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秋山草堂〇〇七部屋・その他書籍〈関連作品・パスティーシュ等〉「007を追え 孔雀警視」

DATA

007を追え 孔雀警視

1985年度作品
志茂田景樹著

あらすじ

警視庁、虎田警視監直属の特別警視、扇野笙子(おうぎのしょうこ)。
ある時、中国人の女殺し屋と間違えられて、笙子はヤクザに命を狙われた。
ヤクザに殺人を依頼したのは、詐欺商法で黒い噂の絶えない日之本商事だった。
同じ頃、日之本商事の副社長が暗殺される事件が起こる。
事件を調査する為、日之本商事主催のパーティーに潜入する笙子。
そのパーティーには、あの007、ジェイムズ・ボンドも出席していた!

解説

作者とタイトルだけで、出オチ感満点ですが、一応紹介を(笑)。
志茂田景樹の代表作(なのか?)、孔雀警視シリーズ三作目。
この頃の景樹は、口述筆記だったらしく、と言うかあからさまに口述筆記を感じさせる内容で、行き当たりばったりの上に無駄な文章多すぎです。
まあ、今となってはある種のトンデモ本としてしか読まれないと思いますが、そういう意味では楽しみ所盛り沢山な作品ではあります。

肝心の007=ジェイムズ・ボンドはと言いますと、“映画と小説で有名で現実の英国情報部員でもある007”という虚構と現実ごちゃまぜの設定には呆れますが、その描写自体は意外と悪くないのがちょっと驚きです。
少なくとも「007は三度死ぬ」の007よりも、はるかにボンドらしいです。
ま、ボンドらしいと言っても、イメージはロジャー・ムーアのボンドですが(笑)。

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