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小林酒店四方山話(第一話 酒屋の原点))








小林酒店は明治の初め頃より開業する、街の小さな酒販店です。
日本の文化・伝統の象徴でもある日本酒を守るべく、近くにお酒の直売所を設け、「心に響き、美しく、おいしいお酒」を飲んでもらおうと、酒販店ならではの価格で地域の方に提供しておりました。
当時のお酒は味も香りも素晴らしいものが多く、お客様に大変喜ばれ毎月の販売石高もかなりのものでした。
しかし、三造酒の登場により、格段と日本酒の質も味も落ち、直売所でも日本酒離れが感じられるようになりました。
加えて規制緩和の影響により、お酒=酒屋さんの図式も崩れ、スーパーでもコンビにでもお酒を扱うようになり、集客力に勝る大型ディスカウント店などの安売り攻勢に、さすがに街の酒屋さんである、当店では太刀打ちできず、これから先の「街の酒屋さん」に不安を感じはじめました。
確かに、長く続いた不況で、消費者の懐事情も厳しいものがあり、少しでも安いものを買いたい!と言う心理は理解できます。
ビールよりも、発泡酒や第三のビールと言われているものが沢山売れているのがそれを物語っています。でも、第三のビールや発泡酒よりも、やはりビールの方が絶対にうまいです。日本酒にしてもそうです。
スーパーにおいている安売りの酒(工場で作った酒)よりも、蔵元が丹精に造った手作りのお酒の方が美味いに決まっています。
でも、三造酒が横行し、今の若い世代の人が初めて飲んだ日本酒が「三造酒」だとしたら、日本酒ってこんな味か!と勘違いして、今の日本酒離れを演出してるように感じるのです。
そんな中、5年ぐらい前からの「焼酎」ブーム。
昔、焼酎なんて「薬の味」だとか「臭い!」とか言ってた人たちも、幻の焼酎、レア焼酎を求めて右往左往。
レアものは、1本何万円もする焼酎。
そんな焼酎が売れるようになってきたと言うことは、世間ではやはり景気は回復傾向だということかも?
それに、レア物は価格が異常に高いものはあるけど、確かに美味いし、蔵元の勢い、活気、生命力が感じる焼酎ばかり。
ということは、消費者の中にも値段に関係なく美味いもの、本物を求める人たちも増えてきたのかもしれない。
「三造酒」しかしらない世代にも、ほんもののおいしい日本酒を教えてあげればもしかしたら、日本酒離れに歯止めがかかるかもしれない!
小林酒店の創業当時の思い「心に響き、美しく、おいしいお酒」の販売というものをもう一度振り返ろう!という思いから、お店の改革に取り組むことを決意しました。

            
                       (第2話 はじめての蔵訪問へ)
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