宇宙に想う!  


◇法が多いのは未熟な証!

  つくずく思うのですが、法律等をたくさん持っているというのは、人間としての精神が未熟な証なのではないかということです。
 
 学生時代に知った、ジョナサン・スイフト著「ガリバー旅行記」に記された馬の国での話が頭に残ります。
 ガリバーが訪れた馬の国では、法律などの規制はないのですが、誰もが裕福で幸せに暮らしているという描写です。

 今の人間社会を風刺しているものですが、日本においては、憲法に103条を設けて人々の基本的な人権等を保証し、そのもとに具体的な法を施
 行、更にそれを具体的にした規則や政令等を発布しています。

 これらを受けて各都道府県や市町村では、それぞれに合わせて必要な条例や規則、要綱等を制定し、人々が犯してはいけない事項等の詳細について
 定めています。そして、法を犯した場合には、様々な罰則規定も設けています。

 そのようなことを決めておかないと、危険なことや良くないことを行う人々が増えてしまうからです。
 しかし、その網目をくぐって良くないことを行う人々が出てくるので、法は更に細分化され強化されて施行されてゆきます。

 このことの繰り返しが、人間界に法による規制を増やしていくこととなるのです。

 以前、行政の窓口で、印鑑などいらないという話もありましたが、悪用する人がいるために当人を特定するための面倒な書類等が生じているので
 す。要するに、誰も悪用する心配がないのであれば、信用取引として極めて手続きは簡素化できるのです。

 現在では、マイナンバーを利用する仕組みに変えられ、一度取得すると、様々な手続きが簡素化されることとなっています。

 以上のような事実を見るに、人々が悪意をもって行動する場合があることから、様々な法が定められていることが分かります。
 一部の悪意のある人々のために、善良な人々も同様な網を被らされているということです。

 もっとも、悪意を持たない人でも間違いを起こす場合もあり、また、積極的な善意主義で生きている人は少ないことから、誰もが、悪意ある行動に
 出る可能性を踏まえて、罰則をもって規制することで、そのような行為を抑制しようとしていることが分かります。
 
 つまり、端的に言えば、人間として未熟であるということです。

 スペースピープルの世界では、地球上の法に相当する数編を明文化して規定している程度のようです。
 
 日本でも、聖徳太子の時代は、17条を明文化することで充分であったことを考えると、人間は進歩しているのかとの視点のもと、人間規制の悪循
 環について人々が真剣に考える必要があるように思います。


                                                                 2016.8.7日(日) K・W 


◇リオ五輪に想う・・・
  本年8月6日(土)にリオデジャネイロ五輪が開幕し、21日(月)まで行われました。正式には、その後、パラリンピックが行われることとなっています。
  その間、日本選手は、41個という過去最高のメダルを獲得することができました。

  日本がメダル獲得した種目は、体操、柔道、レスリング、ウエイトリフティング、水泳、カヌー、テニス、卓球、バトミントン、競歩、男子400mリレーなど幅が広く、
  その種目で初めてメダルを取ったものなど、日本人の躍進が光る結果となりました。

  スポーツには、種目によって身体能力や体力ばかりでなく、身長にかかわる体格的に有利・不利のものがあります。
  日本人は、他人に遠慮がちで、そのうえ小柄のため、いくら練習しても遺伝子を変えるまでには相当の時間が掛かると思われる競技もあります。

  そんな状況でも、不利を跳ね返す工夫や粘り強さ、努力や負けん気でメダルを取るところに大変に感動をいたしました。

  どうしたら早くなるのか、強くなるのか、負けないのかを徹底的に分析し、そのために努力を惜しまず、すべてを犠牲にしてでもやり遂げる辛抱強さは、肉体と精
  神との関係や支援者の力について多くのことを知ることとなり、その成果は、その人の財産として永遠に意味のあることとなるでしょう。

  地球上では、エゴを主体の原動力とするスポーツであっても、成果を上げるためには、様々なことをクリアーしなければならず、ある程度極めることによって、多く
  を学ぶことができるのです。
 
  今回の五輪では、体操、レスリング、卓球など、逆転による勝利が多く感動いたしましたが、最も感動したのは、男子400mリレーの決勝でした。
  日本人の苦手な分野である短距離で、100m9秒台の選手が一人もいない中で、銀メダルと取るとは、全世界が大いに驚いたことでしょう。

  それも、予選で37秒68で日本新を更新し、決勝では、37秒60とアジア記録を更新しての銀メダルでした。
  グループ競技や団体競技は、個人の能力だけではない力が発揮され、日本が得意とする面白いところではあります。

  この成果は、バトンの受け渡しの時間の短縮にあるのですが、バトンを上から渡すオーバーハンドパスが主流の中で、日本だけは、アンダーハンドパスを行うこ
  とで、走りの弱さを補うことができたものです。
  しかし、ここまで威力を発揮するとなると、次回のオリンピックでは、アンダーハンドパスが主流となって、日本が不利になることが予想されます。

  いずれのせよ、武力の行使や喧嘩を行うよりは、ルールのあるスポーツによって各国が競うことの方が、地球人の進歩には良いことであると思われますが、更
   に相手をたたえることやスポーツマンシップを真に発揮できるようになれば、精神面での進歩にも大いに貢献することでしょう。


                                                             2016.8,25日(木) K・W



 
   はじめに 
 
        ここでは、「生命の科学学習会」や「G・アダムスキー通信」では、触れることが少ない、日々の生活における行動や社会的事象につい
         ての感想、あるいは、スペースピープルに馳せる想いなど、広範囲にわたり「生命の科学」をベースにした考え方で、分かりやすく書い
         ていきたいと思います。

    重要なことについては、「生命の科学学習会」で追加説明したり、「G・アダムスキー通信」に改めて記載することもあると思います。

    頻度は、月数回を目標とします。短文にはなりますが、皆さんの生活の参考になることができれば幸いです。