闘争に疲れた地球人は、かつてないほど自分たちが救われる知識を求めているということです。闘争は、恨みと憎しみを増長させ、国と国との戦争は繰り返し起こってしまう。そのような中、人々の心に恐怖と混乱が発生していることも彼らは承知している。
彼らは自分たちを救ってくれる生き方の知識をかつてないほどに渇望していることを私たちは知っています。また彼らは第三次大戦の種子を残すのに役立ったにすぎない二つの大戦の結果を見たり、ひどい思いをしたりしたために、彼らの心中に恐怖と混乱があることも知っています。
そこで地球上のあらゆる所にいる受容的な人々とともに活動するならば遅すぎることはありません。しかし、友よ。これは急ぐのです。あなたの使命に〝無限なる父〟の祝福を込めて前進しなさい。そしてこの幸福のメッセージを伝えている他の人々の声にあなたの声を合流させなさい」
進む方向が違っても、兄弟である二人(地球人とSP)を分離するものではないと語ります。それというのも、宇宙の中では、沢山の道があり、これしかないという唯一の道はないということです。この〝道〟の選択は、あらゆる状況で起こりますが、すべては、宇宙の奉仕者として、自己の役割を進める中でのことなのです。
「進歩とは幸福」という言葉は、深い真理を示しています。これは、自分だけではなく、他者を含んでいると思われます。自他ともに幸福でない進歩は、進歩と呼べないということです。ここでの幸福とは、宇宙の意識に根差した感覚で、自己と異なる行動をする他人をも批判することなく見守るという意味です。
地球人は、悪人ではなく理解力が足りないだけであると言っています。これは、全生命界で幼児に相当するということです。例えば、「生命の科学」を学習していて、実践的に考え活用しないなら、単に仲間内で語っているだけだということでしょう。単に知識として知っていることを実践するだけでも、互いに殺し合うこともしないと言っています。今は、それさえもできない。ここは、何か示唆的に話しています。国外よりも、国内で善と幸福を求めて活動せよと言っているようです。前段で、国外へ出て殺し合うという部分があるため、対する考え方でもあるようです。
進歩からはずれる多くの下り道があるのと同様に、上方に通ずる道もあります。一人は前者を選び、他の人は後者をとるかもしれませんが、これは兄弟たる二人を分離させるものではありません。たしかに人間は望むならば他人から多くを学べるでしょう。無限の創造という広大さのなかでは、これしかないという一本の道だけがあるのではないからです。
地球で私たちは“幸福への道”という言葉を何度も聞きましたが、これは良い言葉です。進歩とは幸福なのであって、その始まりから
地球や地球人に悪いものは何もありません。ただし理解力の欠乏のために〝唯一の最高者〟の宇宙的な生命界において彼らは幼児です。すでにお聞きになったように、私たちの世界では創造主の法則を〝実行〟しているのですが、一方、地球ではただその法則について語っているだけです。今あなたが知っている教訓だけでも〝実行〟するならば、地球人は出かけて行ってたがいに殺し合うようなことはしないでしょう。そうなれば彼らは自分が生まれて、それゆえに〝故郷〟と呼んでいる場所で、善と幸福を達成するために自分自身の内部で、自分の集団で、自分の国内で働くようになるでしょう。
ここではっきりと、自衛のためであっても地球人を殺さないと断言しています。地球人は、無知なので、その行動の意義を自ら理解できるように支援しているということです。 相手に気づきを与えるとは教育の本道です。恐らくその結果、今日、地球人は、滅ぶことなくどうにか生き続けていられるようです。
人間は、誰もがユートピアを夢想していると語り、夢想することができるということは、それは、宇宙のどこかに存在しているという宇宙の真実を語っています。
可能性という視点で見ると、あらゆるものが達成の可能性があると言っています。
地球上では、不可能を可能にしたいという思いがあるためか、『』の言葉ように言うようです。エゴを主体とする、思い上がりとも考えられます。
ここで、完成にも段階があることが話されます。完成を丘の上に見立て、丘からは、次の丘が見えてくるという例えにより、終わりのない進歩を語っています。これは、Aを完成して、まったく別のBの完成という丘ではなく、Aは完成したと思っていても、立ち位置によって、Aの不備が見え、更に精緻なAに向かうという意味に解釈するところです。
だがいままでに話したことを思い出してごらんなさい。私たちはたとえ自衛のためでも宇宙の兄弟を殺しません。地球人の行動の意義を彼らに知らせることによって、このような戦争を防止しようと努力していますし、今後もその努力をつづけるつもりでいるのです。人間は無知のゆえに戦争を起こすからです」
一条の光線が相手の顔を照らし、その目は内部にひそむある美しい幻影を見つめているようである。その人は静かに話しつづけた。
「およそ人間でいわゆる〝ユートピア〟すなわちほぼ完全な世界をかつて夢想しなかった者はありません。人間が夢想するものはどこかに実在するのです。
したがってあらゆる物事が達成される可能性を帯びています。地球人にとってもこれは可能なのです。銀河系の他の惑星にいる私たちにとってもそうなのです。地球人のなかに次のように叫んだ人々がいます。『万事に達成の可能性があるとすれば、ずいぶん面白くない完成だろうな!』と。
そんなことはない、友よ、万事に段階があるように完成にも段階があるのです。私達の世界ではみんな幸福ですが、停滞する者はいません。丘の頂上に登ると下から見るときと違ってさらに別の丘が見えてくるのと同様に、常に進歩というものがあるのです。次の高さにまで登る前に、あいだにある谷を横切らねばなりません。
彼らの代表として、指導者は、〝原爆の爆発〟が最大の関心事であると言っています。当時は、盛んに大気圏内爆発実験を行っていましたので、この危険性について言及しているものです。〝致命的な元素〟とは、放射能の事で、これが、とてつもない悪影響を与えているのでしょうが、どうも、彼らは、その危険の一部を防いでくれているとも言われています。
放射能は、地球を危険にするばかりではなく、宇宙へも拡散して、他の惑星に住む彼らも汚染されることがうかがえます。もし、地球人が、また戦争をして、核兵器を利用するならば、不毛となり生命、当然人間は、生存できないと警告しています。 そればかりか、地球という星の生存そのものも破壊される可能性を伝えています。これは大変なことです。
この影響は、他の惑星人の宇宙旅行をも困難にすると言っています。これは、大変なことです。これを想定して、地球へ何度も警告を発していますが、核廃絶には至らないので、彼らは、他の太陽系への移住を進めているようです。
あなたが私たちの兄弟と地球で初めて会ったとき、彼は地球の原爆の爆発が私たちの関心のまとになっているのだと述べましたね、問題はそれなのです。テスト爆発のエネルギーや放射能が地球の大気圏外にまだ出ていないにしても、この放射能は地球人の生命を危険にしています。やがて分解が始まり、そのため科学者や軍人が〝爆弾〟と言っている物の中に閉じ込めてある致命的な元素でもって大気を満たすでしょう。
この爆弾から放たれる放射能はやっと地球からこのあたりまで達しようとしているところです。空気より軽くて空間自体より重いからです。しかし地球の人類が大戦争でたがいにこのエネルギーを使用するならば、地球の人口の大部分は絶滅し、土地は不毛となり、水は汚染され、長年月のあいだ生命は生存できなくなるでしょう。銀河系中の地球のバランスを失うほどに地球自体のボディーが破砕される可能性もあります。
これらは直接地球に関する影響ですが、私たちにとっては宇宙旅行が長いあいだ困難かつ危険になるでしょう。なぜなら、その場合こんな多数の爆発で放射される放射能が地球の大気をつらぬいて大気圏外にでてくるからです」
もし実際に戦争が発生した場合、彼らはどの程度に地球人を阻止することを正当と感じているのだろうかと考えてみた。
指導者は私の心中の質問に答えて言った。
アダムスキーは、以前から、宇宙を大海に例え、船が大海を波に乗って進むように、彼らの宇宙船も宇宙の波に乗って航行すると説明していたようです。
アダムスキーの例えは、正しいと指導者から肯定されています。大海の波に相当する宇宙の波とは、どのようなものなのか、オープンマインドを持って探求したいものです。
彼らは、宇宙を〝学ぶ〟ために旅をしていること、そして、アダムスキーには、見せていない機械類があることを伝えています。おそらく、見せてはいけない物も沢山あるのでしょう。彼らの宇宙船は、円形のものばかりではなく、用途によって様々な種類があると伝えています。
彼らの大母船は、相当な大きさで、数千人が旅行をするようです。しかし、地球には、数百万キロメートル(地球と月の平均距離が38万キロ程度ですからその10倍以上)も近づかないというのです。残念ながら、地球はそれほど未熟、野蛮な星であるということです。
私は宇宙を、活動してやまない大海にたとえながら、よく用いたたとえを思い出した。そして地球の海洋定期船が海の波に乗ったり、または突き抜けて進行するように、この惑星間宇宙船も宇宙の活動の波に乗って進行するのだと思った。「そうです」と指導者が答えて、
「まったくそんなものです。だから地球の科学者もこの原理にもとづいて研究すれば多くの理解が得られるでしょう。というのは、自然自体はオープンマインドをもって探究する人のすべてにその秘密を洩らすからです。
すでにお聞きになったように、私たちは学ぶために宇宙を旅します。私たちの宇宙船内には多くの機械装置があって、そのなかにはあなたが見たのもあるし、まだ見ていないものも沢山あります。地球ではわたしたちの宇宙船すべてを〝円盤〟と呼んでいますが、多くの目的のために多種類のさまざまな型のものがあるのです。
最大の宇宙船は絶対に地球の大気圏内に入りません。実際には、それらは地球から数百万キロメートル以内にはけっして入らないのです。この巨大な宇宙船で旅行する数千の人々を危険にさらすことはできなのです。というのは、もし地球で未発達な地球人の眼前に着陸しなければならないような事態が発生した場合、わたしたちの同胞が危うくなるからです。
他の惑星への距離が、地球人の測定で概ね正しいにせよ、地球上の時間概念であっても、早く到達できることに驚くと言っています。これは、単なる距離とスピードという概念とは別の何か秘密があるようです。
地球上の飛行機は、後方へ強力に空気を排出することで、前方への推進力を得ています。これは、飛ぶと言っています。
しかし、彼らの宇宙船は、引力に反して力で飛ぶのではなく、その影響を受けないことで浮き上がり、急角度で方向転換したり、猛スピードで推進することができるということです。
彼らは、引力の制御法や安全な離陸と到着、つまり、宇宙を航行できる宇宙船の建造方法や安全に宇宙を航行できる知識を教えることができると言っています。それも、喜んで伝えると言っているのです。彼らの世界は、良いものは分け与える世界だからです。地球のように、良い技術を隠し、特許を申請してお金もうけをしようとは考えない世界だからです。しかし、残念ながら、この地球は、その素晴らしい技術を受けるに値しない世界であると言われています。アダムスキーが伝えて六十年以上たちますが、今でも、ここに書かれているとおりの世界であると思います。
「地球人はいわゆる〝時間〟に束縛されているのです。しかしあなたがたの時間の概念に従ってさえも、宇宙旅行を達成したときは他の惑星へ到達できるその速さに驚かれるでしょう。
この冒険にたいして地球人は新語を作る必要があるでしょう。あなたがたは私たちの宇宙船・・・ 地球人は空飛ぶ円盤と呼んでいますが・・・を飛ぶと言っていますけれども、この〝飛ぶ〟という言葉は地球人の飛行機の作動にふさわしいものです。私たちは地球人が言っているように〝飛ぶ〟のではありません。機械的な方法により引力を無効にしてしまうのです。あなた方はそれを〝無重力〟と表現しています。こうして私たちは引力の干渉や抵抗から妨げられないのです。だから私たちの宇宙船は進行方向に急角度で方向転換したり、地球の飛行家や科学者たちを不思議がらせるようなスピードで動いたりできるわけです。
この太陽系の地球以外の惑星人は、近距離から遠距離まで、自由に宇宙旅行を楽しんでいるということです。そして、地球人の〝生命と宇宙〟についての理解力のなさを伝えています。この貧弱な理解力により、人間自身を含め多くの誤った考え方をしていると指摘しています。 ある種、悲惨な状況ですが、ありがたいことに地球上には、まじめに求めようとする人が増えているので、先行している彼らが、喜んで援助の手を差し伸べると約束しています。
しかし、これは、〝喜んで受け入れるならば〟という前提があります。アダムスキーを肯定する私たちは、こうして彼らから知識をいただいていますし、気づいていない今も、そして、今後も、いただけるようです。
〝他の世界の生命の目的〟というのは、他の惑星で生きる人々のことです。創造主は、宇宙を創造しましたので、創造物である人の存在理由、目的は同じであるということです。ここでは、宇宙に共通する人類に言及し、天性が深く埋もれようと、天性として高遠なものへの憧れがあると言っています。これは、太陽系で最下位の地球人に対して、昇華する可能性があることを伝えたものです。
日本の学校制度は、小学校六年間、中学校三年間、さらに、高等学校三年間や大学四年間等へ進学し、そして社会人として就職します。これが、宇宙の生命の進化にならっているというのです。但し、義務教育は、理解が できなくとも卒業しますが、宇宙は、真に学びとれなければ進級しないようです。また、進級には、惑星への転生が関係しています。
「そんなことはありません。地球はこの太陽系では最低の発達状況にありますが、他の太陽系の惑星(複数)にはそこの住民が社会的にも科学的にも地球の水準に達していないものがありますし、また科学の分野で素晴らしい進歩をとげて、宇宙旅行などをやっていながらも、人間や社会的な理解の面では低いままにある惑星もあります。
私たちの太陽系の地球を除く全惑星の住民は自由に宇宙を旅行しています。近距離だけを行う人もありますし、非常な遠距離の旅行に出かけて別な太陽系群に到達する人もあるのです。生命と宇宙に関する地球人の理解力は実に貧弱なものです。その結果、他の世界や宇宙の構成について多くの誤った考え方をもっているわけです。それどころか人間自身についてもほとんど知識はないのです! だが、より大きな理解をまじめに求めようとする欲求が地球の各地で増大しているのも事実です。したがって地球人が現在歩んでいる道をすでに通ってしまった私たちは、喜んで援助の手を差しのべて、受け入れようとする人のすべてに私たちの知識を伝えようとしているのです。
まず、地球人が理解しなければならないのは、他の惑星の住民は根本的には地球人と変わらないという事実です。他の世界の生命の目的は基本的には地球人のそれと同じです。あらゆる人類の天性として たとえその天性がどんなに深くうもれていようとも
高遠なものにたいして昇華しようという憧れがあります。
彼らは、私たちが歩いて部屋を横切るように、いとも簡単に惑星間を航行していると言っています。これは、宇宙の諸法則を知り活用できれば、難しいことではないということです。地球と比べ、超絶すべき世界です。 そうなると、二個の天体間の距離は、地球人が考えている距離の概念とは、まったく異なることが理解できるということです。ここでは、単に遠い近いという、地球的な距離の問題でないことを伝えているようです。
地球人の進歩を例に、昔は時間が掛かった距離も、今では、飛行機により短時間となったと説明しています。〝無限の空間で作用している諸法則〟を知れば、前段で言っている〝二個の天体間の距離〟も身近なものになるということです。しかし、ここで言う諸法則は、地球人にはまだまだ未解明の部分です。
「どんな人間の肉体であれどこの惑星でも適応して生きられる」という部分は、当時でも、現代においても一般的には信じられない話です。
しかし、その事実を彼らは、経験的に知っていて、アダムスキーに理解を促しています。ここで惑星間の差は、気圧の違い程度であると言っているようです。
指導者の話に対するアダムスキーの反応は、正に、その時代の宇宙に対する概念を示しています。確かに、超絶した母船に乗船し、そのような
話を聞くと、地球が宇宙で最低ではないかと考えてしまうでしょう。
あなたもごらんになったように、私たちはあなたがたが部屋を横切るのと同じように容易に宇宙空間を航行できます。宇宙旅行は、惑星や人間ばかりでなくあらゆる天体を生かして活動させている諸法則をマスターした人にとっては困難ではありません。そうなると、宇宙のこのような二個の天体間の距離すなわち各世界間の距離は、地球で距離について考えられるようなものとはまったく異なることがわかります。
かつて地球の大陸間の距離は大変なものと考えられ、両方を横断するのに長年月を要したことを思い出してごらんなさい。いまは航空機が、過去の時代に必要とした時間をほんの短時間に縮めています。しかし距離にかわりはありません。あなたがたが自分の知識をのばして無限の空間で作用している諸法則を知るならば、そのようになるでしょう。
あなた方地球人がまだ知っていない別な事実があります。それはどんな人間の肉体であれ、どこの惑星でも適応して生きられるということです。惑星の大きさや年齢によっては大気の状況に多少の相違はありますが、地球の海面と数千メートルもある山上で経験する相違とは大差はありません。なかにはこの変化で影響を受ける人もありますが、やがてはみな順応するようになるのです」
漫画から、専門家とみられる人々のまじめな論説に至るまでよく描かれる重いヘルメット、付属するパイプ、携帯袋などに関する一般の概念を思い出しながら、われわれの世界(地球)こそ宇宙を通じて最も未発達なのではなかろうかと考えてみた。金星の母船 G・アダムスキー撮影
G・アダムスキーの体験は、宇宙からのメッセージに満ちています。アダムスキーが体験した、友好的なスペースピープル(SP)とのコンタクト(会見)の総ては、SPからのメッセージに満ちていますが、特に、アダムスキーが出版した「第2惑星からの地球訪問者」(中央アート出版社)は、多くのメッセージを含んでいます。
なかでも、SPの代表ともいえる、偉大な指導者からいただいた教えは、地球人にとって極めて貴重なメッセージといえるでしょう。
メッセージというのは、地球人が気づいていない多くの過ち、宇宙の創造物としての地球人が、当然に知らなければならない真の生き方を知らせてくれる言葉なのです。 そこで、改めて、「第2惑星からの地球訪問者」から指導者の言葉を抜き出し、私の拙い解説を含めて掲載することとしました。部分的に、日本語に疑義を感じる部分もありますが、訳文そのまま引用し、対の形式で補足的な解説を加えました。
今回は、その第一弾として、初めてアダムスキーが、金星の乗船した際の指導者の言葉をお届けすることとします。
読者の皆様が、改めて、その重要性に気づき、正道に沿って生きることで、地球の未来に何らかの形で役立てるならば、こんな素晴らしいことはありません。
国際アダムスキー普及会 渡 邉 克 明
金星母船内 偉大な指導者との会見
指導者の話等 解 説
この金星の指導者は、アダムスキーと同じ年ぐらいに見えたと書いています。当時、アダムスキーは、六十一歳ですからそのくらいの歳に見えたということでしょう。カルナ(仮名:金星人)から〝偉大な人〟と言われた指導者は、地球上の時間に換算して、一千歳にもなるということです。ここでは、大気圏外が絶え間のない活動をしていること、万物を生み出す活動分子で満ちていることを伝えています。
現在、この太陽系の惑星は、ある程度の外観と構成される成分等が知られています。それによれば、外観と同様に成分も大きく異なるとされています。水星、金星、地球、火星は、地球型惑星ですが、水星や火星は大気が薄いとされ、木星や土星は、大気が厚く、地球上の地殻に存在する部分が無く、中央部に核のあるガスの惑星であるとされています。 これらは、総じて、地球以外の惑星での生物の存在がほぼ否定されています。しかし、指導者は、宇宙全体の惑星を指して、それらが似ていること、生長の差はあるとはいえ、ほとんどの惑星に人間が住んでいることを伝えています。
現在知られている様に、太陽を中心に惑星は総て絶妙なバランスを保って規則的に運行しています。そして、その惑星の数は、どの太陽についても一二個存在していると言っています。これが、一単位ということです。更に、一二個の太陽系を一単位として、それらが集まり銀河系を形成し、銀河系のような島宇宙が、更に、一二個集まっていくというように、無限に広がっているということです。宇宙は、〝一二〟という数を単位として、形成されているということです。説明の中で、「〝父〟の住み家」という表現は、明らかに、イエスの表現を活用しているようです。
「友よ」と偉大な指導者は言った。
「あなたはここへ案内されて私たちの小型機やこの大母船の内部にある物を見ました。小型機にしても母船にしても乗ったのは短距離にすぎませんが、地球の同胞に伝えるための豊富な知識を与えるには充分な乗船です。また大気圏外がどのようなものかとか、それがまったく絶えまのない活動をしていて、結局は万物を生み出す活動分子で満ちていることなどを知りました。そこには始めも終わりもありません。
広大な宇宙には地球人が惑星と呼ぶ無数の天体があります。これらは万物がそうであるように形が異なりますが、私たちの惑星や地球にひじょうによく似ています。しかも惑星のほとんどには人間が住んで、あなたがたや私たちと同様な人間によって支配されています。私たちと同じような人間を維持できるほどに発達した惑星もあれば、生長においてそれほどの発達段階に達していないものもあります。あなたが知らねばならないのは、各世界は〝形態(フォーム)〟にすぎず、それらの世界も最小の物から最大の物に至るまで万物が体験する長い生長の期間を経ているということです。
各惑星は中心の太陽の周囲を他の多くの惑星と完全なタイミングを保ちながら同等に運行し、一単位すなわちいわゆる太陽系を構成しています。私たちが宇宙旅行によって学び得たかぎりでは、どの場合でも一太陽系には一二個の惑星があります。さらに一二個のこのような太陽系が太陽に相当する中核の周囲に結合されていて、これらの太陽系が地球の科学者が言う〝島宇宙〟を形成しているのです。さらにこのような十二個の島宇宙が多くの館を持つ〝父〟の住み家の中で広大な一単形成する・・・というわけで、結局は無限です。