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秋山草堂〇〇七部屋・映画「ドクター・ノオ」

DATA

ドクター・ノオ

1962年度作品
監督 テレンス・ヤング
脚本 リチャード・メイボウム
   ジョアンナ・ハーウッド
   バークレイ・マーサー
音楽 モンティ・ノーマン

出演
ジェームズ・ボンド
 …ショーン・コネリー
ハニー・ライダー
 …アーシュラ・アンドレス
ドクター・ノオ
 …ジョセフ・ワイズマン
フェリックス・ライター
 …ジャック・ロード
M
 …バーナード・リー
デント教授
 …アンソニー・ドーソン
ミス・ターロー
 …ゼナ・マーシャル
クォーレル
 …ジョン・キツミュラー
シルヴィア・トレンチ
 …ユーニス・ゲイソン
マニーペニー
 …ルイス・マックスウェル
ブースロイド少佐
 …ピーター・バートン

あらすじ

ジャマイカ支局から交信が途絶えた。
調査の為、ジャマイカに飛んだボンドに、ドクター・ノオの魔の手が襲う!

解説

記念すべきシリーズ第1作。
まあ、今観るとえらくシンプルで、見るからに金が掛かっていない感じなのですが、ボンドの性格、Mやマニーペニーとの係わり、作品のトーンなど、一作目からちゃんとボンドスタイルを構築していると言う点では素晴らしく完成度の高い作品であると言えるでしょう。
すべてはテレンス・ヤングのおかげか。
テレンス・ヤング万歳。

ボンド役がコネリーであったのも最良の選択だったと思えます。
ボンド役者が代替わりする時、新しいボンド役のキャスティングに難航するのが恒例行事のようになっていますが、この第一作でもすんなりは決まらなかったようで、最終的にプロデューサーのカビー・ブロッコリの奥さんの「(コネリーは)セクシーよ」という言葉が後押ししたのだとかなんとか。
カビーの奥さんにも万歳。

とは言え、さすがに古さを感じさせる部分も多いのは仕方ないところ。
シンプルすぎる展開と変化に乏しい舞台。
あと原子炉や放射能の扱いの安易さも…って、それは今も変わらずか(笑)。

全体的に古さは否めないのですが、ボンドが丸腰のデント教授を無表情に殺すシーンは何度見てもゾクッとさせられます。
今でもそうなのですから、当時の衝撃は相当なものだったのでしょう。

個人的には、アーシュラ・アンドレスには魅力を感じませんでした。
某ゴージャス姉妹のお姉さまの方に見える事もしばしば(笑)。
原作のハニーは本当に可愛かったんですがねえ。

さておき、今の視点で何度も観るにはきついかも知れませんが、初見なら今でも十分楽しめる面白い作品だと思います。

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