ホーム > 〇〇七部屋 > その他書籍〈関連作品・パスティーシュ等〉「太閤殿下の定吉七番」
太閤殿下の定吉七番
〜定吉七番シリーズ・5〜
1988年度作品
東郷 隆著
〈収録作品〉
掛け取りの一
「秀吉の黄金」
掛け取りの二
「真昼の温泉」
■あらすじ
先頃発見された、秀吉の隠し財宝の手掛かりとなる古文書が、NATTOに奪われてしまった。
古文書を奪い返し、敵の正体を暴く密命を受けた定吉は、助手を連れて東京に乗り込んだ。
果たして、そこで待っていたものは…。
■解説
シリーズ5冊目。
PCエンジン用ゲームソフト「定吉七番/秀吉の黄金」のノベライズ。
前作までは文体までフレミングのパロディになっていたのですが、今作は前作から二年のブランクがあったようで、明らかに今までとは文体が違っているのが残念です。
さらに、ゲームのノベライズと言う事で、作者もあまり乗り気で無かったのか、それともメディアミックスの都合で執筆期間が短かったのか、正直、小説としての完成度は、いつもより落ちると言わざるを得ません。
いかにもなアドベンチャーゲーム的展開と、人物や物が箇条書きで示されたりして、もしかしたら今回はゲームをパロディにしてみようとしたのかとも思えますが、そうだとしても出来はよろしくないです。
■あらすじ
定吉は温泉地・今庄にやってきた。
会所の裏切り者を始末するために。
しかし、今庄ではまた別の陰謀が蠢いていた…!
■解説
今回は007ではなく、なぜか映画「真昼の決闘」のパロディ。
笑いの要素はほとんどありませんが、これはこれで悪くない話になっています。
ただ、何故「真昼の決闘」なのか?(笑)