ここでは、「生命の科学学習会」や「G・アダムスキー通信」では、触れることが少ない、日々の生活における行動や社会的事象に
ついての感想、あるいは、スペースピープルに馳せる想いなど、広範囲にわたり「生命の科学」をベースにした考え方で、分かりや
すく書 いていきたいと思います。
重要なことについては、「生命の科学学習会」で追加説明したり、「G・アダムスキー通信」に改めて記載することもあると思います。
頻度は、月数回を目標とします。短文にはなりますが、皆さんの生活の参考になることができれば幸いです。
◇犯罪が少ない日本!
日本は、縄文時代の遺跡から人間を殺傷することができる武器が全く発見されていないということです。小動物を捕えるための矢じりは作っていましたが、
人間同士が戦うための武器を持っていなかったのです。世界には、縄文時代の遺跡が数千か所発見されているということですが、その中で唯一、武器が
発見されていないのが日本なのだそうです。
大陸から、様々な人々が来るようになった弥生時代以降、武器というものを作り出したということです。
それだけ、古代の日本は、人間同士が仲良く協力し合い、豊かな生活をしていたようです。また、古代に世界最古(約3万年前)の高度な磨製石器が群馬
県から出土していることから、研磨においても相当の技術を持っていたようです。
他国の人が書いた日本伝によれば、これが事実であることがわかります。
日本が戦国時代であった1549年、キリスト教伝来に来日したフランシスコ・ザビエルは、「この国の人々は今まで発見された国民の中で最高であり、日
本人より優れている人々は異教徒の間では見つけられない。」、「キリスト教徒にしろ、異邦人にしろ、日本人ほど盗みを嫌う者に会ったことがない。」と綴っ
ています。
こうした海外からの訪問者、例えば、「日本の面影」の著書ラフカデオ・ハーン、「菊と刀」の著者ルーズ・ベネディクト、「日本奥地紀行」の著書イザベラ・バ
ードなど、日本について礼儀正しく、向上心があり、犯罪の少ない国であると伝えた記述はたくさんあります。
かつて、名著と言われた「日本人とユダヤ人」のイザヤ・ベンダサン著によると、日本人とユダヤ人は世界中で最も犯罪が少ないのだと書いていました。
最近では、日本において残念ながら犯罪は増加傾向にあるようですが、それでもまだまだ犯罪の少ない国であるようです。
アメリカのデトロイトでは、人口68万人で、過去1年間で、殺人344件、強姦426件、強盗・窃盗・盗難4万8735件など、13万件余りの犯罪が発生して
いるということです。これによれば、殺人やレイプはほとんど毎日発生し、強盗は日常茶飯事ということです。
日本で最も犯罪が多い街が大阪府で、2010年の人口が886万人余り、年間の犯罪件数が18万件余り。大阪は、人口がデトロイトの13倍余りなので、
犯罪発生率でみれば、デトロイトは約19パーセント、大阪は約2パーセントとなります。
デトロイトは、経済が破たんするようなところであり、全米で一番犯罪件数が多いということですが、それにしても、犯罪率が高いということが伺えます。
欧米志向の日本人が、悪いところまで真似ないことを願うものです。
2014.4.16 K ・W
◇ナノマシンで遺伝子治療
4月15日。地元の地方紙の下野新聞に、このようなタイトルの記事が載りました。
記事によると、有用なたんぱく質を作る遺伝子を細胞に運んで治療する「遺伝子治療」では、遺伝子の「乗り物」作りが一つの課題なのだという。東京大
学の片岡一則教授と東京工業大学の西山伸宏教授らは、大きさ数十ナノメートル(ナノは10億分の1)の高分子カプセル「ナノマシン」に遺伝子を入れ、
マウス体内のがん細胞に届けることに成功したという。マシンは、光の信号によって動き、中身の変更も可能だというもので、治療のほか診断に使う構
想もあるようです。
従来、体内に送り込む遺伝子の乗り物は、ウイルスなどが使われてきたようですが、体内から異物だと認識され、免疫反応によるショック状態が起きた
り、狂った細胞以外にも届いてしまったりする懸念があったようです。
しかし、このマシンは、それらを解決した物質でできていて、真ん中の層には、光を吸収し活性酸素を作る独自開発の光増感剤を搭載し、最も内側には、
棒状に折りたたまれた遺伝子を組み込んだものだということです。
これを人間の静脈に注射で入れ込んで、がん細胞に到達させ、そこに光を当てることで遺伝子が働き緑色に輝くたんぱく質が形成されるのだということ
です。こうして、がんに侵された部分を詳細に肉眼で確認できるようになり、根治に近づく治療が可能になるということです。
それにしても、数十ナノメートルとは、100,000分の5mm程度と小さいものです。これを各種の反応により作り出し、体内に送り込むとは奇抜な発想
と大変な技術力であると思います。発想自体は、ずいぶん前からありましたが、それが実用化する時代となったというのは、短時間での長足の進歩であ
と思います。
こうして今後も、夢のような医療技術が確立していくものと思われます。
しかし、医療技術の向上と人体の異変とは常にイタチごっこでしたが、今後も、そのようになるものと危惧しています。
そもそも、なぜ、人間は病気になるのかが不明であるからです。
想像はされますが、その決め手、的確な因果関係がわかっていないのです。
肉体の病気の発生と心との関係、あるいは前世との関係、または、食べ物や自己の役割との関係など、わからないことだらけなのです。
これを分かるようになるには、「生命の科学」の研究が近道でしょうが、いずれにせよ、まだまだ、病気はなくならないものと考えています。
2014.4.25 K・W
◇金持ちほどマナーが悪い?
新年号の「エコノミスト」に、面白い記事が載っていました。
金持ちが神の国に入るのは、ラクダが針の穴をとるより難しいと言ったイエスの言葉の通り、「金持ち=悪」という図式は昔からありました。
しかし、米カリフォルニア大学のピフ博士らは、確かに上流階級はモラルが低いということを7つの事実から証明したということです。
まず、運転マナーを調べるため車を上級車から大衆車まで5つに分類し、階級別にモニターを分析したということです。その結果、横断歩 道で、手を挙
げている歩行者を待たずに通過してしまう確率が平均35%のところ、高級車は47%と高かったということです。交差点での 割り込む割合も平均12%
のところ、高級車は30%であったということです。
また面白いのは、「自分は社会的地位が高い」と思って行動してもらうと、下級階層の人でも貪欲さが増し、非人道的な態度になったとい うことです。
更に、「金欲は悪ではない」と説明して実験を行うと、下級階級者の尊大ぶりは、現実の上級階級よりもひどいものになったというものです。
以上のことから、多くの示唆が得られると思います。
例えば、「地位は人を作る」と言われているのは正しいということ。これは、自分が、他者を見て判断しているイメージ、例えば、医者はこう いうものであ
る、政治家はこういうものであるというイメージに、自分が仮になった場合に、そのようにふるまうということも含まれます。
また、金持ちは悪人で、貧しき人は善良であるということも言えないということ。むしろ、環境が人を作っているということなどです。
今回の調査は、果たして調べた項目ややり方が正しかったかどうかという部分はありますが、興味ある事項についての調査であったことは確かだと思い
ます。
2014.4.25 K・W