大アマゴの滝壷 2007年4月5日(木) |
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■第1釣行…祖谷川 【釣行時間】午前7:00〜午後2:40 【天気】晴れ 【同行者】洋弓氏 【エサ】ミミズ ■第2釣行…穴吹川 【釣行時間】午後3:30〜午後4:15 【天気】晴れ 【同行者】洋弓氏のみ釣行 【エサ】ミミズ 【出会った動物】ニホンジカ1頭、カモシカ1頭 |
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洋弓氏は森林ボランティアの際に知り合った、私より一回り年配の野外活動が大好きな紳士(そう書けと言われた)だ。また、アーチェリー歴30年のベテランで、現在は現役を退き、アーチェリー協会の役員として指導員や審判員もしている。いつかは、アーチェリーで狩猟がしたいとこぼしている(日本では無理か・・・)。 渓流釣りは私が紹介して以来、今年で3年目だが、もともと海釣りが好きで、釣り船も持っている。渓流釣り1年目は3匹、1匹あたり3000円。2年目は10匹で、1匹あたり1000円と、かなり高価なアマゴを釣っている(笑)。もちろん、私が連れて行く渓のせいでもあるが・・・。しかし、根っからの野性人なので、山の奥深くに分け入って、なかなか釣れないアマゴを釣ることが趣味に合ったようだ。 そんな洋弓氏だが、今年こそ渓流釣りをものにしようと意気込んでいる矢先、それも解禁直前、不運に見舞われた。仕事中に鉄骨が足の甲に落ちてきて、骨折には至らなかったものの筋を相当痛め、完治するのに1ヶ月以上を要した。その間、私の好釣を聞いて、いても立ってもいられなかったようだ。よって、今回の初釣行には並々ならぬ気合いが入っている。
小島峠は通行可能になっているが、目的の谷は見の越と菅生の中間辺りなので、最近通り慣れている見の越経由で現地に向かった。寒くなるとは聞いていたものの大したことはないと思っていたが、琴南の道の駅付近ですでに2℃、前回通過した際は17℃だったことと比べると非常に冷え込んでいる。 国道438号線をさらに進み、標高1000mを超えるとなんと雪が積もっているではないか。道路もところどころアイスバーンになっている。昨年末から雪山登山と3月初めの渓流釣り向けに履いているスタッドレスタイヤが大いに効果を発揮した。そろそろノーマルタイヤに替えようと思っていた矢先で、「ラッキー」。それでも路面はカチコチ、のろのろ運転で車止めに着いたのが午前1時。それから狭い車の中で小さな酒宴を催した後、2時に就寝。
前回同様、谷の入り口しばらくはパスし、前回のスタート地点より300mほど上流から釣り開始。一度は温まった体も冷めてくると、やはり寒い。指先や足先が痛い。 今回は洋弓氏の今年初釣行のため、私は遠慮気味にしようと決めていた。前回納竿地点までの、主なポイントは前回私が釣ってしまったのか、さすがに釣れない。いや、それ以上に水温の低下が影響しているのかもしれない。開始30分で私に1匹12cmの小物、次に洋弓氏が私の目前で8寸くらいのを掛ける。私が、「春先は食いが浅いから、もう一度強めに合わせておいたほうがいいよ」と、いらんことを言ったのがいけなかった。その通りにすると、見事に針外れし、洋弓氏は頭をかかえた。 その後、2人とも1時間はアタリがなかったものの、洋弓氏が23.5cmの良型をゲット。今年初アマゴにしては良型で、自然と笑みがこぼれる。次に、私にも21cmが出たが、やせていたのでリリース。
午前10時過ぎ、渓に陽が当たり始め、体は温まったが、水温のほうは雪代(雪どけ水)が入り逆に下がった。よって、ますますアタリが遠のき、たまに釣れても15p以下の小物ばかり。水温が低いときは、大物は動かないようだ。 それでも、しばらくすると洋弓氏が再び私の見ている前で良型を掛けた。やはり春先、まだアマゴの体力は回復しておらず、難なく取り込んだ。検寸すると25.5cm。渓流釣り3年目の洋弓氏にとっては、今のところ自己記録。
さて、今回メインのそこから上流は1時間釣り上ったが、まったくアタリなし。水量が一気に減り、ポイントが少なかったのでもう居ないのか、それとも水温のせいか? 午後1時、納竿。サンドイッチを食べ、少し休憩してから退渓にかかる。地図を見ると、すぐ横になだらかな尾根が本流との出合いまで延びているので、納竿地点からトラバースしてその尾根を目指すが、途中熊笹の藪に行く手をさえぎられて断念。結局、川通しで帰ることになった。半分ほど戻ったところで、古い作業道を見つけてしばらくは楽ができたが、途中から道があらぬ方向へ向かい、結局険しい斜面を潅木につかまりながら、出合い付近に下りた。素直に川通しで帰っておけば50分くらいで済んだのに、30分ほどロスをした。車止めに午後2時40分着。
帰路の車中ではいまいち話が盛り上がらない。前回良く釣れた期待の谷まではるばるやって来て、寒い中長時間の釣行にもかかわらず、洋弓氏のキープが4匹のみ。 見の越にさしかかると、ひらめいた。今年初釣行かつ病み(怪我)上がりの洋弓氏にもっと釣らせてあげようと思い、見の越トンネルを抜けて穴吹川に立ち寄ることにした。私が3月28日(木)に7寸前後を4匹立て続けに釣ったポイントだ。 午後3時30分、到着。ここは洋弓氏のみが竿を出し、私は道路から見学。
多分、渓流釣り歴の浅い洋弓氏はそれほどの大物とは思ってなかったに違いない。また、洋弓氏、「アタリがはっきりしなかったし、掛かってからもあまり暴れなかったので、尺物釣った気がせんわ」と余裕のコメント。道端にあった平らな岩の上の上にのせて大アマゴを撮影。皆さん、とくとご覧あれ。
そんな洋弓氏を送り、帰宅は6時40分。仕事にギリギリ。5分でシャワーを浴び、着替えて準備完了。何食わぬ顔で、いつもの先生に変身。 自然の中で思い切り活動した後、日常生活に戻る。夢から、現実へ。このギャップがたまらない。 【まとめ】 道からすぐ降りられるあんな場所で尺物が釣れるとは。渓流釣りの奥深さを改めて知らされた1日だった。また、大尺物を釣って洋弓氏に喜んでもらったものの、私としては複雑な心境。尺物釣りに先を越されてしまったこと、前回同じ場所で自分に釣れなかったこととで、少し悔しい・・・・。 しかし、考えようによっては、私が前回エサ取りのアマゴを4匹も釣っていたおかげで、今回の大物が釣れたと言える。また、洋弓氏はこんな大物をゲットした後では、これから釣れるアマゴが小さく見えて、やり甲斐がなくなるのではないだろうか。などと負け惜しみを言って気を紛らわせている。 気を取り直して、私もいつかは釣れるであろう尺物を目指して、今後も楽しい釣りを続けたいと思う。とにもかくにも、洋弓氏、今回は本当におめでとうございます。 【第1釣行釣果】 ◆私 総数5匹(12〜21cm) キープ0匹 ◆洋弓氏 総数7匹(10〜25.5cm) キープ4匹(18、19、23.5、25.5cm) 【第2釣行釣果】 洋弓氏のみ 総数2匹 キープ2匹(22、37cm(460g)) |