◇スポーツに想う!
2020東京オリンピック・パラリンピックが、日本において57年振りに開催されました。
コロナ禍におけるオリンピック開催には、大いに疑問が呈されたところですが、ここでは、その賛否は問いません。
ただ、スポーツは、少なくとも地球において必要とされる分野であると思っています。
本年、7月23日に開催されて以降、毎日、時間の許す限りテレビから観戦しています。
選手は、国を代表して出場しているところが、他の大会と比べ明確であり、種目数、出場国数共に世界最大のスポーツの祭典となっています。
オリンピックに採用されるスポーツを行う選手にとって、オリンピック・パラリンピックは、最大の目標であり、出場してトップの証である金メダ
ルを目指すのは当然と言えます。
オリンピックの発祥は、紀元前8~4世紀にギリシャで行われていたオリュンピア祭とされます。
これは、ギリシャ内で大神ゼウスを祭神として4年に1度行われる競技大会で、当時、ギリシャで行われていた四つの大会の内の最大なものです。
オリュンピア祭は、女人禁制であり奉納競技において競技者は裸体であるということです。
このところは、日本の相撲に通じるように思います。
一方で、ゼウスの紀ヘーラに捧げる祭りとして、女子競技もオリュンピアとは重ならない年に行われていたようです。
先のオリュンピアと、今日のオリンピックの継続性はなく、今回のオリンピックは、新たに1896年に開催されたのが始まりのようです。
ギリシャのオリュンピアが無くなったのは、優勝者への多額な報奨金、それを目指すための審判員の買収などが行われ、ギリシャを征服したローマ
の暴君ネロの時代は最悪であったようです。
ここで名声と金の問題が出てくるわけですが、今日のオリンピックもIOC委員関連など近いところがあるようです。
今日のオリンピックでは、純粋にその競技でトップを目指したいという選手がほとんどだと思います。
このような選手のオリンピックに出場するためのあらゆる努力、競技における頑張る姿、本番でベストを出すための様々な訓練。
これは、一つを極めることに通じるもので、背後の支援者への感謝を含め、人間として成長することは間違いないでしょう。
スポーツは、結果がすべてと言われますが、それは、西洋的な基準がそう見せるのです。
オリンピックに関しては、国対国という対抗の構図やメダル争いとは別に、選手同士の全力の戦いに人々は感動し何か光るものを感じるはずです。
こうして、選手と観戦者の双方に、人間としての成長を授けてくれるのがスポーツの役割なのだと思います。
今回のオリンピックで日本は、接戦の末に負けてしまった団体競技や個人競技がいくつもありましたし、バトンがつながらなくて棄権となった陸上
男子400m決勝もありました。
これらは、大変悔しいことですし、残念なことですが、それらのすべては、人を成長させるためだと考えれば、次につながる意味ある生であると思
います。
2週間後には、パラリンピックが開催されます。
東京オリンピック・パラリンピックに参加されるすべての選手にエールを送りたいと思います。
2021.8.12(木) K・W
◇宇宙は生命で満ちている!
「月刊星ナビ」2021年9月号に『新発見と深まる謎 ALMA魂の10年』と題する記事が掲載されました。
ALMA(アルマ)というのは、アルマ電波望遠鏡のことで、南米チリ標高5000mのアタカマ砂漠に設置された66台のパラボラアンテナのこ
とです。
2011年9月30日に16台のアンテナから始まり、徐々に設置されて、今日で、10年目に至っています。
日本では、野辺山高原に45mの電波望遠鏡が設置され、天体から発せられるミリ波の観測を行っています。
このようなミリ波やサブミリ波を観測する望遠鏡は世界にいくつもありますが、アルマ望遠鏡は、解像度と感度の点で群を抜く性能とのことです。
アルマ望遠鏡の活躍が際立ったのは、2019年におとめ座銀河団にあるM87の中心に位置するブラックホールの「形」の撮影に成功したことで
す。この中心的な役割を、アルマ望遠鏡が担ったのです。
アルマ望遠鏡は、日本が中心となって21か国で設置・運営しているものです。
この望遠鏡は、恒星や惑星の材料となる「星間物質」の成分を分子レベルで特定する役割で設置されています。
すでに、恒星と惑星の形成途上である円盤状の写真撮影にも成功するなど、多くの成果を上げています。
それらの成果で注目したいのは、へびつかい座の原始星IRAS周囲で、単純な糖類分子グリコールアルデヒドを発見したことです。
これは、生命関連分子であり、この発見以来、天の川中心付近で星の形成が起きているところでは、複雑な有機分子が数多く発見されました。
具体的には、分岐した炭素骨子を持った有機分子の発見です。
有機分子は、炭素原子の連なりを基本骨格として、そこに窒素、水素などが結合しているということです。
炭素骨格が枝分かれしている分子は、生体を作るアミノ酸に多く存在するようです。
こうした分子が、星間分子雲に豊富に含まれているということです。
これらの事実は、星の形成に関して、地球上で見るような生命を育む材料が豊富に形成されているということです。
これは、宇宙の自然な姿であり、宇宙全体で起っているに違いありません。
かつては、宇宙で一番多い分子は、水素であり、三番目が酸素であると言われてきました。
それを今日の科学者は、星間物質という視点で、更に広範囲に、そして詳細に実証しているのだと思います。
これは、アダムスキーが伝えたことと符合します。
例えば、宇宙空間を孵卵器に例えたり、宇宙空間の物質を細胞と呼んだりしています。
驚くべきことに、これらが例えられたのは、宇宙空間は真空で何も無いように考えられていた、半世紀以上前の時代であり、そんな時代に、アダム
スキーは、生命を生み出す場所として伝えていたのです。
地球の科学は、特に生命や宇宙についてまだまだ未熟です。
これらか少しずつ、アダムスキーの言に近づいてくるのだろうと思っています。
2021.8.20(金) K・W