◇地球人は哲学的思考が苦手!
最近、気づいたことですが、地球人は哲学的な思考が苦手であるということです。少なくとも今日の日本人は、かなり苦手な分野になっているのだ
と思います。このため「生命の科学」の真意が理解されず、なかなか広がらないのだと考えられます。
アダムスキーは、「21世紀の宇宙哲学」の冒頭で哲学とは知恵を愛すること≠ナあり、これは一般概念で、心と物質の両面にわたるあらゆる現
象の原因に関する知識であると書いています。
哲学とは、物事についてのなぜ?≠己の脳で主体的に考えていくことで、つまりは原因を各人が探求することでもあります。そしてそれが、物
質的な分野にとどまらず、心の側面である精神的な分野においても、そして物質と心の関係についても探求していくものだと思われます。そしてそ
の結果が、人類の真の進歩に役立つことが期待されているものだと考えられます。
このように整理すると、哲学≠ヘ、人間という存在にとって、天性であり欠くべからざる分野であると思われます。
だから、子供の頃は、現象の原因について疑問を感じて、どうして?≠ニ何度も聞くのだと思います。その際は、原因について丁寧に教えていく
と、現象の背後には原因があることが理解できるようになります。そして、更に目に見えない分野についても、原因を求めるように教育することは
できるでしょう。
しかし戦後、思想に関する教育は行わないこととされ、極端に避ける傾向となったこともあり、単に結果物である知識を詰め込むことに終始してい
る現在の教育には、哲学的な素養学習を求めることは困難だと考えられます。
この結果、哲学は難しいものとして敬遠され、一般的な会話において語ることはまずないと思われます。このようなことから、哲学的な思考が苦手
な人が多くなっているのでしょう。
地球人が、あまり賢くない方が都合のよい人々にとっては、望ましいところですが、宇宙的な視点で見ると残念ながら大きな欠点であると思われます。
本来であれば、人間の本性として、小さいころから身の回りの出来事の原因と結果や、生きるとは何かというような深遠な分野への思考を行っていることが普通
なのだと思われますが、そんなことをしていては、今日の学校での勉強について行けなくなるでしょう。
このようなことから、残念ながら多くの人にとって、「生命の科学」も苦手な分野になっているのだと思われます。
しかし、真摯な努力により理解は可能であり、書物の読み方を工夫していけば、時間はかかるにせよ必ず進展するものだと考えています。
既に「生命の科学」を学んでいる人には、日々の生活において原因と結果を見つめること、そして、事象の周囲との関連性などについて、常に考えていくことを期
待したいと思います。
2017.9.18(月) K・W
◇日本は役割を放棄しているのでは?!
本年7月7日、国連において122か国の賛成を得て、「核兵器禁止条約」が採択されました。これは、核廃絶に向けての大きな一歩であると思い
ます。
本条約は、2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議で、「核兵器のいかなる使用も壊滅的な人道的結果をもたらすこと」に初めて深い懸念
が表明され、それを切っ掛けとして検討が始まり、これまでノルウェーやメキシコなどで国際会議を重ねてきているようです。
その後、国連の場で本年3月、6月、7月と協議を重ねて採択されたものです。
条約の内容は、「核兵器の開発、実験、生産、製造、取得、保有、貯蔵、使用、使用の威嚇」などを禁止するものです。
正に、北朝鮮の動きを世界的に牽制する内容となっています。
9月20日からは、各国の署名が始まり50か国を超えれば、署名・批准から90日を経て発効されるということです。
初日で、既に50か国を超えたということで喜ばしい話です。
しかし、この賛同は、核保有国と核の傘にあるとされる国は参加していないという実効性の乏しいものとなっています。
日本は、アメリカの核の傘のもとにあることを理由に不参加であり、政府不在の中、被爆者の団体のみが参加しているという何とも寂しい状況で
す。
言うまでもなく、世界で唯一、核の被害に遭ってその悲惨さをどの国よりも知っているはずの日本が、核兵器禁止・廃絶に向けて行動しないという
ことはあまりにも矛盾した話であり、本来の役割を果たしていないと考えられます。
これでは、北朝鮮の核開発を容認する動きともとられるものです。
核の傘という論理は、核保有国の存在を肯定するものであり、広島と長崎の悲惨さを語り継ぐ日本が言ってはいけない言葉だと思われますが、それ
をまかり通す二枚舌には、世界の国々の構造に大いなる矛盾を感ぜずにはいられません。
宇宙的な視点で見て、兵器のすべては不必要であり、放射能で長年人体を苦しめる核兵器は作ってはならないものです。
日本は、本来、核廃絶を可能とする活動を世界に率先して行い、それでも大戦の戦勝国とうまく付き合える関係を構築すべきであったと思われま
す。ところが、経済的な問題を含め、あまりに疲弊した世界の存立に加担して来たように思えてなりません。
現在の日本は、地球にいる役割をかなりの部分で失っているように思えてなりません。
こういう場合の結果は、残念ながら決して良いものにはならないと考えています。
自然界が、日本に対して、天罰を加えないことを願うばかりです。
2017.9.26(火) K・W