一つを極める!  
  〝一つを極める〟という言葉を聞いて、多くの人は芸術とかスポーツの分野を思い浮かべることでしょう。
 エンジェルスの大谷翔平選手は、野球を極めたと一言でいうより、投手でも打者でも二刀流として極めていると言えるかもしれません。

 しかし、ここでは違う話をしたいと思います。
 40年以上前、学生時代の授業で聞いたことですが、鎌倉時代の随筆「方丈記」の鴨長明にまつわる話です。
 
 教授は次のように言いました。
 〝「方丈記」は、内容も良いが最後の1ぺージが最も重要である。それを読まない人が多い。〟と。

 そこには、鴨長明が行った修行について、「周利槃特(しゅりはんどく)の行に及ばず」と書いてあると語りました。
 「周利槃特」とは誰か?

 教授によると、「周利槃特は、兄とともに仏陀の弟子となった人物で、兄は優秀で何でも覚えられたが、周利槃特は、お経を一行も覚えられないど
 ころか、自分の名前さえ間違える始末。そこで仏陀は、周利槃特に対して、〝心のちりを払います〟と言いながら、毎日、掃除をするよう箒を1本
 渡した。すると周利槃特は、毎日、何度も何度も〝心のちりを払います〟と言って掃除を続けた。こうして、ちりを払うことの意味を深く理解し
 て、周利槃特は阿羅漢の境地に達し偉いお坊さんとなった。」ということでした。

 この話は、通常、仏陀の説く〝人を見て法を説く〟の実践として、また、誰に対しても教えを説ける偉大な師として伝えられる逸話です。
 しかし、私としては、当時、何でも一つのことを極めれば、真理につながるのだと悟ったものでした。

 これは、優れた庭師が1つの石を置く場所にこだわり、感性鋭い音楽家が1音にこだわり、そして料理の鉄人が塩の量にこだわるのと、大きく異な
 るものでは無いように思います。
 
 これは長年における自己の経験や勘、自己の信じる完全へ近づける妥協を許さぬ厳しさです。
 そして、このような人は、困難に立ち向かい完成のない〝道〟をいつまでも歩み続けます。

 そこで、自己の進む道の厳しさとともに周囲の人々や自然までも、そのような完成に近づいていることを知るように思います。
 そして、怠らなければ、色々な面でも深く思索できるようになり、すべてのものは、より良い方向へ向かっているのだと感じるのです。

 その事実と、現実世界との差異も感じるようになるかもしれません。
 〝一つを極める〟、これは、簡単にできることではありませんが、人間の意志と弛まぬ努力によって宇宙の真理の一片に近づいていく行為で
 あると言えるのではないでしょうか。


                                        2021.7.13(火) K・W



交通ルールを守ろう!
 この文章を読まれる方の中には、車を運転される方も少なくないのではないでしょうか?
 私の住む栃木県は、車の所有率が高く、車を運転する人も多い地域です。

 本県は、2年ほど前、〝止まってくれない栃木県〟と言われ、横断歩道で待っている人がいても止まる車の割合が全国最下位となっていました。
 ここで、少し盛り返してるようですが、褒められたものではありません。

 私の自宅は、小さな町ながら国道沿いにあるため、大型車や音を響かせるオートバイの爆音でいつも悩まされています。

 自宅から国道をまたいだ斜め反対側にある「国際アダムスキー普及会事務局」へ行くために横断歩道で立っていると、こちらが青信号になっている
 のに、横断歩道で停車していた車が、一つ先の信号の↑を見て走り出すことがあるのに驚きます。

 何度か、危ない目に遭いましたが、その可能性を知っているので、今は、そこを確認してから渡るようにしています。
 これは運転手が、歩行者をはじめ周囲の信号を見ていないことから起こるのだと思います。

 私自身、車を運転していて気になるのが、信号機に近づいた車が、黄色の信号になるとスピードを上げて赤信号になっても進んで行くことです。
 意図的ではなく、そのようになってしまうことがありますが、それは、事前に信号を予測しないでスピードを出しているからでしょう。

 このような車の〝スピード〟については、最も気になっているところです。
 田舎道で、交通量が少なく幅員9mはあるのに、時速40km制限の道路が良くあります。

 これらは、たいていが通学路であるからで、その場合は、児童がいてもいなくても制限速度を守る必要があります。
 しかし、私がそのような速度で走っていると、追い越し禁止車線であっても追い越していく車や、後ろに遠く見えた車が、あっという間に近づいて
 あおることはしないまでも、無言の圧力となることがあります。

 こちらも、ぎりぎり許される範囲で走っているので、法的に正しいことから決してそれ以上のスピードは出しませんが、このようなことがしょっち
 ゅうなので、他の運転手は制限速度をどのように解釈しているのか大いに気になるところです。

 制限速度を守らないのは、割合に女性が多く、道路の込み具合や広さなど、なんとなく感覚で運転しているように思います。
 以前に書いたことですが、かつて、本庁の安全運転管理者(または安全運転副管理者)を6年間やっていたことから、そのような感覚が身につき、
 特にスピード違反は、うっかりしかねないことから常に気にかけるようになりました。

 時に、制限速度が時速40kmのところを30kmで走るような車もありますが、これも後続車に迷惑なことで良くありません。
 〝決まりを守る〟ことは、「生命の科学」学習以前の問題で、社会を維持するためのルールに従うことですから、交通ルールについても誰もが自覚
 を持って守って欲しいと思います。
 

                                       2021.7.22(木:祝) K・W






宇宙に想う!  

 
   はじめに 
 
        ここでは、「生命の科学学習会」や「G・アダムスキー通信」では、触れることが少ない、日々の生活における行動や社会的事象につい
         ての感想、あるいは、スペースピープルに馳せる想いなど、広範囲にわたり「生命の科学」をベースにした考え方で、分かりやすく書い
         ていきたいと思います。

    重要なことについては、「生命の科学学習会」で追加説明したり、「G・アダムスキー通信」に改めて記載することもあると思います。

    頻度は、月数回を目標とします。短文にはなりますが、皆さんの生活の参考になることができれば幸いです。