◇「生命の科学」はなぜ難しいのか?
アダムスキーが伝えた事柄を大きく分けると、一つは、近隣の惑星にも、私たちと変わらぬ人間が平和に暮らしているという事実。
もう一つは、人間の真の生き方について伝えていると考えられます。
先の近隣惑星については、情報があまり出されず、私たち個人としては、真相を知る方法は、まずありません。
一方、後者については、その内容や体験によって、それが真実であり宇宙の真理であると認めることができます。
しかし、アダムスキー亡き後、半世紀以上を経て、この部分が揺らぎつつあるようです。
というのは、スペース・プログラムの一環として、地球人へプレゼントされた「生命の科学」を研鑽する人々が減少していることに表れています。
その理由は、いくつか推測することができます。
一つは、研鑽により目に見える良き変化が起きない。
二つには、文章から真意が読み取れない。
三つには、理解できてもなかなか実践できない。
おそらく、この辺にあると考えています。
しかし、このような状況に陥るのはなぜなのでしょう?
少し考えてみますと。
一つ目の研鑽は、二つ目と三つ目が修得出来なくては研鑽とはなりません。
そこが、どうなのかとの疑義があります。
また、研鑽したとしても、〝良き結果〟を得るには時間がかかるということです。
これが、待ちきれないのではないかと思います。
二つ目の文章の件は、例えばアダムスキーが、〝自分自身に対する関心を捨てるとき、印象を感じ取ることができる〟等の説明をします。
この一文でも、理解が困難となっています。
〝自分自身に対する関心を捨てる〟というのは、単に心を静かにするということではなく、中央の磁石に集まる鉄粉が自由になる状態。心がニュートラルな状態
で、雑念を持たず無心になれる心の状態を言っています。
脳波も、ベータ―派からアルファー波、そしてシーター波に近づくあたりのボーとしたような状態と考えられます。
従って、容易に出来るものでもありません。
三つ目のものは、本当に理解できているなら、必ず実践へとつながるはずです。
アダムスキーが簡単に記していることも、実際には、詳しく説明を加えないと分からないほど深い意味があり、日常の喧騒の中に暮らす人々には、なかなか理解
できない、実践できないというのは事実です。
つまり、心が落ち着かず騒いているからです。
そのことから、〝良き結果がついてこない〟、〝変化がない〟となるのかもしれません。
日頃から、社会の様々な動きをはじめ、人々が何に価値を感じているのか、人間関係の問題点などに興味を持ち、真摯に、そして注意深く考える生活を行うこと
で、「生命の科学」とのつながりが見えてくるものです。
それには、忍耐力も極めて大切です。
さらに、「生命の科学」の実践には、修行と同様な覚悟が必要なのだと言うことです。
だから、「生命の科学」は難しいと言われてしまうのです。
しかし、地球人が、良き未来を求めるのであれば、これを理解して生きて行かなくてはならないでしょう。
アダムスキーは、実際、そのように伝えています。
忍耐力を持って、研鑽を継続されることを願うばかりです。
2021.12.7(火) K・W
◇星々への憧れ・・・
私は、小学生のころから、星や宇宙に興味がありました。
強いさな天体望遠鏡や双眼鏡は持っていましたが、熱心に観測するということはなく、気になると見ている程度でした。
天体というより宇宙に関心があったのだと思います。
しかし、その方向へは進学することなく、社会科学系(一部教育)に進学したことから、地元の自治体に就職しました。
最初の部署は、社会教育課というところで、3年3か月勤務して、年度途中の昭和59年7月1日、突然、市民文化センター準備室に異動することになりました。
そこでは、10月1日のオープンに向けて、施設備品等の準備や全世帯招待事業などの準備で忙殺される日々でした。
しかし、その施設には、直径13mのプラネタリウムと、当時、県内最大の口径200mmの屈折望遠鏡があり、その運営についても私の担当となりました。
人手が少なく、私は、自主事業の担当であり科学館の担当となりましたから、科学館については最小限で対応するように指示されていました。
それにしても、子供のころから興味を持っていた天体や、宇宙に関する仕事ができることは奇跡的であり、そのことに感謝し、在籍3年9か月を自主事業を含め全
力で勤めさせていただきました。
文化センターを離れて30年後、平成31年4月1日、令和元年の直前になりますが、私はまた、ここ文化センターへ戻ってきました。
文化センターは、公社から財団法人となり、当時と比べて職員数も相当に増え、自主事業や科学館事業も充実しています。
実は、文化センターを異動して以降、当時行っていた天体観望に協力する委員の一人となっていましたが、文化センターに戻ったのを機に、その職を辞し、当セ
ンターを開催地とする天体観望会の主催者側として関わる程度としています。
仕事がら「天文ガイド」と「星ナビ」などは、新刊を手元に置いて読んでいますが、最近の天体写真には驚かされます。
光学機材の進歩と撮影機材の進歩によるもので、大型望遠鏡でないと撮影できない星々の様子が、同じレベルで撮られているのです。
今では、それを見るのが楽しみの一つになっています。
こうした写真を見ると、私たち地球のある銀河系内の星雲・星団の様子や赤や青色に輝くガスと物質の様子、さらに無数にある系外星雲の様子を見ることがで
き、それらを見るに宇宙空間は〝生命の海〟そのものであることに気づかされます。
そうしたガス雲の中で、新たな星々が無数に誕生しているからです。
光は、1秒間に地球を7回り半進みます。
その光が、何百年、何億年もかかる先の天体も見ることができます。
翻って、この広い宇宙の中では、見つけることが難しい、私たちの小さな地球。
その中の私たちとは、いったい何者なのか、あらためて考える良い機会でもあります。
2021.12.20(月) K・W