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秋山草堂〇〇七部屋・映画「ムーンレイカー」

DATA

ムーンレイカー

1979年度作品
監督 ルイス・ギルバート
脚本 クリストファー・ウッド
音楽 ジョン・バリー
主題歌「MOONRAKER」シャーリー・バッシー

出演
ジェームズ・ボンド
 …ロジャー・ムーア
ホリー・グッドヘッド
 …ロイス・チャイルズ
ヒューゴ・ドラックス
 …ミシェル・ロンズデール
ジョーズ
 …リチャード・キール
コリンヌ
 …コリンヌ・クレリー
M
 …バーナード・リー
フレデリック・グレイ国防大臣
 …ジェフリー・キーン
Q
 …デズモンド・リューウェリン
マニーペニー
 …ルイス・マックスウェル
チャン
 …トシロー・スガ
マヌエラ
 …エミリー・ボルトン
ドリー
 …ブランシュ・ラヴァレック
ゴーゴル将軍
 …ウォルター・ゴテル

あらすじ

英国へ輸送中のスペースシャトル“ムーンレイカー”が何者かにハイジャックされてしまった。
早速、調査を開始したボンドは、シャトルを製造した大富豪ヒューゴ・ドラックスに接近するが、行く先々で命を狙われてしまう。
CIAのエージェント、ホリー・グッドヘッドと協力して調査に当たるボンドの前に、あの怪物ジョーズまでが姿を現した!

解説

シリーズ11作目。
ボンド映画の中で一番のバカ。
言うなれば、バカボンドであります。

それにしても、前作「私を愛したスパイ」で見事に纏まったプロットを見せてくれたクリストファー・ウッドが、今作でのこの体たらくはいったいどうした訳なんでしょうか。
もちろん、映画ですから脚本のウッド一人の責任ではないのでしょうけど。
ドリー(ジョーズの彼女)も、ウッドのオリジナルストーリーには登場してなかったらしいですし。
プロデューサーと監督も含めて、なまじ前作が成功してしまったが為に箍が外れてしまったのでしょうかね。
そもそも、ボンドが宇宙に行くと言う発想自体が正気の沙汰じゃありません(笑)

ムーアは相変わらずムーアで、バカ映画であるこの作品にベストマッチしております。
グッドヘッド役のロイス・チャイルズも、少々地味ですが、上品で人好きのする魅力的な女優さんだと思います。
その他大勢のオネーチャン達も、結構美人ぞろいで目の保養になりますな。

しかし、この映画の一番の見どころは、なんと言ってもジョーズとドリーのカップルでしょう!
どう血迷ったら、こんな展開を思いつくのか。
このカップルのおかげで、一本筋の通ったバカ映画になったと思います。
ドリーにしても、チビ、巨乳、メガネ、おさげ、金髪と、どれだけ萌え属性をつけたら気が済むんだと言いたくなりますが、製作者側の思惑としては醜いジョーズの醜い彼女というポジションで登場させたそうなので、こちらの受け取り方とだいぶズレがありますな(笑)。
私なんか、「ジョーズ、上手いことやりやがったな、このやろ」てな風に思っちゃいますけどねー。

どう考えても、コメディを作ろうとしたとしか思えない作品で、コメディとして見ればなかなか楽しい作品であります。
オススメシーンは、宇宙ステーションでの無重力コント(笑)。

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