個体識別法(3)




(3)「八郎」

 2012年7月―8月秋田県大潟村で2回目の換羽をしました。
 第1回換羽で、初列風切羽P7(先端から4枚目)左右が他に比べて短いという 特徴が現れました。
今回の換羽でも、その特徴は保たれた模様ですが、以前に比べて、長さの差が小さく、 目立ちにくいようです。


(3)「八郎」第2回換羽後の写真
(2012年8月以降、現在に至る)

2012年8月22日秋田県大潟村



2012年8月22日秋田県大潟村

確かに先端から4番目の羽根(P7)が左右とも短いですが、 羽の開き具合や角度によっては、判りにくい可能性があり、以前より 個体識別が難しいと思われます。


2012年11月22日秋田県三種町 「八郎」右側


2012年11月22日秋田県三種町 「八郎」左側
この時点では、三列風切羽が短いようで、「タンちゃん」のように尾羽が見える。


2012年11月22日秋田県三種町 「八郎」(2枚合成)
頸の模様と後側。 やはり三列風切羽が短いらしい。


(2)「八郎」第1回換羽後の写真
(2010年6月―2012年7月)

2010年11月21日秋田県大潟村 写真提供 鈴木三郎さま

初列風切の一部(写真上から4枚目の羽根・左右とも)が、短いという特徴が認められます。

落とした羽根のDNA解析によって、大陸産とみられるオス、
2010年1月-4月宮城県で越冬した個体とは別個体であることが判明しました。



2010年6月17日秋田県大潟村 第1回換羽中(初期)



2010年7月27日秋田県大潟村 第1回換羽中(中期)


2010年8月2日秋田県大潟村 第1回換羽中(後期)



(1)「八郎」亜成鳥時代の写真
(2010年6月以前)
 2010年6月初旬の飛来時には、初列風切先端が黒い若鳥でした。


2010年6月12日秋田県大潟村 換羽直前 翼先端が黒い


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