◇〝人間は過ち〟を犯すもの
〝人間は過ち〟を犯すものです。最善を尽くして注意していても、誤って行ってしまうこともあれば、意図して犯してしまうこともあります。
地球上では、意図して行ってしまう〝過ち〟も多いのですが、それは犯罪です。
ここでは、誤って行ってしまう〝過ち〟について考えたいと思います。
本人が意図せず行ってしまう過ちは、日々沢山あることでしょう。
その中には、人と人との間で行われることがあり、それがトラブルあるいはトラブルの種になります。
これらが修復されないと、その人と人との距離は、どんどんと離れてしまいます。
特に連絡をとらなければいいだけで、当分は、大したことではないと考えがちです。
しかし、人の成長という面で見ると、そうでもなさそうです。
例えば、AさんBさんの付き合いの中で、AさんがBさんの気にする言葉を発したことで、Bさんは傷つきAさんを憎んだとします。
Aさんは、そのことに気づかず、悪意もなく発言したことであったとします。
この場合、Bさんの態度でAさんは、自分の失言に気づく必要があり、反省し、謝罪することができなくてはなりません。
一方のBさんは、相手に悪意のないことを理解して、いつまでもAさんを憎まず、許すことができなくてはなりません。
このようなことが、日々なされれば、地球は、素晴らしい惑星になれるのではないでしょうか。
これが地球上で簡単ではないのは、エゴがでしゃばるからです。
このような事例を放置しておくと、嫌なことはやらないという〝好き嫌い〟の激しい人となり、自己の成長の幅を狭めてしまいます。
このような人は、その場、その場の短い間で、自分の気の合う人と浅く付き合うようになっていきます。
〝永遠に生きると思って学びなさい〟とは、ガンディの言葉ですが、それが事実とすると、自己の心の拡張が求められます。
AさんもBさんも、〝永遠に学ぶ〟中では、まだまだ途上であり探究者です。
当然に過失も犯します。
しかし、お互い同じ宇宙の中で、同じ時代に生き、同じ方法へ向かって生きているのです。
お互い憎しみ合うのではなく、助け合うことが、前へ進む方策であると理解しなくてはなりません。
これらは、小さいことではありますが、地球は、このようなことを学ぶ惑星なのだと思います。
2022.1.10(月) K・W
◇心のチューニングが大切!
先日、月刊「致知」2月号を読んでいて、興味をそそる記事がありました。
書道家の武田双雲(昭和50年生れ)さんは、大河ドラマ「天地人」の題字やスーパーコンピュータ「京」のロゴなど、国内外で活躍する著名人
です。
双雲さんは、書道家であったお母様から、2歳の時から書道の基礎を徹底的に仕込まれたということです。
文系は苦手で、東京理科大学を卒業して、NTTへ入社したそうですが、女性社員に頼まれて、その人の名前を筆で書いたところ、「初めて自
分の名前を好きになれた」と感動して涙を流されたということです。
そこで、書道のすごさを知って、会社を退職し、「筆文字屋ドットコム」というサイトを立ち上げ起業したということです。
来る仕事は拒まず、相手の意向に沿って書いているうちに評判となっいて広まったようです。
個展を開くと、海外の人も見に来るようで、字も読めないのに感動してくれるということです。
双雲さんによると、心が乱れていては、納得のいく文字にならないようで、次のように語っています。
「私が筆を執る時に常に心がけているのは、エネルギーが綺麗かどうかということ。邪念がなく、心が整った状態で書くことです。」とのことで
す。
イベントなどの機会も多く、慌てて心を整えるのでは間に合わないので、「平素から心を整えておくこと、チューニングしておくことがとても大切
です。」と語っています。そして、次のように加えています。
「今は多くの人が心のチューニングをしないまま活動しているため、あちこちで不協和音が起き、悩みや問題を抱え込んでいるように感じま
す。」
心のチューニングというのは、自分が求める書を実現できる心の状態を指しているようで、ネガティブでは良くないとも言っています。
このようなことは、様々な芸術家やスポーツ選手、それも一流になればなるほど求められていることではないかと思います。
アダムスキーは、心をコントロール、つまり、心を形成する「視、聴、臭、味」の調和が大切と言っていますが、分類としては同じであると考えら
れます。
仏陀も同様なことを教えていますが、極める人の境地は、常に真理につながっているのだと改めて認識することができました。
2022.1.21(金) K・W