更点が多く、結局一からやり直しのような状態で、非常に難儀した。そして、相手はお役所。申請書の不備を一度に言ってくれたらよいものを、小出し・後出しにするものだから、何度も書き直し持って行き直しで、かなりイラついた。
 このGWは、4/29に渓流釣りに入ったし、しばらく晴れ続き、そして釣り場はいも洗い状態なので、雨が降ってから出掛けようと決心した。となると、第2の趣味・登山なのだが、今日はここ最近の疲れを癒そうと思っていたが、天気予報を見ると明日は曇りがち、あさっては雨と言うことで、仕方なく今日出掛けることにした。
 目的の山は、「ちち山」。私は、四国の登山専門だが、『四国100名山』登破は仕事現役の立場では到底無理なので、とりあえず『四国の1,800m以上峰』登破を当面の目標としている。私は25歳から登山をしているが、ペースは遅く、一応これまでに『四国の1,800m以上峰17座』のうち13座を登ってきた。ここに、目標の達成度がわかる表を載せておく。
四国の1,800m以上峰(標高順)   
①石鎚山(1982m) ②剣山(1955m) ③次郎笈(1930m) ④二ノ森(1929m)
⑤瓶ガ森(1897m) ⑥西ノ冠岳(1894m) ⑦三嶺(1893m) ⑧一ノ森(1880m)
⑨西黒森(1861m) ⑩笹ヶ峰(1860m) ⑪筒上山(1859m) ちち山(1855m)
⑬矢筈山(1849m) ⑭槍戸山(1820m) ⑮西熊山(1816m) ⑯天狗塚(1812m)
⑰手箱山(1806m) (注)『山と高原地図(昭文社)』に標高とピーク名が記載されている山のみ。

 去年までに、メジャーな山はなんとか登り切ったが、残るはマイナーな山。そこで、今回は「ちち山」を選んだ。隣の「笹ヶ峰」は四国では「三嶺」・「東赤石山」とともに『日本200名山』に名を連ねる名峰だが、「ちち山」はほとんど標高が変わらないにもかかわらず、訪れる人は少ない。しかし、こんな山こそ意外な穴場であることが多い。
 ところで、渓流釣りに比べると日帰り登山は非常に手軽だ。準備は30分。登山中、物の出し入れがあまりない。当然エサはいらない。帰ってからも、ウェアの洗濯くらいで、片付けの手間もほとんどない。

 下津池登山口。
 しかし、私の場合、体力消耗度や疲労度は変わらないか。渓流釣りは、車止めから釣り場へのアプローチや退渓はきついが、釣り中はゆっくり釣り登るのでインターバルがある。逆に、登山は全体的な時間は短いが、歩く時間が続くので、その点きつい。
 さて、登山記。午前6時10分、自宅を出発。高速道路経由で愛媛県西条市の登山口に向かうが、帰省ラッシュで多少は渋滞しているかと思いきや、全く問題なく、午前8時5分に「下津池登山口」に到着。先着車は10台ほど。
 10分で準備をして午前8時15分、登山開始。気温は、12・3度ほどで、ちょうど良い。最初は渓沿いの植林地を歩くが、昨日のビールが早速汗となって噴き出す。

 最初は植林の中を歩く。

 途中の木橋。登山道は整備されている。

 1時間弱で、「丸山荘」に到着。私のペースは登山地図に記載されている所要時間のだいたい6~7掛けだ。「丸山荘」の前で、おかみさんとしばし立ち話をした後、頂上へ向けて出発。

 「丸山荘」前のアケボノツツジと「笹ヶ峰」。

 「丸山荘」。

 午前9時45分、「笹ヶ峰」山頂着。ここは18年ぶり2回目の登頂だ。しかし、ここがメインではない。20分ほど休憩をしたり写真撮影をしたりした後、今日の目的地「ちち山」に向けて出発。

 頂上直下。今日は晴天。

 頂上で。名古屋から来たおっちゃんに撮ってもらった。

 「笹ヶ峰」山頂から西方の石鎚山系をのぞむ。青字が、これから登る「ちち山」を除く、「四国の1,800以上峰」、残りの3座。たぶん1日で登れるだろう。

 「ちち山」への縦走路。

 見た目は遠そうだが、意外と早く25分ほどで到着。午前10時30分。ここは、「西赤石・東赤石山」の見事な展望台だ。

 「ちち山」山頂から「笹ヶ峰」をのぞむ。「笹ヶ峰」山頂が、ちょうど「石鎚山」と重なっている。

 「ちち山」山頂から「寒風山」・「伊予富士」をのぞむ。

 「ちち山」山頂から「西赤石山」・「東赤石山」をのぞむ。

 ここでも、絶景を独り占めしながら、写真撮影をしたり少し早目の昼食をとったりした。しばらくすると、新居浜のトレランのお兄さんがやって来て、しばらく談笑。
 午前10時50分、「ちち山」を後にする。2・3分前に出発したトレランのお兄さんに負けじと、駆け足で下りていたら、湿った岩に足を滑らせ転倒。その時、変に右手をついたものだから、手首を捻挫したようでかなり痛かった。しかし、それにもひるまずお兄さんを追うと、最終的には追いついた。

 「丸山荘」下、ブナの天然林。
 再び「丸山荘」を経て、午後12時10分、下山。下山途中、登山道脇の渓流に何度か寄り道し、アマゴチェックを行うが、ひとつの堰堤下のプールで8寸・7寸・6寸を1匹ずつ見た。下山してから、車止め近くで渓を覗いている年配の釣り人がいたので、それを教えてあげると、いそいそと登山道を登って行った。
 午後12時20分、登山口発。途中、西条市内の国道がやや混んでいたものの、高速道路はスムーズで、午後2時30分に帰宅。なんだこの早さは。ただ、帰路はずっと手首が痛くて、「これで、このGWは棒に振りそうだ」と落胆しながら運転した(P.S.翌日には、不思議と痛みがなくなり、翌日からのハードな活動に支障はなかった)。
 GWといえども、四国の観光地は比較的すいている。登山についても、さすがに「剣山」や「石鎚山」は登山客で溢れかえっているであろうが、それらを外すとのんびりした登山が楽しめる。
 私は、人混みが嫌いなので、こんな四国の自然が大好きだ。