◇世界の国々は、本当にまともなのか?
現在、世界の中で目立つのは、ポピリズム(大衆迎合主義)や自国ファーストなど、エゴ丸出しの国々の台頭であり、それが世界の潮流になってい
るようです。
このような世界では、他国から自国を守るために軍事力の増強が必要と判断し、それを肯定する国民も増えてくるものです。
力に対して、力で対抗しないと征服されると考える思考が優位となっていきます。これは、モーゼ時代の目には目を 歯には歯を≠ニ同じレベル
の状態となっているということです。
このような状況は、もしかすると、その方向へ向かわせることで、利益を得ている人々の心理作戦に敗北した姿なのかも知れません。
有史以来、特に大陸における人々は、人種が様々で、近隣集落へ攻め込んでは略奪を行う生活を繰り返し、安心して眠れない時代も少なからず存在
したでしょう。日本においても、鎌倉時代以降、戦いに明け暮れた時代も存在しています。
こうして人類は、種族同士の戦いを超え、第1次世界大戦や第2次世界大戦という、大量殺戮と大規模破壊を繰り返し、今日に至っています。
しかし、ここに至って、同じことを繰り返しかねない状況になっています。
まったく、学んでいないということでしょう。
多くの戦いの中で味わった、悲しみや苦しみ、絶望感を、なぜ、また体験しなければならないのでしょうか?
人々の代表としての政府、あるいは国家元首は、一つしかない地球の上で、共に暮らす人間を考え、共存共栄の道、人類の向かうべき方向に永遠の
見える生き方を目指さなくてはならないと思います。
しかし、それができないばかりか、盲目になり、人々を危険な方向へ導いているのを感じないわけにはいきません。
国と国とが、正論を語り合うことなく、駆け引きに終始し、見せかけの安定を装う姿には、真実の人ではなく、もはや詐欺師のような姿なのだと思
わざるを得ません。
資本主義経済を核とする社会における行為、あるいは消費経済に関する考え方が、国と国との外交や軍事面においても、駆け引きが重要な社会を創
出しているのかも知れません。
いずれにせよ、人はなぜ生きるのか≠ニいうよう本質的な視点を失っていたのでは、国と国との外交などできるはずがなく、何時になっても平和
が訪れることはないでしょう。少なくとも私たちは、本質的な視点を見失うことなく生きて行くようにしたいものです。
2019.10.9(水) K・W
◇人類平和は夢ではない!
歴史を照らし合わせて 色んな事情があるけどさ
助け合えたらいいじゃない 知ろうよ 互いのイイところ!!
硬い拳を振り上げても 希望の苗を植えていこうよ
心開かない 地上に愛を育てようよ
都合のいい大義名分(かいしゃく)で この素晴らしい地球(ふるさと)に生まれ
争いを仕掛けて 悲しい過去も 愚かな行為も
中 略 人間(ひと)は何故に忘れてしまう?
この詩は、「ピースとハイライト」と題して、サザンオールスターズが歌うもので、桑田佳祐さんが作詞、作曲したものです。
私は、車で出かける際、ポピュラーソングをよく聞きますが、この曲を聴くたびに、今日の日本と近隣諸国、そして、世界の状況を顧みて、何とも空しい想いをして
います。
「世の中そんな単純じゃない!」、と政治家をはじめ学者連は言うでしょう。しかし、この歌のように、真実はもっと簡素で明快であると思います。
むしろ、それを不可能にしているのは、人間の屈折した心、他国に負けないという我欲、そして他人は信じられないという不信感なのだと思います。こうした心、想
いの在り方は、本来、子供のうちに学ばなければならないところですが、仮に学んだとしても、国と国との関係になるとできないということなのでしょう。
地球は、いくらでも暮らしやすく幸福を感じられる星にすることができます。有史以来行った、人類の数々の失敗や、多くの不幸を活かすことができるのです。
しかし、今の世界は、その反対方向へ向かっているように感じています。
誤った一歩は、次の誤った一歩につながり、どんどんと違う方向へ進んで、取り返しのつかない状況を生み出します。それが、様々な分野で起こっているのが、現
代ではないでしょうか?
日本における自殺者数の増加や、各種悪質犯罪の広がりは、今の日本における心の病を反映していると思います。
野心を持たない子供同士が、国や人種、言葉を超えて楽しく遊び合う。こんな姿が、大人同士、国同士が平和になるために必要なのだと思います。
どうしたら、そのようになれるのか?
「心を入れかえて 幼子のようにならなければ 決して天国には入ることはできない」
これは、今の地球人には難しいことでしょう・・・。
正に、この言葉に、真実が込められているのだと思います。
2019.10.20(日) K・W