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007 ダイ・アナザー・デイ
〈原題:DIE ANOTHER DAY〉
2002年度作品
レイモンド・ベンスン著
ムーン大佐暗殺の為に、ボンドは北朝鮮に潜入するが、正体がバレて捕らえられてしまう。
そして、14ヶ月に渡る拷問の末に、突然ボンドは開放された。
情報漏洩を疑うMは、00ナンバーを剥奪した上、ボンドを医療施設に軟禁する。
自身の無実を証明する為、そして踏みにじられた誇りを取り戻す為、施設を脱走したボンドは、独自の調査を開始する……。
ベンスンの007長編9作目で、同名映画のノヴェライゼーション。
で、ベンスン最後のの007小説でもあります。
追加されたシーンは、北朝鮮から解放された後、軟禁状態から脱出したボンドが香港にたどり着くまでの描写と、グスタフ・グレイブスの来歴とミランダ・フロストのバックグラウンドの描写が目立つ程度で、後はほぼ映画そのまんまです。
バーチャルリアリティ・マシーンを使ったマニーペニーの恥ずかしいシーンまでそのまんまです(笑)
そんな感じで、元の映画自体あまり出来の良い作品でもなく、特に感想も無いのですが、映画版よりは良かったような気がします。
訳も悪くなかったですし。
という事で、この作品を最後にベンスンは007作品から卒業。
これ以降、単発でフォークスやディーヴァーが書いたりはしてますが、続けて複数作書く作家はいないのが寂しい限り。
ゲストじゃなくて、レギュラー作家で、定期的に007小説が読みたいじゃないですか。
ノベライズも出てないですしね。
まあ、仮に出たとしても、日本で翻訳されるかどうかはビミョーなところなんですが。