◇思考のよりどころ
私たちは、色々なことを考え、時には自分独自の考えであると主張したりします。
しかし、その考えは、まったく他から独立して考えているということはありません。
他者が作った考え方や、何らかの既知のものに従って考えているのです。
このようなことが、他者と異なるとしても枝葉の違いにすぎないのです。
深く考えればわかるのですが、そもそも何のよりどころもなくものを考えることはできないのです。
脳を軸にする思考は、相対的なものであるからです。
誰かが、何らかの発明をして特許を取得しても、既知の物から展開した物であり、いずれ他の誰かが発見する宇宙にもともと存在する物でしかないのです。
私たちは肉体を持っています。
その肉体を労わるか酷使するかは、その個人の行動にかかっています。
その自分の行動の結果は、それぞれに反映されるものです。
しかし、その肉体を生み出したり、各臓器を維持したりするのは、その本人の意志とは異なります。
本人とは別の存在が、その人の肉体を維持し生かしているのです。
そのことを私たちは、忘れているだけなのです。
こうして見ると、私たちは〝生かされている〟と感じます。
そして、その機能から離れて生きることはできません。
つまり、摂理があるのです。
それを絶対的な法則と呼ぶのか、宇宙の英知なのか、道徳律とするのか、神と言うのか、サムシンググレートとなるのか。
誰によっても否定できない、何らかの力が働いているのです。
人が、思考する場合も肉体の説明と同じように、私たちが忘れていることが存在します。
それは、真理の追究など思考の始まりには、言葉を超えた感覚的なうずき、衝動というものが存在するからです。
これを感じ、自らの言葉に還元しあるいは行動し、その積み重ねが文章となり、他者へ伝えることができるようになります。
こうして詩や小説、あるいは発明などが生まれていきます。
つまり、思考も肉体の維持と同様に否定できない何らかの軸が存在するということです。
その軸の意思どうりに話し行動していれば、何の問題も起こりませんが、人は、その過程で我欲を混入させているのです。
その結果、今日の世界が誕生していると言えます。
人の根源的なところを考えると、肉体的にせよ思考にせよ、その軸となるよりどころが否定できないものとして存在しています。
このことをしっかりと認めなくてはなりません。
人の根源的なよりどころ、つまり、〝宇宙の意識〟それを何と呼ぼうが、その存在を認め従うことが、世界平和へとつながっていくのだと思います。
2024.9.4(水) K・W
◇ペトロダラー体制とは?
皆さんは、ペトロダラー体制というのを知っていますか?
これは、戦後アメリカの一極支配を実現したドル覇権、それを支えていた体制であると言えるでしょう。
私は、ずい分前から、どうして中東の石油販売はドル建て決済となっているのだろうと不思議に思っていました。
このことがアメリカのドルを強くし、一極集中になっているのだと考えていたのです。
たまたま今回、一般社団法人IFA代表理事の山中泉氏の掲載原稿を読んで理解することができました。
時系列として見ると、アメリカは、金保有量を背景に金とドルとを結びつけた「金・ドル本位制」としていましたが、日本やヨーロッパの復興によってアメリカの国
際収支は悪化し、1971年にニクソン大統領は、金とドルとの交換を停止(ニクソン・ショック)をしました。
その後、世界経済は金本位体制から変動相場制へと移行します。
金の裏付けのないドルの信用はどんどん下がって、アメリカ経済も悪化の一途をたどったということです。
そこで起死回生を狙ったニクソン大統領は、1974年にキッシンジャー国務長官をサウジアラビアへ派遣し、そこで、次のような取引をしたということです。
アメリカが、サウジアラビアを敵国から防衛すること。
未来永劫サウジラビア王国を守ることを約束すること。
その見返りとして、「石油販売はすべてドル建て決済とすること。」
そして、「石油の販売で得た黒字で米国債を買うこと。」(これによりドルはアメリカへ還元される)
当時、イスラエルをはじめ敵対する勢力に囲まれていたサウジアラビアは、この提案に同意し、ペトロダラー体制は始まったということです。
翌年には、OPEC(石油輸出国機構)も石油のドル建て決済に同意したようです。
これによりアメリカの一極集中が確立したということです。
それにしても世界支配を目指さなければ、このようなことはしないと思われますし、一国の野望で一時的にせよ世界を牛耳ることが可能であるということです。
この体制は、ニクソン大統領の考えではなく、何らかの力が働いていると思わざるを得ません。
現在、このような手法を近隣大国をはじめ、多くの勢力が狙っているように見ています。
しかし、このペトロダラー体制が、崩壊の危機に瀕しているということです。
それは、ウクライナ戦争に伴いアメリカがドルを武器化していることに対し、ウクライナ戦争に中立的な非欧米諸国を中心に、ドル保有は危険だとしてドル離
れが進んでいるということです。
当のサウジアラビアもこの体制を見限るなど、この状況は、加速しているようなので、果たしてペトロダラー体制がこのままもつかどうかということのようです。
この機に乗じる国々も出て来るでしょう。
これは、つくられた危機なのかもしれませんが、世界の動きは、多くの思惑が絡み単純ではありませんから、よくよく考えて行動しないと大変なことになるかも
しれません。
2024.9.18(水) K・W
◇生まれ変わりの検証に成功?
生まれ変わりの検証については、かつて掲載しました江戸時代の平田篤胤氏がまとめた話しがあります。
今回は、去る16日(月・祝)の午後10時からTBSの「クレイジージャーニー」という番組で放送されたものです。
内容としては、生まれ変わりについて研究している、バージニア大学客員教授・中部大学教授の大門正幸(おおかどまさゆき)氏の話しを軸に進められます。
バージニア大学では、生まれ変わりについて2,600件ものデータが保管されているということです。
データによると、前世を記憶しているのは子どもが大半で、7歳くらいから記憶が亡くなることが多いようです。
前世の記憶を持つ人の特徴として、非業の死など未練を残して亡くなった人が多いということです。
また、転生までの年数は、2000件を平均すると3年4か月位だという話しです。
アダムスキーは、転生は瞬時に行われると言っていましたが、それは生を理解している異星人のことで、地球人はそうではないとも考えられます。
番組では、前世の記憶を持つ子供について、取材の様子を流していましたが、その中のユウくん10歳の記憶の検証が番組の中心となっています。
ユウくんは、3歳頃から過去世について話始め、教えてもいない英語を話したがったということです。
現在では、かなり英語が話せるようです。
幼稚園では、遊びについて考えさせる時間に、ユウくんは、板書しながらプレゼンしてビックリされたようです。
ユウくんが、8歳の時に取材された映像が流され、ニューヨークのツインタワーの100階(大手保険会社)にいて、2機目の飛行機が追突して亡くなったと語
りました。映像には無かったものの、実際には、人々を誘導していたと語っていたようです。
ツインタワーとは、2001年9月11日に発生した同時多発テロの対象となったものです。
母親の話では、スーパーなどに行くと防犯カメラや火災報知器を気にし、店が閉まる時間にいたときにはシャッターが閉まり始めるとパニックになったというこ
とです。
また、スーツを着たがり、幼稚園に行くより仕事がしたいと言ったり、クラシック音楽好き、Ray・Banのサングラス(眼鏡)が好き、フォルクスワーゲンが好き、
なのだという。
彼が、かつて描いた絵には、職場のディスクにその時代のパソコンのモニターが3台描かれていました。
ニューヨークのツインタワーのあったところは、現在、慰霊碑となっていて、石で出来ている碑のところに2,977人の亡くなられた人々の名前が刻んであり
ます。
その名前を教授が一人一人読み上げ、ユウくんが気になる名前を調べていきます。
すると、13人の名前が気になり、後に調べるとその内5人は、保険会社の人であったという。
中でも気になる名前が、トーマス・リーガンで、自分かもしれないという。
そこで、その人物について調べると、姉が近隣に住んでいることがわかり行き会うことになります。
リーガンさんの姉はドナさんと言って、快く会ってくれました。
姉の話によると、リーガンさんは、コロンビア大学の大学院を出て仕事に熱心な人であったという。
同時多発テロの際は、皆を誘導して逃がしたものの自分は、脱出できずに死んでしまったということです。
そして、弟については、何も見つからなかったのだという。
しかし、姉は、弟はどこかで生きていると思っていたということです。
さらに、リーガンさんは、フォルクスワーゲンに乗り、一生シャツとネクタイばかり着ていて、Ray・Banの眼鏡やサングラスが好きで、クラシック音楽も好きで
あったという。
ビルから人々を誘導した話しに加え、ユウくんが語っていた好きなことと同じである事がわかりました。
この辺になって、ドナさんは、あまりに不思議ではあるけど、ユウくんは弟とつながっていると思うようになり、ユウくんを愛おしくなって二人はハグして別れま
した。宗教の関係から転生は信じないようでしたが、この辺りは、感動的でさえあります。
一方のユウくんは、今まで「もやもやしていた」時もあったが、「スッキリした」と語っています。
彼は、家族(アメリカ)を安心させたいと、昔から思っていたからです。
このところは、心理学的なトラウマの解消と同様な行為となったのだと思われます。
大門教授は、過去世を理解できない親御さんが、その子を病院へ連れて行くと、理解されないことから投薬などをされたり、病気として見てしまうなど困った
事になるので、今回の事例から、こうしたこともあると知っていただきたいということです。
海外では、超心理学という分野もありますが、日本にはないことから、対応できる人がいなくて困っている現状があるようです。
今後、この分野が、当たり前のこととして知られるようになることを願いたいと思います。
2024.9.21(土) K・W