◇知恵は何に活用するのか?
IQとは、知能指数のことで、年齢に対応する理解力、識別能力などを主体とする情報処理能力のレベルを表しています。このテストでは、記憶力とか
応用力などはあまり採点されません。
そのためなのか、知能指数の高い人が学業成績が良いかということそうでもなく、学業では、どちらかというと、中の上程度の知能指数の人が勉強に
励み成績が良いようです。ちなみに、少し古いデータですが、日本の最難関大学の入学者の知能指数の平均は120程度だということです。120であ
れば、100人に6〜7人はいるのではないでしょうか。
現在の学業成績とは、記憶力が高いほど成績が良いようで、学校の成績とは、記憶に負うところが多い証左だと思われます。従って、IQでは計れない
力のようです。
またIQは、精神年齢とも言われますが、精神性の高さとも同じではありません。最難関大学を出ても詐欺や窃盗など、知能犯として活躍する人がいる
からです。
社会に出ると、学校での成績が良くなかった人でも大きく飛躍することが多いようです。社会は、多様な職業があるということだけではなく、学校では評
価されない能力が役立っているようです。
実際、優秀な大学を出て来た人でも、中規模の企業や地方公務員として良い成績を残せない場合が少なくありません。
これらを見るに、社会では、学校の勉強とは異なる判断力、企画力、協調性、柔軟性、忍耐力、思いやり、更にそれらを合わせた総合力が重要となって
来るものと思われます。
そこで、EQ(心の知能指数)という考え方があります。社会で成功する人は、感情を上手く管理し、他者の感情の状態を知覚する能力が高いことが知ら
れています。EQの高い人は、社会で成功しますが、これは、精神性が高いということでもありません。
知能指数が高いからといっいて、学業成績が良いわけではない。学業成績が良いのは、主に記憶力のいい人である。記憶力が良いからといって、知
能指数が高い、あるいはEQが高い人でもありません。また、これらの能力が秀いでていると言っても、精神性が高いわけでもありません。これらは、
人間の能力の一部を見ているにすぎないということです。
ところで、これらの能力、言わば知恵は、本来何に活用すべきなのでしょうか?
詐欺や窃盗でない、あるいは大量破壊兵器を生み出すことでないことは自明ですが、出世のためやお金儲けでないことも確かでしょう。しかし、地球上
では、恐怖心が土台にあるために、不安を持たなくてすむような力を求めます。地球上での力とは、腕力ではなく、腕力をも従わせることができるお金な
のです。そこで、知恵をお金儲けに活用するこことは、 正しいことであるかのように見られていますが、そんなことは全くありません。
確かに、生活のためには収入が必要ですから、そのために知恵を使うでしょうが、それが中心ではないのです。
人間の知恵は、創造主を助けるためにあるのです。分かりやすく言えば、創造主が望む宇宙の完成、あるいは宇宙の進化のためにお手伝いすることで
あり、それは、宇宙の永遠の平和のために知恵を使うということでもあるのです。
創造主を補佐することが、永遠を貫く自己の役割だと自覚できる人、これが精神性の高い人なのです。
しかし、これは、特別な行動を意味しません。人間が現在行っている仕事というものは、ほとんどが人間が生きていくために必要性のあるものです。これ
らを仕事というより奉仕として、誠実に着実に行っていくことも宇宙に貢献していることになるのです。
今の社会は、あまりにも余計なことのために知恵を使っているように思えてなりません。
地球人の1割でもいいですから、創造主を補佐するため宇宙の平和のために知恵を使って欲しいものです。
2014.1.27 K
・W
◇精神性が高いとは何か?
前回、精神性が高いというのは、「創造主を補佐することが、永遠を貫く自己の役割だと自覚できる人」だと書きました。ここで永遠を貫く自己≠ニいうの
は、 輪廻転生の総てを貫く自己ということで、全人類に共通する本質的な役割を意味しています。
人類の本質的な役割は、創造主を補佐することに間違いありません。そのことを自覚できるということが、宇宙の真理を理解できるということで精神性が高
いこととなるのです。
人間の精神性の高さは、何で分かるのでしょうか? 創造主を補佐することが自己の役割であることを自覚できる人は、創造主が目指す宇宙の完成を支
援しているということですが、これは客観的になかなか見えにくいものです。しかし、そのような人は、恐らく人が見ていようが見て無かろうが、目立つごみ
を拾う、倒れた自転車を立てる、車に乗っては危険な運転はしないということが出来ている人なのです。言わば、何時も神は見ていると自覚できる人なの
です。
かといって、厳格であるばかりではありません。人間社会で良好に生きながら、人間の良さや弱点などを知りつくしたうえで、人を許す心があり、ユーモア
のセンスを持っているような人のです。
地球上で、そのような領域に達するのは容易ではありません。しかし、だからこそ達成感があるというものです。
地球に生まれたことを卑下する必要はありません。もし、金星人が、地球に生まれてきたら、恐らく、その多くは、情に流され本来の力を発揮できないでし
ょう。
もし、土星人が地球に生まれてきたら、あまりにも厳格で、応用が利かず、法律家としては良いでしょうが、周囲から認められず力を発揮できないと思わ
れます。 地球上で力を発揮できるのは、地球人であることの良さも弱さも理解し、周囲からの信頼を持ったうえで知恵を活用できる人なのです、
この地球上で、この辺の能力を発揮できるというのは、他の惑星でも進歩した人であり精神性が高い人ということなのです。
2014.1.31 K
・W