( 2015年 )7月20日〜8月4日   第2次スイス登山・旅行      E


グリンデルワルト 

7/30日(木) くもりのち晴れ
 昨日、17:30 にグリンデルワルトに到着した私は現地の観光案内所で1夜の宿泊を依頼した。駅から歩いて2分なので、便利なのだが95フランはちと高い、スイス都市圏並の料金であった。3日前にツェルマットから送ったバッグが駅に届いているはずだが、今日の宿泊予定のホテルユングフラウロッジのチェックINの前に引き取りにいこう。それまでの時間は始めて訪問したこの町の地形なり、郊外にあたる場所まで散歩しよう。そして重要なのは今日からの1週間の天気予報なのだ。
 今日からはホテルのハーフボードつきで夕食の心配が要らない。35フラン/Dinner なのでそれなりの料理が食べれるだろう。

明日(7/31)と8/2と8/3が登山に適した天気だと。今日の明日とゆうのは当然無理なはず、 8/2と8/3にガイドを用意できるかである。目標はアイガーかユングフラウである。今日の午後5時前にきてください。ガイドの確認がとれます ・・・・と。
 小さな村なので1時間もあればぐるっと1周りできそう、そして明日からの行動食用にCOOPで買い物をしなければ!


グリンデルワルド駅

村の中心部 ハウプト通り

アイガ北壁の南側が村のロケーション

伝統のあるホテルのようだ


7/31日(金) 晴れ
 7:30 Breakfast 後、ザックに昼食とくだものを詰めてさあ出発、8:44 のバスでグロッセ・シャイデックへ30分ぐらいで到着です。
今日のトレッキングはアイガーを左手に見ながら谷の向かい側の2000m級のアルプ、湖、ブリエンツ湖が望めるファウルホルン2681m を超えてブスアルプまで6時間程度のコースである。
 グリンデルワルトについての事前学習は、そんなにしていなくてユングフラウ3山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)とアイガーをくり貫いた登山電車でユングフラウヨッホまで簡単に行ける。ハイキングムードのみの知識であった。 この度、写真を整理して、これは何山?と調べていくうちに4000m 級の山がたくさん写っているのが解った。



ヴェッターホルンとアイガー
 9:30 トレッキング開始、グロッセ・シャイッデク1962m から望めるアイガーの東北面より北面側へ高さ200m の緩やかな登りをフィルストまで歩きます。このあたりは牛の放牧場だ。トレッカーのポジションが移動する中で、アイガーの姿も変化してきた。
 だが依然アルプの中で、そこには一面可憐なお花や、自然界の生き物にも接します。ここではマーモットに遭遇しなかったが、家族出れのアイベック(野生の羊)に迎えていただいた。
 11:40 バッハアルプゼー(湖) 2271m に着く、誰もがここでは一度ザックを下ろし、胸をそらし大きく呼吸したくなるだろう。まるで絵に描いたような風景だ。ここで軽く昼食をとる。ここまできてようやく望める峰がある。ベルナーアルプスの最高峰フィンスターアールホルン4274m 。そして左にはシューレックホルン4078m 。



 
グリンデルワルト周辺トレッキングコース
  
グロッセ・シャイデックからファウルホルン2681mを超えてブスアルプまでトレッキング中にアイガーの変化と美しい湖が望めます。
 

アイガー3970mとメンヒ4107m

フィルスト方面に向かって高原を歩く

遠くから眺めるとマーモット

手前:ヴェッターホルン3701m
中央:シューレックホルン4078m

アイガーミッテルレギ稜と北壁

アイベックの子供達


バッハアルプゼー(湖) 2265m

左:シューレックホルン、4078m 
中央:フィンスタアールホルン4274m


Bachalpseeの標識

アイベック

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グリンデルワルト 


7/31日(金) 晴れ (前項の続き)
 バッハアルプゼー(湖) 2271m でたっぷり充電した後、湖畔をぐるっとまわり、ファウルホルンまでずうっと登りが続く、13:10 約1時間でファウルホルン2686m に到着。やはり高いところから望むところはまた格別である。その頂に立たないと、その向うは見えないのだから!。 途中、上から下ってくる日本人で私と同年代ぐらいの単独の人から話かけられた。頂上直下の小屋でビールを注文したら、ぬるい「これほんまにビールか?}といって文句を言ったとか、私の返答「麓のグリンデルワルトのホテルでもそうだが、冷蔵庫がないから、朝の内は冷えていたのが、昼過ぎて温くなったのでしょう」に、苦笑い!バァバイ。
 
 これからブスアルプまで下降、通うって来た道と反対側への道ならいいのでは?と思い、2人連れの若い女性の後をついていくように歩いていると、標識の前でどうもおかしい?。道を間違えたのだ。 現在場所を反対方面からくる夫婦らしき方に確認して、気がついたのだ。バスの時間は大丈夫か等、親切に対応していただいた。 30分ロス、登り返して一路ブスアルプへ 15:30 のバスに間に合うかもしれないが急いで帰る必要もない、その次のバスにしよう。


バッハアルプゼー湖畔

ファウルホルン(2681m) 直下山小屋
ヴェッターホルンとシューレックホルン

眼下に Brienzer See と
ブリエンツの町を望む

ユングフラウ以西 Breithorn3780m
と他の連山を望む

 ブスアルプ周辺は牛の放牧場で数件の農家の家と牛舎がある。農家の近くの広い農道には至るところ、牛とフンだらけ、避けて通るのが困難なほどだ。 15:50 着約50分のバスの待ち時間もアイガーの北面を見つめ、今日の余韻を楽しんでいる。
 今晩の楽しみもまた、ホテルのDinnerである。 昨夜、日本人のツアー20人近くが同じホテルで宿泊していたようだ。60才オーバの男女が大半のようだ。夕食後に日本人ツアーガイドが明日はハイキングが楽しめる天気のようです。スピーチしていた ・・ 。
 拍手、拍手?

  
グロッセ・シャイデックからファウルホルン2681mを超えてブスアルプまで歩く中で(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)も変化していきます
 
  

アイガー・メンヒ ・ユングフラウ
3970m  4107m 4158m

ヴェッターホルン3692m

ユングフラウ4158m

シューレックホルン4078m

ブスアルプよりアイガー北壁 全容

アイガーの北東面〜北面ぐるりと周回

8/1日(土) 雨のちくもり
 天気予報の通りであった。今日はスイスの建国記念日でどこもかしこも、十字の国旗だらけである。駅前広場でも出店などでバーベ
キュウが並んでいた。 だが、楽器での演奏などはしめったままのようである。 ちょうどよいお休みである。 私にとっては ・・
 明日は予定どうりだとガイド組合が言う。 8/2、8/3は登山できそうだ。グリンデルワルトに来るまでは天気次第によっては8月7日迄、HOTEL予約していたのだが、キャンセルすることにした。すべてお天気次第です。

 麓が雨のときは山は雪、すぐ中止になる、トレッキングしても爽快な景色は眺められず楽しくないものです。 今晩のDinner は最高であった。いつもサラダ、スープ、メインディッシュ、デザートの順で私は大ジョッキビールがお供だ、今夜は建国記念日の特別メニューのようであった。大変気に入ったのでMENUをもらってきた。
 ドイツ語と英語併記で書かれているが、街のレストランで私達は英語のメニュを見せてくれとは言うが、料理の中身までは英語で書いていても、ふつうイメージできない、写真付のメニューはないのか?。普段の日本食生活で英語メニューでは接していないからである。
  
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グリンデルワルト 


8/2日(日) くもりのち晴れ
 ここグリンデルワルトは日本人にとってかかわりが深いと言う。1921年 槙有恒がアイガーミッテルレギ稜からの初登攀に際して、村人の協力と祝福に感謝した彼はミッテルレギ小屋を建てる費用を寄付した。また、アイガー北壁の直答ルートを日本人が初登攀したとか ・・ ・・ とにかく、ここグリンデルワルトは常にアイガーと一体なのだ。この地は標高1034m その南にアイガー3970m の北壁が存在する。標高差3000m がすぐ背中にある感じである

 そして、もっとまじかにその巨大さを感じる場所が北壁の麓クライネ・シャイデック2061m である。この場所を基点にたくさんのトレッキングルートがある。 今日の予定ははメンヒスヨッホヒュッテに17:00までに入ればいい。11時過ぎにホテルをでて登山電車でクライネ・シャイデックまで行き、その先はユングフラウ鉄道に乗り換えてユングフラウヨッホまで1時間半の行程である。時間もかかるが料金も特別高い、片道92フランです。登山電車乗換えを1本遅らして、しばしこの地の感触を肌で感じるため、歩き回った。


クライネ・シャイデック駅

ここが終着の自転車競技のようだ

ここでも牛が主役の放牧場

ヴェッターホルン 3701m

100年以上前からある伝統ホテル
 日本がまだ汽車の時代(明治28年)に、このスイスではアイガーの大岩壁に穴をあけて、アルプスの屋根の上まで列車を走らせる工事を開始、16年を歳月をかけて完成としたいう。
 ユウグフラウヨッホ3454m に着くまでに、トンネル内からEigerwand 、Eismeer の中間地点から絶壁が望める場所で数分の停車をして観光サービス、下車して歩いてすぐ。 私は帰りでも拝もうと思っていたのだが、下山時には停車しなかった。
 さあ着いた、景色は白銀の世界に一変し、展望台からはヨーロッパ最大のアレッチ氷河が眼下に延びていた。

アイガー北壁が覆い被さる大迫力

ユングフラウヨッホ展望台

メンヒ 4107m

ヨーロッパ最大のアレッチ氷河

フィシャーホルン 4049m

アイガーとメンヒ

Aletschhorn4195m、Gletscherhorn3983m


 ユウグフラウヨッホに着いたら、すぐにこの洞窟のような建屋をでて、今日の宿泊地メンヒスヨッホヒュッテを目指そうと思っていたが、逆に迷路の地下道から展望台の上まで行ってしまった。ヒュッテ方面への出口がわからなかった。たくさんの観光客だ。少々辟易する。
 15:40 ヒュッテまで雪上車で踏まれた道を50分、着いて受付けをした後、美人のClarkに部屋と指定ベッドを案内してもらった。わりと丁寧だった。夕食前にガイドと面会するまでしばらく時間があるが、夕暮れ前の写真などを撮っていた。

 夕食しながらガイドと明日の行動予定など英語で話し始めた。このガイドは親切である「直感!」。また私はスイスに来てからの今日までの経過とか話したり。 そこへ日本人顔した女性の方がテーブルの横に近寄って「話が通じていますか?」と割って入って来られた。
 私たちは片言の英語でそれなりにしのいでいたのだが。その女性は現在ドイツで20年住んでおられる方で明日メンヒに登るとか、ドイツ語で仲介するとガイドも一気に盛り上がり、和やかにコミュニケーションが続いた。
  
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グリンデルワルト


8/3日(月) 晴れ
 昨日の山小屋では指定されたベッドが上段で私は嫌いだ。どうしてか?就寝中に落下することはないが、夜中、明け方に眼が覚めてトイレするのに垂直階段を降りて登ってが大変苦痛である。ましてや暗闇の中でヘッドランプを着けてだ。 昨晩も 21:00 に就寝、少し眠れたが眼が覚めて、0:30 トイレ行きたくなった。 終わって上段に上がってヘッドランプ消して背中を伸ばしたら、隣のベッドの人の顔か頭に手が触れたのか「フギャーとか」言ったがそれきりであった。

 しばらく寝付けずウトウトしてたら、2:45 私のガイドが起こしに来てくれた。こんなことはガイドは普通しないのだ。すぐに顔を洗いに行って3:00には朝食である。この時間に食欲などありゃしない!、だが紅茶をおわんいっぱいに水分供給、できるだけ食べておくのが鉄則である。

 3:40 小屋を出発、ここよりアンザイレンする。氷河を1時間ほど下降した後、岩稜の登りで一度アイゼンをはずす。超えてからまたアイゼンを着けて緩やから雪稜を登行していく。このガイドはヘッドランプを着けることなく歩いていた。月明かりだけでも歩けるのだろう! 歩き始めて2.5H 夜もあけて明るくなって小休止。 そこから急な雪壁と岩稜をアイゼンでガリガリと登り、頂上へ1Hぐらいかなと思うところで、雪壁はさらに傾斜をまし、一部氷壁化したところをピッケルのピックで登って行った。しばらくすると頂上であった。


小休止場所からアイガー、右メンヒ

ユングフラウ_4158m頂上から
アイガー_3970m、右メンヒ__4107m

 ベルニナ連山

後方にマッターホルン、モンテローザ

 Fiescherhorn_4049m

Grunhorn_4044m  と
Fiescher Gabelhorn_3876m

Lutz Hagenauer氏と ユングフラウ頂上 4158m

 この度のスイス遠征も少々不完全燃焼であった。
なぜか現地の最新事情にあかるくなかった。意思の疎通が充分でなかった。 最初から分かっていたら、また別の選択肢もあったものを無用な時間を費やしたことは事実である。

 これから可能性があるかと問われても、意欲を落としたことは事実であり、現実を受止めねばならない。ただもうそんなに残された時間はないのだ。
 
 あらゆる環境・状況のなか、パートナとかめぐり合わせの悪いものは避けたいものだが、国内の登山とは異なりすべて1人で完結とゆうわけにもいかず ・・・。

だが、
このような景観を拝めばこれまでの経緯も流せるだろうか?


中央奥の白い山: モンテローザ_4634m
   その左: マッターホルン_4478m
その右:ツイナールロートホルン_4221m と ヴァイスホルン_4505m

中央奥の白い山:(アルプス最高峰) モンブラン_4810m
            その左:  グランドジョラス_4208m