2006年春 鷹の渡りin立石山

 

更新:200654

2006年春季に福岡県志摩町立石山にて猛禽類の渡りを観察しています。

出現状況は以下のとおりです。生月島における観察結果は下のほうにあります。

 


赤字は東寄りの方向、青時は西寄りの方向へ飛翔。

 

5/4 久しぶりの観察。ハチクマ今季初。

4/23 立石山ではほとんどノスリは出ないのだが、まだ見られた。

4/18 立石山では2年ぶりにオオタカ幼鳥出現。尾羽が無かったが渡れるだろうか。出現少なくなり、用事もあるので早めに終了。

4/17 昨日に続き、多数出現。ようやく渡りのピークになりそうだが、明日以降はほとんど観察できない。

4/16 久しぶりにハイタカが多数出現。少ないが成鳥も渡っており、まだ渡りは続きそうな気配あり。13時以降は遠藤さんに観察していただいた。(観察者2名)

4/12 3日ぶりの好天であったが出現少ない。もう渡りはほぼ終わり?

4/10 7〜9日は遠藤三郎さんと尾上和久さんにカウントをお願いしていました。広島タカ渡り研究会のHPでは角島でハイタカの渡りが調子いいようですが、立石山では今のところ例年より少ない結果となっています。どうしたのでしょうか。7日に.はオオノスリが出たとのこと。毎度ながら遠征すると立石山でいい結果が出てショックをうけます。この間、生月島で観察を行ってきました。結果は下にのせてあります。

4/6 サシバの小群が数回出現した。ハイタカは幼鳥がだいぶ渡りだしたようだが数が出ない。なぜかヤツガシラがカラスやトビに追われていた。(観察者2名)

4/3 渡り日和と期待していたが思ったよりは出現せず。サシバは声と多分そうだろうという後姿の確認。(観察者3名)

4/1 南微風。鈍よりした天気。先日までの寒波の影響か、出現少ない。(観察者3名)

3/31 北東微風。高空を通過し、見落とし多い?朝の3羽分はデータをいただいた。30日は29日と同じような天気であったため観察中止。(観察者4名)

3/29 西風がやや強く、気温も低め。あまり渡り日和ではない模様。

3/27 ハイタカはようやく幼鳥が見られ始めた。

3/26 開始時は、どんよりした天気で出現少ない。渡ったと思われたコウノトリが10時すぎに上空に現れ北西に飛び去ったが、11時半に再度現れ空中で見失う。迷っているのだろうか。都合により早めに切り上げ。(観察者2名)

3/25 23日に見たコウノトリが立石山上空を通過し、10:09に西に渡っていった!対馬に向かったのだろうか。ハイタカはまだまだ成鳥ばかり。(観察者3名)

3/24 数年ぶりにコチョウゲンボウが現れた。ハヤブサ類にしては短い翼で、はばたきが早かった。旋回上昇を見たのは初めて。ハイタカは大半が高空を通過していたので見落としは多そう。(観察者2名)

3/23 出現状況は変わり映えせず。帰宅途中の加布里(泉川)でコウノトリを発見。西に飛び去るが戻ってくる。北西に向かうと立石山なので、渡りがみられるのを期待してます!

3/21 小雨が降り出したので早めに切り上げ。(観察者2名)

3/20 西後南東風。開始時は低く飛んでいたが、10時前から高空を飛びだす。肉眼では見えない高空でも2羽飛んでいるのを見つけたので、見落としは多そう。3/113/19のデータは遠藤さんにいただいた。(観察者2名)

3/15 南西風が強い。ハイタカは成鳥だらけ。



生月島観察結果


赤字は南方向、青時は北〜西方向へ飛翔。



今回は、生月島がハイタカが最も沢山渡る島ではないだろうか?と期待し、昨年の観察結果も考慮して、各地との渡り個体数の比較を行う目的で観察を行った。結果は、最も渡る可能性を残すものの、以下の2つのことによりカウントが困難であるとが考えられた。@つ目は、島内の主要な3ヶ所(島の北端・番岳付近・山頭付近)から海上へ飛びだすため(島の西端3ヶ所で観察できたとしても低位置から高空を観察するため見落としが多くなりカウント困難)。Aつ目は、天気にもよると思うが9時位からは戻り個体・的山大島などからの飛来個体・平戸からの飛来個体が島内を北へむかったり南へむかったりするためである。地元の人による3ヶ所での長期における観察を期待しているが、渡り観察を楽しむだけなら番岳山頂(定員2名位)における観察をお勧めします。

4/9 中央部で観察を行った。番岳山頂は北東から南西にかけて視界がよい。今回は天気が悪かったせいで見られなかったが、去年見られた山頭公園付近から北西海上へ飛び出すものは観察できると思われる。島内を北または南へ向かうものを観察することは可能だが、北西部が見えないため番岳から北西海上に向かったのか島内を北へ向かったのか判断できない。島中央部にある尖がった山であるためか、当日は間近を通過するものが非常に多く、面白い観察地であった。15〜20分かけて登る価値はあると思う。

4/8 北部で観察を行った。牧場の公園は牧草地(二番高り)で視界は良好、北部にある一番から三番高りといわれる丘が全て観察できる。今回は風向きのせいか、昨年渡りが見られた一番高りからの飛び出しは見られなかった。三番高りからの飛び出しが多く、西〜北の方向へ飛び去って行った。飛び出しは6〜9時までがほとんどで、それ以降はおそらく東の的山大島、席島からの飛来したものや戻ってきたものが南に渡ったりしていた。三番高り付近の鷹は識別が困難だが、海上への飛び出しが観察でき、鷹が近くを飛ぶこともあり面白い観察地と思われる。

4/7 南部で観察を行った。山頭公園は牧草地で西から北以外は視界は良好。牛に取り囲まれることもあった。ハイタカが海上に出て行くところは見えないため、島内を北へ向かったのか、海上へ飛び去ったのかは判断できない。遠方を飛ぶことが多く見落としが多いと思われた。渡り観察にはあまり向いていない(面白くなかった)かもしれない。立石山では最近はオオタカが見られなかったが、ここでは幼鳥2羽が見られ、渡り観察中以外でも成鳥を目撃した。立石山よりこちらを多く通過する?

 

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