◇家族の崩壊?
人間社会は、多くの約束事で成り立っています。それを、守らないとなれば、人間の集団としての社会は成立しません。
十人十色である人間は、各人の様々な思いがあるにせよ、最低限の約束事を守ることで集団化し、多くの有用な物事を生み出してきたのです。
仮に、何者にも制限されず一人で生きていきたいといっても、社会の一員として自由に生きたいという意味であって、唯一、自分だけで生きることはできず、仮に
実現したとしても、何の楽しみもなくむなしいだけでしょう。
人間は、多様であるからこそ、一人の存在としては大した知識や知恵がなくとも、グループや集団となることによって、それぞれが苦手を補いながら得意な分野を
担うことで、あらゆる分野で画期的な知恵が発揮され、多くの人間が生きていけるようになるのです。その意味で人間は、明らかに集団的存在として生きてゆくこ
とが求められているのだと思います。
集団の最も核になる小集団は、夫婦であり親子、言い換えると家族なのです。
この家族が、互いに信頼関係をもって生活し、その生き方を広げてゆけば、その広がりの集団は、信頼関係の厚く寛容な社会になるものと思われます。
しかし、今、この家族が、崩壊しつつあるのではないかと思います。
近年、頻繁に、家族内での殺人事件等のニュースを聞いているからです。
夫が妻を、妻が夫を、孫が祖父母を、または子が親を、親が子を殺すという痛ましい事件が後を絶ちません。
地球人に最も必要である愛=Bこれは、家族間で行われる見返りを求めない支援に見ることができますが、これが説明できないような社会となっています。
最も安らげるはずの家庭が、憎しみや悲しみの温床となっているようです。
なぜ、このような社会になってしまったのでしょうか?
親が幼子を殺害するケースの幾割かは、若くして結婚し子供が生まれ、その後、夫婦仲が悪くなって離婚をし、母親側が子供を引き取るものの若いことから、遊
びたい気持ちが強く、新たな異性を見つけるあたりから起こっているようです。
個人を尊重する時代にあって、このような事実を報道では決して非難をしませんが、一言でいえば、「身勝手」なのだと思います。
自由や個人尊重の言葉で、このような身勝手な人間を培養し増殖してきたのだと思います。
夫婦の場合は他人同士であっても、親子となれば血肉を分けた肉親であり、それを殺害する、あるいは見殺しにするということは、種の保存から考えれば、本
来、最も起こってはならないことであると思います。それが、起きているということを、深く認識する必要があります。時代は、それが起こる環境となっているという
ことなのです。
世も末≠ニいう言葉がありますが、正に、そのような時代なのだと思います。
学校崩壊≠ニいう言葉がいわれて久しくなりますが、今や、家族が崩壊≠フ危機にあるように思います。
2016.2.3日(水) K・W
◇X線衛星打ち上げ成功<ブラックホール観測へ>JAXA
これは、去る2月18日(木)に地元紙朝刊に掲載されたタイトルです。皆さんも、ご存じの事だと思います。
紙面によると「宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、巨大ブラックホールや銀河団を観測するX線天文衛星「アストロH」を載せたH2Aロケット30号機を、鹿
児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。衛星は地球を回る高度約580キロの軌道に投入され、打ち上げは成功した。」というものです。
名称は、ひとみ≠ノ決定したということです。
今回の打ち上げ成功により、H2Aロケットは連続24回目の成功になるということです。これは、成功率96.66%ということで、95%を超えれば世界的に信用さ
れるというラインを達成したようです。
衛星の目的は、高温でエネルギーの高い天体が放出するエックス線を捉え、銀河形成や宇宙進化の謎に迫るということです。
本機は、エックス線天文衛星すざく≠フ後継機で、エックス線望遠鏡4台とガンマ線検出器2台を搭載し、前機種の10倍から100倍の感度があるということで
す。エックス線は、地球の大気で吸収されてしまうことから、機材を大気圏外へ運んで観測を行うものです。
しかし、現在、世界で2台(NASAとESA)のエックス線天文衛星が活躍していて、それと比べると解像度は劣るようですが、広い視野でとらえることができるな
ど
の利点もあるということです。
最近、話題となった米国チームの重力波の観測がありますが、この衛星により、重力波そのものの観測はできないものの、ブラックホールにガスが吸い込まれる
際にエックス線を出すことから、その観測も期待されるということです。
日本は、決して多くの予算をもたないものの米国と連携しながら、巧く立ち回り宇宙へロケットを飛ばしていると思います。
アダムスキーは、平和のための宇宙開発を推奨しました。軍事産業ではなく、宇宙産業を進めようとしたのです。J・F・ケネディ米国元大統領は、1960年代に
人類を月に送る≠ニ宣言し、それを成功させたことから、アダムスキーに賛同していたと見ることができます。今なお、米国の軍産複合体は健在ですが、日本は、
今後ますます、研究と平和のための宇宙開発に進んで欲しいと思います。
2016.2.20日(土) K・W
◇輪廻転生が認められたら・・・
地球上で、輪廻転生が認められたらどのような世界になるでしょうか?
輪廻転生とは、死んであの世に帰った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言います。ヒンドゥー教や仏教など、インド哲学・東洋思想において
顕著とされますが、古代エジプトやギリシャなどでも見られます。
また、イスラム教では、輪廻転生という概念が存在しないようですが、アラウィー派やドゥルーズ 派などが輪廻転生を認めているということで、世界的に見られる
考え方のようです。
しかしこれは、考え方の一つであり、人類が認めるような科学的に証明されているものではありません。
そのせいか、信じる側にいる人であっても、現実的に考えている人は少ないようです。
これが仮に、何らかの方法で証明される、あるいは国が認めるような事態が起こったらどうでしょう。
多くの人々は、輪廻転生を信じることでしょう。
その結果、人が亡くなることでの悲しみや、他国等との争いが少なくなり、前世を記憶している人間が増えることになるでしょう。
しかし、一方では、命を軽視するようになるかもしれません。そこが危険なところです。
地球人は、そもそも命(生命)に対する認識が低く、尊敬の念を抱くこともないからです。
地球では、 輪廻転生を認めると同時に、因果応報(善い行いをした人は善い報いが、悪い行いをした人は悪い報いがある。)を認めるようにならなければ、危
険
な思想となるのだと思われます。
輪廻転生を認められるようになれば、地球は平和になるというようなことを言う人もいますが、地球は、それほど単純ではなく、輪廻転生と因果応報をセットで認
識できないとうまくいかないのではないかと思います。
日本人の場合、輪廻転生も因果応報も仏教用語として知っていますが、その意味するところは、上述で説明する内容より遥かに深い意味があると思います。輪
廻転生も因果応報も、どのような法則でどのように作用するのか、そして、どのような意味があるのか? これは、深い話であり説明することもできないでしょう。
将来、「生命の科学」が人々に認められ、輪廻転生も認められる時代が来るかもしれません。
その時は、輪廻転生と関わる肉体と心と意識との関係や、因果応報と同義語である原因と結果の法則等について、説明できるようにしておきたいものです。
2016.2.28日(日) K・W