◇競争は人間に必要なのか?
日本においては、ここ10年以上にわたりグローバル社会と言われ、文字表示などのサインや海外との交流をはじめ、特に経済行為においてグローバル化が進
展しています。
今話題のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)においては、アジア・太平洋地域での経済の自由化を進めるルールの構築が盛んに行われました。それぞれ、
自国の利益を最優先しようと必死ですが、これにより、他国に比較して不利な物品やサービスについては、将来に向けて不安となる業種も増えるものと思われま
す。
個人的には、医療や保険、あるいは知的所有権関係を危惧していますが、実際には、農畜産関係が目だっているようです。
この対策として多く語られるのは、他国との競争に打ち勝つために知恵と努力が求められているということです。
名総理として知られる小泉総理と竹中大臣が進めた政策の特徴は、経済のグローバル化であり、その結果、競争が激化し、他社より安い商品を生み出すため、
あるいは商品が売れなくなり社員を大規模に解雇し、それに伴い派遣労働者の拡大が行われ、現在の賃金格差社会につながっているのだと思っています。
長年、デフレが続いたということもあり、経費を落とすことに努力しているところに加え、業種によっては、世界を相手に更なる知恵と努力が求められることから、
益々競争が激化することが予想されます。
今の社会は、学校や会社で、競争、競争・・・と言われ、勝つか負けるか等々の話題ばかりが目につきます。県や市町村においても、生き抜くための市町村間競
争の時代であると言われ、国も、良いアイデアを出した県や市町村に対して補助金を出すという傾向となっています。しかし、競争の激化が、精神的な疲弊をひ
き起こし、それにより多くの問題が生まれている事実は否定できません。
かと言って、今の人間が、競争しないで果たして進歩していけるでしょうか?
地球人は、そこまで賢くないのです。心に依拠している人間は、大変な怠け者で、罰則等の自分にとっての不利益をこうむらないと努力しないという傾向がありま
す。
特に、スポーツなどの場合、自分との競争だけでは、どうしても記録は伸びないでしょう。他人との競り合いが不可欠であり、他人の記録があるからこそ、それを
目指し自己の記録の更新が目標にもなるのでしょう。
確かにスポーツの場合、競り合うことで記録が伸びるこは否定できません。スポーツとは、そのようなものであると思います。
地球人を支配するには3S(スリーエス:セックス、スクリーン、スポーツ)があると言われ、肉体に根差した憧れや欲望などのエゴを主体とするもので、スポーツは
その一つであり、それをある程度極めるまでは、エゴの強い人ほど活躍できる部分があるように思います。
スポーツ、学業、経済活動など、エゴを主体に行っていることは否定できませんが、人によりある程度のことろで、自分との戦いあるいは、他者のための活動へと
変化する場合も否定できません。
スペースピープルの場合は、自己の楽しみという部分もあるものの、動機のほとんどが、利他的(他者の喜びや幸福など)であると思われます。彼らの自己実現
はそのまま、意識の意図に沿った自己の存在理由であるのだと考えられます。
地球人は、競争という原理を利用しながら、エゴからスタートし、意識的な部分を少しずつ取り入れ、自己を進化させていくのだと思われます。そのコツは、競争を
やりすぎない、激化させないことであると思います。競争しすぎることは危険ではありますが、地球人には、そのような過程が必要であり、そのことで少しずつ自
己を変化できれば、良好(合格)なのだ と考えられます。
現在の地球人は、スペースピープルと同じような価値観では生きられませんが、少なくとも、自分の利益ばかりを願うことなく、他者の利益を考えながら行動する
ことはできるのではないかと思います。「生命の科学」は、そのようなことを私たちに伝えているのだと感じています。
2016.1.8日(金) K・W
◇「生命の科学」の実践に想う!
普段の地域における付き合いや同僚などとの語らいの中で、社会の状況をよく知る人や知恵のある人、心身ともにバランスのとれている人と話すことも少なくあ
りません。
特に、物事を実現させるためには、どのような行動をしたらよいか、どのような生きざまが社会にとって有用かなど、過去の人々の生き方を参考にしながら、自己
の生き方を客観的に観察し、信念の力などによって困難とも思われることを実現している人もいます。
このような人は、「生命の科学」という知識は知らないけれども、「生命の科学」の基本的な部分でる宇宙の法則を生かしている人であることを感じます。
そのような人は、意外と多いのだと思います。
「生命の科学」を学習している人であっても、なかなか実行が困難だと言われる知識ですが、「生命の科学」をことさら学ばなくとも、「生命の科学」で伝えられる生
き方をしている人がいるということなのです。
勿論、その人が、あらゆる分野でそのように生きているということではありません。当然、個人により差はありますが、最も興味や関心のある分野、あるいは、日
々の行為において、「生命の科学」で伝えているような生き方をしているということなのです。
この辺は、「生命の科学」を学習している人と同じなのだと思われます。
しかし、言い方によっては、「生命の科学」を学んでいる人と差がないのではないかということにもなります。
問題があるとすれば、そこなのだと思います。
「生命の科学」を学習しなくとも、「生命の科学」で言われるような生き方ができるということ。それにより、物事を実現しているとすれば、「生命の科学」は誰もが活
用できる自然の教えで、有効性の傍証になるということであり、その点では、「生命の科学」を学習している人は、安閑としていられないということになります。
とはいえ、「生命の科学」を学習している人は、特に肉体細部と心との関係やエゴと意識との関係などについて、色々と知っているはずですから、その点を考えな
がら日々生活することで、着実な進歩につなげていけるはずであると思います。
少なくとも、「生命の科学」を学んでいるから、他者を見て「生命の科学」的な生き方をしているか否かが分かるのだと思われ、単に「生命の科学」を生かしている
という人では、気づくことのできない視点であると思います。私たちは、そのようなことから、「生命の科学」が、真に人間らしい生き方には必要なのだと自覚し、そ
のメカニズムも学びながら、日常において活用することを意図していきたいと思います。
2016.1.18日(月) K・W
◇「太陽系に9番目の惑星か」
1月22日(金)新聞各紙の朝刊に、表題のようなタイトルの記事が載りました。
記事によると、「米カリフォルニア工科大のマイク・ブラウン博士らの研究チームは20日、海王星の外側に新たな惑星が存在する可能性があると発表した。」とい
うものです。
この種の発表はいくつかあり、内容も少しずつ異なるようですが、2008年には、日本の向井正氏(京都情報大学院大教授)も仮説を提唱したということです。
今回の発表によると、想定される惑星は、木星や土星のようなガス惑星で、地球の10倍程度の質量があり、直径は地球の2〜4倍だということです。軌道は、準
惑星とされた冥王星の外側で、カイパーベルトの外側に位置し、太陽から海王星までの平均距離の20倍のところにあり、太陽を1周するのに1〜2万年かかると
いうことです。
惑星存在の根拠としては、カイパーベルト周辺の6個の小惑星に注目し、太陽を周るスピードや軌道の傾きなどから計算したということです。計算の精度の問題
はありますが、経験的に正しい手法であり恐らく惑星の存在は確かで、そう遠くない将来、発見されるのではないかと期待します。
この太陽系には、火星と木星の間に小惑星帯があり、海王星の外側にカイパーベルトがあり、その外側にオールトの雲があるとされています。
カイパーベルトやオールトの雲の詳細は不明ですが、小惑星帯と同じような小型の岩石などの集まりではないかと想像されます。
但し、カイパーベルトは小惑星帯と同様にドーナツ状で、オールトの雲は、球状体であるとされています。
アダムスキーは、カイパーベルト(1943年提唱)やオールトの雲(1950年提唱)という概念を承知していたようで、名称こそ使わないものの彼は、小惑星帯を第
1アステロイド帯、カイパーベルトを第2アステロイド帯、同じくオールトの雲を第3アステロイド帯として存在を示したうえで、それらとブラウン管の機能(太陽=カ
ソード、アステロイド帯=アノード)を対比して説明しています。
アダムスキーは、太陽は、陽でアステロイド帯は負の電荷を帯びていると言っています。惑星も負であり、太陽から放射された微粒子をアステロイド帯で引き寄せ
中を通過させて、その外側の惑星に届けるという説明をしています。これにより、太陽から遠方の惑星でも快適であるということです。
また、第3アステロイド帯(オールトの雲)は、第2アステロイド帯と同じ役割のほかに、太陽系内のバランスを保つとともに外部の太陽系とのバランスを保つ役割
もあるようです。
2006年に国際天文学連合総会で準惑星とされた冥王星は、アダムスキーは惑星としてカウントしていて、海王星と冥王星の間に第3アステロイド帯があるとし
ています。冥王星は、月よりも小さく、カイパーベルト付近では、類似の大きさの天体があることから準惑星となったものですが、冥王星は衛星(地球での月)を抱
えているということ。また、大気の存在が知られていることなどから、惑星として考えて良いように思います。月より小さい天体が、大気を持つこと自体、以前の定
説をくつがえすものなのですが・・・。
いずれにせよ、アダムスキーは、この太陽系に12の惑星が存在すると伝えていますので、ゆっくりながら、その事実に近づいてゆくことは良いことであると思い
ます。
2016.1.25日(月) K・W