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007 ロシアより愛をこめて
2006年発売
発売元:エレクトロニック・アーツ
ジャンル:3Dシューティング
PlayStation2用ソフト
英国情報部にボンド宛のラブレターが届いた。
相手はトルコのソ連大使館に勤める女性で、自身の亡命を条件に暗号解読器レクターを渡すと言う。
罠と知りつつ調査を始める英国情報部。
そして、イスタンブールに飛んだボンドを待ち受けていたものは……。
映画「ロシアより愛をこめて」のゲーム化作品で、エレクトロニック・アーツ社の007ゲーム最後の作品でもあります。
映画版をアレンジしながらも、出来る限り当時の雰囲気を再現しようとするこだわりが感じられて、それだけでも大きな魅力になっています。
キャストもコネリーを始め映画版のメインキャストがほとんど出演(?)していますし、ロケーションや大道具、小道具に至るまで、60年代風に統一されていて、映画の中を自由に歩いているような心地よさを感じます。
個人的に私が一番嬉しかったのが、Mのオフィスとマニーペニーの部屋、Q課のラボなどMI6の中を(一部とは言え)自由に歩き回れた事です。
実在の(テムズ川に面した)MI6ではなく、ユニバーサル貿易の看板が掲げられた、バーナード・リーのMが居る、あのMI6の中を歩き回れると言うのは、007ファンの夢の一つではないでしょうか。
嬉しくて、思わずMのオフィスの窓からリージェント・パークが見下ろせるか試してしまいましたよ(残念ながら見えませんでしたが)(笑)。
ただ、60年代風に統一されているとは言っても、元の映画そのままではアクションゲームにならないので、様々なアレンジがほどこされているのですが、当然の結果としてあの渋い作品が、撃ちまくり殺しまくり爆発しまくりの派手派手な展開に(笑)。
ケリム・ベイと共に地下水路を通ってソビエト大使館の様子を探りに行くシーンでは、地下水路で激しい銃撃戦をする始末(笑)。
それでは、大使館の下に着いた頃には、様子を探る所じゃなくなってるよ!
オリエント急行のシーンでも、車で駅に向かう途中で敵の車を壊しまくり、列車に乗ったは乗ったで中で撃ちまくり、列車から降りても駅でドンパチ(笑)。
フレミングが見たら怒り出しそうですが、ゲームと割り切ってツッコミながらプレイするのが、正しい楽しみ方ではないでしょうか。
ボンドの声は、コネリー自身がアテていて嬉しいっちゃ嬉しいのですが、どうにもお爺ちゃんの声にしか聞こえなくて、ケリムとボンドの会話では、どちらが喋っているのか混乱してしまう事もしばしば。
そこは声質の似た若い人使おうよ(笑)。
あと、例の権利問題で、スペクターが登場せず、代わりにオクトパスなる悪の秘密組織が登場しているのですが、タコのマークがスペクターそのまんま(笑)。
製作者の「脳内変換してください!」と言う声が聞こえてきそうです(笑)
ゲーム自体は操作性も良く、とても楽しく快適にプレイする事が出来ました。
ゲーム体力が著しく低下した私のようなオッサンでも、イージーモードは軽くクリアできましたし、ノーマルモードも頑張ればクリアできるんじゃないかと思わせるぐらいの難易度は、丁度良いんじゃないでしょうか。