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  日本では、スポーツの秋とは言いますが、今年ほど多くのスポーツの世界大会があるのは珍しいように感じます。
  アジア競技大会では、多くの種目が行われましたが、その他にもバスケットバール、卓球、バレーボール、ラクビー、サッカー等々、多くの世界レベ
  ルの大会が行われています。
  
  ここでは、女子のバレーボールを中心に書きたいと思います。
  「パリ五輪予選/女子W杯バレー」が9月に行われました。
  
  日本は、西洋諸国に比べて体格(フィジカル)で劣りますから、多くのスポーツで不利であると感じるところがあります。
  柔道のように体重別の種目であれば別ですが、そのようなスポーツはほんの一部です。
  
  ラクビーなどは、その要素の強いスポーツであると思います。
  そんな中、やはり体格では劣るバレーボール女子を見ていて、バレーボールは、体格だけではないなと感じました。
  
  この大会は、パリ五輪の出場枠を決めるための大会で、五輪には開催国のフランスを含め12か国しか出場できません。
  今回の予選は、24か国が8チームずつ3組に別れ総当たりで行い、上位2か国が五輪出場を決めるというものでした。
  
  日本の組には、世界ランク1位のトルコとランキング4位のブラジルがいて、ランキング8位の日本女子には厳しい状況でした。
  9月23日(土)のトルコ戦では、善戦したものの破れてしまい、後がない状況で翌日ブラジルと対戦しました。
  
  ブラジルに対して日本は、平均身長で12.5cm低いというもので、背の高さが有利となるバレーボールでは、圧倒的に不利な状況です。
  1セット目は21対25でブラジル、2セット目は25対22で日本、3セット目は25対27でブラジル、4セット目は25対15で日本、5セット目は
  15点を先取した方が勝ちとなり、10対15でブラジルが勝ち、ブラジルの勝利となりました。
  
  見ての通りのシーソーゲームで、フルセットまでもつれて日本が敗れたものです。
  日本が勝ってもおかしくない、そんな試合内容でした。
  
  20cm以上身長が高いブラジル選手が、スパイクをすると小さな日本選手がブロックでそれを阻止する。
  小柄な日本選手が、強力なスパイクで点数を取る。
  こんな場面がいくつも見られました。
  
  そのたびに、身長だけではないことを痛感しました。
  しかし、日本特有の器用さから出る戦術や技術を成功させるには、他国の選手より常に全力、精一杯という感じを受けました。
  疲労感は相当なものであると思います。
  
  その後、10月になって行われた男子バレーボールでは、やはり平均身長で12cm以上高いトルコにストレート勝ちし、五輪出場を決めています。
  まともにやっては厳しいものの、磨いてきたサーブと変則プレーを行うなど、日本らしいバレーボールでの勝利でした。
  
  女子の場合は、トルコとブラジルが五輪出場を決め、3位であった日本は、残り5枚の切符を目指し来年6月中旬まで争奪戦が続くということです。
  スポーツには、功罪の両面あると思われますが、選手や観客にとって良い面を伸ばしていけたら素晴らしいことであると思います。
  
  
                                        2023.10.14(土) K・W
  
  
  
  ◇何を信じて生きるのか? 
  昨年(2022年)の2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略は、死者19万人、死傷者では50万人を超えると見られています。
  軍人をはじめ多くの民間人が犠牲となり、今のところは長期戦の様相を呈しています。
  
  自然災害においても、多くの人々が亡くなっています。
  今年2月6日早朝に発生した、トルコ南東部とそれに接するシリア北部の地震では、トルコとシリア合わせて5万7千人以上の死者が出ているよ
  うです。
  地震の規模は、M7.8の直下型地震で、100年前の日本における関東大震災とほぼ同じ規模のようです。
  
  また、9月9日には、アフリカのモロッコでM7の地震があり、2,900人以上が亡くなられたようです。
  震度にすれば、5から6程度と見られますが、建物の構造から日本と比べて多くの人が助からなかったようです。
  
  このように人災ばかりではなく、天災(自然災害)においても多くの死傷者が出ているわけですから、人災による死傷者は出さない生き方が当然
  に求められます。
  
  そんな中、長年いがみ合っているイスラエルとパレスチナ双方で、大規模な攻撃が始まりました。
  これは、10月7日にヨルダン川西岸ガザ地区(パレスチナ側)を実行支配しているハマス(武装組織)が、突然、イスラエル側居住地を攻撃したこ
  とに始まります。
  
  これにより1週間で、双方合わせて数千人が亡くなったとされます。
  この地は、歴史的に問題となっているわけですが、双方の恨みは純情ではなく、今回を機にエスカレートしないよう、アメリカがイスラエルを諭して
  いる形となっています。
  
  ハマスを動かした背後には、ロシアがいるのではないかとも言われ、ウクライナ攻撃から世界の目をそらすことが狙いの一つとされています。
  この周辺国を含め、大国が資源を狙っていろいろと絡み、その結果、危険な火種が沢山残っています。
  下手をすると大戦争に発展しかねないことから、今後とも注目をしていく必要があります。
  
  理由の如何を問わず、亡くなられた方々には心からご冥福をお祈りいたします。
  
  ここで紹介した事柄は、今日の一例であり、既に世界全体がこのような状況になっているということです。
  この状況は、地獄絵さながらの世界であるということですが、これは、宗教を重視する国であっても〝神〟の不在が理由であると考えられます。
  
  地球全体が、真の神を信じる人々の集団であるなら、人災や天災どちらも起こらない、あるいは人間に害を与えるものではないと思います。
  神を信ずる人々のところに〝神〟は存在するのだと考えられるからです。
  
  現状を見るに残念ながら、地球上に神の姿は見られないのです。
  この〝神〟とは、宇宙の中軸であり、すべての指針となるものですから、私たちは、それを〝宇宙の意識〟と理解し、常に対話することを忘れな
  いよう、生きていかなければならないと思います。
  
  
                                    2023.10.23(月) K・W
  
  
  
