◇欲はすべて悪なのか?
アダムスキーの著作を学ぶ人々の中には、〝欲〟を持つことは〝悪〟であると考える人もいます。
これは、〝欲〟というのが、〝心〟つまりエゴの産物であることから来ているようです。
確かに、欲深いものや欲張りは良くないでしょう。
地球上の社会においては、人間の欲を肯定したうえで、それを軸に組み立てられた考え方や仕組みが少なくありません。
それだけに人間にとって、〝欲〟というのは、自然なものであるということでしょう。
例えば、心理学者のアブラハム・マズローの欲求5段階説では、最下位が「生理的欲求」、次が「安全の欲求」、「社会的欲求」、「承認欲求」、」そして最上位
が、「自己実現の欲求」であるとされます。
これによれば、人間は、基本的な欲求が満たされると、次はその上の欲求へと、徐々にレベルアップして行くと見ているようです。
資本主義経済社会というのも、生産、流通、消費という過程のどこかに人々が関わることで利益を得、経済を回し、生活を営むという考え方があります。
その根底には、基本的欲求を充足させたいうという欲と、利益を拡大したいという欲があります。
おそらく、地球人の多くは、欲をなくしたら何もしたくなくなり、生きる意欲を持てないのではないかと思います。
つまり、地球人には、欲は必要なのです。
問題は、必要以上に欲張ることで、欲をコントロール出来るのなら良いのだと思います。
実際には、これができないのが多いのだと思われます。
視点を変えてみると、欲には2つあるように考えています。
1つは、心(エゴ)の欲であり、もう一つは魂(意識)の欲です。
魂(意識)に欲があるのかというと、そのように考えた方が理解しやすいものだと思います。
言い方を換えると宇宙的な欲です。
宇宙の意識が宇宙を創造し、各惑星等に生命を誕生させたとすれば、それは、創造主のイメージが実現されたと考えられるのです。
これは、何らかの方向性があるということです。
つまり、指向性があるのです。
この指向性は、言わば意識(創造主)の欲と捉えることができます。
人が、これを受け取り、実現を助けようとすることは、宇宙的な欲の実現と言えるのです。
これこそが、人の役割なのではないでしょうか?
私たち人間は、個人的欲求の実現は最小限にしつつ、宇宙的欲の実現にもっと力を尽くさなければならないのだと思います。
2024.3.6(水) K・W
◇転生が認められたら・・・ Ⅰ
人が死を迎え、肉体は焼却されても、魂は次の肉体へ生まれ変わる。
これが、いわゆる転生です。
人は死んでも生まれ変わるという考え方は、古代エジプトやチベット、あるいは仏教または聖書におけるイエスの発言などが知られています。
日本においても、江戸時代の国学者(医者など)平田篤胤(あつたね)が残した書物の中にも、転生に関する実話が記されています。
おおよそ、次のような内容です。
「幼子が毎晩寝るときに家に帰りたいと泣くので、よく話を聞くと前世のことを語り、話しから推測される隣まちへ行くと、そのとおり家があり、話していたような
人物がいたことがわかった・・・」、というようなものです。
このようなことは、今日においても起こっていることです。
アダムスキーは、転生を当然のこととして、それは、性別、国境、惑星を超えて行われていると伝えています。
転生が、多くの人に認められないのは、過去世の記憶がないからです。
転生して3~4年は、大小の差はあれ誰もが記憶を持っているのですが、意味のない日常の言葉や名詞を覚えるうちに想いだせなくなるようです。
しかし、この転生が事実として認められたとすると、どの様なことが起こるでしょうか?
例えば、イスラエルとハマス(パレスチナ・ガザ地区を実効支配する武装組織)、あるいは、パレスチナ間で、常に激しく対立する構図となっています。
そこで、転生の状況を見てみると、イスラエル人であった人がパレスチナ人として生まれていたり、その逆であったりするでしょう。
すると、自分の過去世の家族を対立側に残しながら、攻め込んでいるかもしれないのです。
これは、〝相手を理解せよ〟との宇宙的摂理として、十分に起こり得ることなのです。
このことは、ロシアとウクライナ、北朝鮮と韓国あるいは、支配する側とされる側など、多くのところで起きていることでしょう。
このことが少しでもわかってくると、とても相手を攻めることなどできなくなります。
過去の歴史がどうであっても、未来へ向けて関係改善に動くようになります。
そのためには、ある程度の割合で、過去世を想いだす人々が出現しなくてはなりません。
そのようなことが、何世代か続けば、多くの人々が認めるようになるのだと思います。
このことは、地球が真に生まれ変わる条件として、優先順位が高いものだと考えられます。
あり得ないように見えて、このようなことが、今後、起こってくるのかもしれません。
おおいに、期待したいと思います。
2024.3.22(金) K・W