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秋山草堂〇〇七部屋・コミック「黄金の銃を持つ男」

DATA

黄金の銃を持つ男

1967年作
イアン・フレミング原作
さいとう・たかを著

あらすじ

ジャマイカ南岸、サバンナ・ラ・マールで、ボンドの同僚オリバーが殺された。
事件を調査していたボンドは、クルト・ハイマンと言う男に捕らえられ、Mを殺す様に催眠暗示を掛けられてしまう。
幸い暗殺は失敗に終わったが、Mを恨むハイマンは再び命を狙ってくるだろう。
ハイマンを追う手掛かりとして、オリバーが調べていた任務をボンドが引き継ぐ事になる。
それは、世界的暗殺者スカラ・マングの陰謀を暴く事だった!

解説

さいとう・たかをによる007シリーズの劇画化第4作で最終作。
前作に比べ劇画度も格段にアップして、見ごたえがあります。

キャラクターやシチュエーションのハードボイルド度もアップしていて、特にスカラマンガ…じゃなくスカラ・マングの格好良さにはしびれます!
ニヒルな殺し屋と言う点では、ゴルゴ13の原型とも言えるでしょう(「黄金の銃を持つ男」が描かれたのが1967年。「ゴルゴ13」は、翌1968年より連載が始まっている)。
フレミングの原作スカラマンガは勿論、映画版のクリストファー・リーと比べても遙かに格好良いです。

また、催眠暗示が解けて療養中のボンドをMが見舞うくだりがあるのですが、その帰り道で命を狙われたMが敵と銃撃戦をするシーンは、ボンドファンがちょっと見てみたいシチュエーションのツボを突いていて、笑いながらも胸躍る良いシーンでした(笑)。

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