◇中庸は創造主が望んだ世界?
いつも思うことなのですが、仕事や人との会話において弁証法的な展開が多いということです。これは、正・反・合の法則ともいえるので、まず、
ある考え方が提示されると、それに反する考えが出され、最後にはそれを修正した案に落ち着くというものです。
例えば、ある課の業務は、多岐にわたるので2つに分けましょうと言って専門性を高めるように分割する。こうして数年から十年と進めるうちに、やはりそれほど
の効果が見られないと言って統合の話となる。あるいは、2分割した利点を残しながら新たな編成を提案する動きとなります。
一般的には、右か左かのどちらか一方に偏ると、ほどなくして他の一方へ戻ることの繰り返しが多いように思います。この振幅、左右の幅が大きいほど、左右極
端でありブレが大きいことを意味しています。
このブレは、言い換えると迷いということもできます。右かと思ったら、左であったと言うように常にブレるということです。これは、世の中でよくあることだと思いま
す。
これに対して、左右のブレの少ない人というのは、左右の真ん中である中央を基準に振幅が小さい人ということができます。
このような人は、弁証法でいうところの合≠ノ近いところを常に見定めているということで、見る目の鋭い人とか先見性の高い人と言われているのだと思われ
ます。
この中央に近いところとは、宇宙的にどのような位置を意味しているのでしょうか?
一番右という極端、一番左という極端、あるいは、最も善(ミカエル)という極端、最も悪(ルシファー)という極端は宇宙における両極であり両翼を意味しているよう
です。創造主は、このような両翼を宇宙の中で常に存在させているのです。
そこにおいて中央というのは、単にいい加減とか中途半端ではなく、そうした感覚とはまったく別の王道であり、言い換えれば左右の力に影響されないという意味
の中庸、分かりやすく言えば、両極を経験し理解した上での選択であり 創造主が望んでいる世界なのだと思います。
かつて、科学雑誌ニュートンに掲載されたのですが、確か1,000人の女性の顔をデータとして取り込んで、その平均値を再生すると大変美人の顔になったとい
うのです。勿論、その写真も見ましたが、すごくバランスの取れた美しい顔でした。
人の顔は、男女ともに幅の広い顔、細い顔、目が大きい小さい、鼻が高い低いなど極端から平凡な顔まで色々の特徴があります。それを平均化(中庸)すると、
魅力的な顔が再生されるということは、その平均としてとらえられるものは、創造主である宇宙の意識の意志あるいは意向の表れであると考えられます。逆に言
うと、同じ顔が2つとないほど多様であるということは、その態様こそが創造主の振幅(ブレ)であるということです。
このように考えてみると、中庸は、創造主が望んでいる世界なのだと考えたほうが妥当なのだと思います。
2014.11.17 K・W
◇人と人とは接触において成長する!
人は一人では存在しないし、生きてゆくことはできない。
一人の人間には、父親と母親の二人が必要です。その父親と母親それぞれに二人の両親がいるというように連綿とつながっているわけです。
人が少数集まって、やがて集落ができ、そこがうまく運営できれば、市町村となり、県や州となつて国を形成していきます。
その形成の過程や発展の過程において、人は人と接触し生き方や知識等を獲得し、知恵をいただきながら自己成長や地域の発展につなげていくのだと思いま
す。
G・アダムスキー著『21世紀/生命の科学』のレクチャー5「意識、英知、生命力」の過失を分析して訂正する≠ナは、人と人との接触において過失が発生し、
それを訂正することの重要性が説明されています。訂正されない過失により謎が発生し、自己の成長の障害となったり、時代を超えて来世の先まで引きずること
などが書かれている大変重要なところです。
ここの解釈を行うと、人と人との接点は、縦糸と横糸の交差部分であり、その交点のところに宇宙の意識からの様々な働きかけがあることが理解されます。
それは、AさんとBさん、AさんとCさん、AさんとDさんという風にAさんを基軸に見てゆくと、相手が変わるたびに化学反応のような変化が起こって、様々なアイデア
が宇宙の意識から提供されることを意味しています。
話す相手によって、種類の異なる様々なアイデアが出てくるというような経験はないでしょうか?
自己の経験から言えるのは、これは、心の持ち方や話す内容にもよるものの相手を焦点として、自己の中にアイデアがもたらされるという感覚に近いものです。
宇宙の意識は、常に個人としての人間にアプローチをしているわけで、その際、他の人との接触においては、そこで必要とされる過失の修正方法やより良きアイ
デアなど様々な情報の提供がなされることが予想されるわけです。
人と人との接触は、当然ながら避けて通れないことではあるものの、その機会に人は会話によるもののほか、様々なアイデアを得て成長していくということを知る
必要があるようです。
2014.11.18 K・W