宇宙に想う!  


◇人間は社会的存在!

  誰にも迷惑をかけず、自分一人で生きてやる!
 などど、若い人は親に行って家を出ていきます。

 しかし、自分一人で生きている人はどこにもいません。
 山にこもり、自分の生活に必要なすべてのものを自分で生み出し生きてゆくなら確かにそうでしょうが、そのような人はまずいません。
 
 人間一人が、普通に生きてゆくためには、着る物、食事、住居に関係する電気、ガス、水道、風呂、トイレなどが必要です。

 着るもの一つとっても、自分で糸を紡いで作っている人はいません。
 靴や靴下でも同じでしょう。

 食べ物も、農家などの生産者がいて、調味料などを加えながら料理をして、器に盛って食べることができるのです。
 この調味料や器も誰かが作ってくれたものです。
 そして、水道等のライフラインは、行政等の休まぬ推進により支えられているのです。

 それらの過程のほとんどに自分は、直接関係していないでしょう。

 これが、集団生活を可能にする仕組みであり、集団を幸福に導くことができるかもしれない可能性を秘めた方法なのだと思います。
 別な言い方をすれば、これらは社会であり、人間は社会の一員であるということができます。
 
 社会の一つの歯車になりたくないと言う人が居ますが、誰もが、それぞれ役割の異なる歯車の一つなのです。

 自分は、他人のために自分の得意な分野で何らかの生産物を提供し、他人から自分の生活に必要なすべての物の提供受ける。
 これが、社会生活なのです。
 だから、提供をしてくれる人に対して、感謝の気持ちをささげる必要があるのです。

 お金を払って、買うという習慣がこれを分かりにくくし、客というその立場が、あまりにも当然の権利であると思うことから、感謝が消えてしまっ
 ているのだっと思います。
 
 この辺の事柄を自分と社会として、小学校4年生くらいで学ぶはずですが、理解されないことから社会から分離した人が増え、すさんだ社会となっ
 てしまうのだと思います。
 
 アダムスキーの教えを学ぶ私たちも、社会と自分の関係など深く洞察し、良き社会の一員として足場を固めながら、より良き社会を目指すよう生き
 ていく事が大切です。
 
   

                                                                2016.10.5日(水) K・W   


◇心は遺伝優位だが環境優位も可能か?
  身体的な遺伝については、1950年代以降の分子生物学等の発達により遺伝情報の解明が進み、身体的な遺伝的形質については、多くの研究成果があるよう
  です。

  最近では、行動遺伝学という分野で、一卵性双生児(同一遺伝子)と二卵性双生児の比較について、同一環境(同一家族)で生活した場合とまったく違う環境(養
  子など海外を含む)におかれた個体の比較など、身体はもとより、心の分野についての研究が進んでいるようです。
 
  それによると、知能や性格、精神疾患などの「心」に遺伝が強く影響していることを示しているということです。

  一卵性と二卵性の双生児の比較では、その影響は、身体的な病気と同じか、それよりも大きく、自閉症や情緒障害といった発達障害は身体や体重よりも遺伝の
  影響が大きいということです。
  育った環境に関わらず、一卵性双生児は、性格がよく似ているというのも興味あるところです。

  もちろん、心のすべてに遺伝が影響するわけではありませんが、注目すべきデータだと思います。

  これらの結論は、子どもの人格や能力・才能の形成に、子育てはほとんど関係ないということになるようです。
  親が子どもの人格形成に関与できないというのは、実際に子どもを育てる中で、親の想い通りにならないという事実からでも分かるということです。

  行動遺伝学での人格形成は、「遺伝」、「共有環境」、「非共有環境」であり、これが、「私」をつくるのだと説明しています。

  心の形成の部分に、身体の一部である「脳」が入っていますので、遺伝的形質を考えれば、当然、大きな影響があるのだと思います。

  しかし、これらの比較は、地球上でのエゴ(心)を主体とする生活(環境)でのことです。
  仮に、一卵性双生児の一方を金星に送り、成人するまで彼らに育てていただくとどうなるでしょうか。

  あくまで推測ですが、身体的な特徴は、食事の関係もあり変わるもののやはり似ていると思います。
  しかし、性格、思考形態、表情などは、大きく変わるものになるのではないかと推測します。
  つまり、遺伝子優位より環境が優位になるのではないかと思われるのです。

  地球上では、どこの国の家庭でも、エゴを主体にした外形的なものによる思考をはじめ、喜怒哀楽を心の形成として学んでいます。しかし、金星では、個人の魂
  を重視して、その発露を中心とした環境の下で育てられますので、エゴは小さく魂による自己実現を目指し生きることになるでしょう。

  このことは、エゴを主体とする遺伝子優位の社会から、人間本来の生き方を実現させる環境優位の社会の違いなのだと思われます。
  つまり、魂の本来の能力を発現できる環境の醸成が、遺伝的特性を超えて人類が発展してゆける道であると推測されるということです。

  その意味でも「生命の科学」は、人類が真に発展してゆくべき方向を示していると言えると思います。


                                                            2016.10.29日(土) K・W



 
   はじめに 
 
        ここでは、「生命の科学学習会」や「G・アダムスキー通信」では、触れることが少ない、日々の生活における行動や社会的事象につい
         ての感想、あるいは、スペースピープルに馳せる想いなど、広範囲にわたり「生命の科学」をベースにした考え方で、分かりやすく書い
         ていきたいと思います。

    重要なことについては、「生命の科学学習会」で追加説明したり、「G・アダムスキー通信」に改めて記載することもあると思います。

    頻度は、月数回を目標とします。短文にはなりますが、皆さんの生活の参考になることができれば幸いです。