◇きじ鳩 part2
先日、きじ鳩が自宅2階の窓の手すりに巣を作ったことをお伝えしました。
掲載した翌日には、最後のヒナが巣立って行ったのですが。3日後に、自宅の小さな庭に2羽で住み着いていることが分かりました。そこで、ジッと親が
餌を運んで来るのを待っているのです。
あれから、2週間程度となりますが、今では、洗濯竿やバラの枝にたかったり、地面に座ったりしながら、1日中親が餌を運んでくるのを待っている様です。
まだ、自分で餌をを食べられなのでしょう。親が、餌を食べ、咀嚼したものを口移しにもらっています。この様子に、私の父母も毎日楽しみに見守ってい
ます。
選択竿にたかるきじ鳩 8.1 夕撮影 車の前でくつろぐきじ鳩 8.3 朝撮影 水場で休むきじ鳩 8.4 朝撮影
どうやら、きじ鳩は、孵化して2週間ほどで巣立ちますが、これは、巣が粗雑で小さいためだと思われます。そこで、少し飛べる状態で巣立ちし、数週間
は、安全な場所で身を寄せながら親から餌をもらっているようです。その後、十分に育って、親と一緒に飛びながら、餌の取り方などを学ぶものと思わ
れます。
ここ1週間ほど、夕方になると飛び立ち親の下で寝ているようです。
振り返れば、巣で子育ての親も、ヒナが、ある程度大きくなると、ヒナを巣に残して夕方に飛び立ち、翌朝に帰ってきました。巣と、寝る場所とは別であ
ると いうことです。
そのような中、今のところ、この2羽のヒナは朝になると戻ってきます。
ツバメの場合は、4羽が孵りましたが、巣を離れて一日中親から餌をもらい、夕方になると巣に帰って寝ていました。その際、親も初めはいるんですが、
どうも夜になると別なところで寝ているようでした。
いずれにせよ、そろそろこのきじ鳩は、親と行動をともにする時期が近づいているようです。
最近では、1羽がいない時や2羽して見かけない時間が、増えているらしいのです。これは、両親からの話で、実際には、見えないところで休んでいる
のかもしれませんが・・・。
私の頭のところで生まれ、育ったきじ鳩は、私の声や顔を覚えているようですが、やたら人間に慣れています。これにより、危険が増えないことを願うも
のです。
2013.8.4 K・W
◇『忍耐』について
現代社会において、この「忍耐」ほど欠落しているものはないのではないかと思います。
青少年の切れる≠ニいうのも、人の話を最後まで聞けないのも、早く結論を知りたいのも、争い事がすぐ起こるのも、忍耐が無いという証拠でしょう。
社会人となった若者が、仕事を転々として、より条件の良い職場を探すという場合もあります。
昔は、石の上にも三年≠ニいって、良いかどうかの判断は、取りあえず3年間努力してから判断するということが普通でした。それでは、遅い場合も
あるでしょうが、このような対応は、益々重要となるのではないでしょうか。
「忍耐」とは、耐えることですから、その間に、人に先越されたくないとか、損をするなどの感情がはたらく場合もあります。
また、社会そのものがスピード社会であり、待つ≠ニいうことが無駄であるように感じさせています。
しかし、「忍耐」という言葉を時間的なことで捉え、待つ、ゆっくり、休む、しのぶ、たえる、熟成、熟考などとすると、生活のあらゆる場面で必要であること
が分かります。
例えば料理。美味しい料理は、手間と暇をかけないとできないといわれます。
料理作りに手間は当然ですが、同様に暇も重要であるということです。これは、待つ、休むということで、熟成にも相当するものです。
例えば、人間国宝といわれる人をはじめ、職人技を大切に培っている人々は、伝統的な技を引き継ぐために多くの時間を必要とします。
このようなところに、忍耐をなくしたら、伝統的な作法や芸、技術の継承は存在できなくなるでしょう。
これは、スポーツ選手が、技を磨くことにも通じることです。
アダムスキーは、忍耐の重要性を語っています。かつて、アダムスキーの論説で最も重要といわれていたエゴを支配する道(現:黄金の門は「勇気
と愛」によって開かれる)≠フ中で、「あまりに急ぎすぎないように、コンスタントな前進を続けながら成長してください。まず自分を支える強力な根を作
るように努力しなさい。」として、信念、寛容、愛、同情とともに忍耐を掲げ、これらは後になってあなたたちを支える根であるとしています。
アダムスキー自身、忍耐の強い人であると知られていました。そして、様々なところで、忍耐の重要性を伝えていたのです。
地球人は、この忍耐があまりに弱いことを承知していたからだと思われます。
アダムスキーの「生命の科学」を学習する人たちは、地球上の一般の人々とうまく生活できない人が多いものです。それは、あまりに価値観が異なる
からですが、ここにも忍耐が必要なのです。
アダムスキーの伝えた事柄の認知度が上がらない点に対しても、正に忍耐をもって活動を続けていく必要があります。
アダムスキーが言うように、「忍耐」は、人間の精神の根、根底にあって総てを支える重要なものであると思われます。
私たちは、この世界を良くするために、忍耐をもって生活して行くのだと心に刻む必要があるようです。
2013.8.6 K・W
◇資本主義経済システムは悪魔のシステム?
資本主義経済システムを悪魔のシステムと呼ぶ人がいます。
確かに、そこには多くの理由が存在しています。
資本主義経済は、人間の欲を活力にしたシステムのため、貧富の差、過激な競争、勝者と敗者等々の問題となる状況が生まれ、その結果、自殺者
は年間3万人を超え、精神や肉体を病む人々が増えています。
そもそも資本主義経済システムとは、人間の自由と平等を保障しようとする民主主義とは異なるものだと言われています。
これは、基本的に事実であると思われます。であれば、このシステムにより民主主義的社会の成立は難しいということです。
人間が集団で生存し続けようとすれば、それぞれ個人の衣・食・住が保障されなければなりません。
集団生活となれば、自分勝手な生き方は他人の迷惑となるため、様々なルールを決めなければなりません。これが、法治国家の成立となります。
そして、衣食住を満たすためには、誰もが農業というわけにもいかず、それぞれの個人が、自己の得意の分野に労力を提供し、その対価として生活
が保障される仕組みが必要です。
これを、どのよな仕組みで組み立てていくかということが、社会システムであり、その根底にあるのが経済システムなのだと思います。
経済とは、生産、分配(流通)、消費という3つの分野から成ります。その意味では、資本主義、社会主義、共産主義と、それぞれに、それぞれの経
済システムが存在しているということです。
社会主義は、生産と分配の手段・方法を社会の構成員全体で共有することによって、社会を運営していく仕組みと、その仕組みを支えるものです。
共産主義は、私有財産権を廃止し財産を共有することによって、貧富の差のない平等な社会の成立を目指す社会理論や政治運動、イデオロギーを
意味しています。しかし、純粋な共産主義国は、現在は存在しないと言われています。
これらの主義は、それぞれに良いところと悪いところがある分けですが、経済を考えると豊かさの点では資本主義が勝っていると言えるようです。
資本主義のまずいところは、欲の下に金*ラけが行き過ぎるところです。その結果、一部の利益のために市場を操作することが可能なシステム
である点は、人類にとって大変に不幸であると思います。
現在の金融危機を育てた考え方を新自由主義と呼び、その提唱者がミルトン・フリードマンです。彼は、「ビジネスの目的は金儲けである。」とはっ
と定義していました。もっとも、資本主義とは、もともとそういう考え方で、企業会計原則の中でも利潤の追求を目的としています。
しかし、日本には、そのような考え方は合わないと思います。初代の伊藤忠兵衛氏(伊藤忠商事の初代)は、「商売これ菩薩の業」という言葉を座
右の銘としていたということです。菩薩とは、迷える衆生を救うために世に出現するものです。
日本には、このような企業のトップが少なくありません。
神道をベースにしながら、他の宗教さえ受け入れ調和してきた日本人は、武士道で知られるような精神構造を構築し、西洋文明も己のものへと変
貌させる力があります。
資本主義経済界においても、他国に日本は資本主義経済ではないと言われながらも世界を長年リードしてきました。近年、様々なゆさぶりに影響
されていますが、それでも、まだまだ日本的要素を残していると思います。
資本主義が悪い、何主義が良いというものではなく、それを操る人間の精神構造の問題だと思います。最大多数の最大幸福を考えるのか、一部
の利益を考えるのかの違いであると思われます。
望むらくは、日本で、人類を真に幸福にする、まったく新しい経済システムを生み出せればよいのですが、まずは、資本主義をベースにしながらも、
日本人が改善した資本主義経済システムが少しでも平等な社会を築いてくれることを願うものです。
2013.8.28 K・W