RC整備事例

ラジコンの整備事例集です。パーツの組立や整備の様子などを写真付で解説します。
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本整備事例は、TPHのRCガレージ内に掲載しております。
他にも事例がありますので、是非ご覧くださいませ。


ドリフトパッケージ リヤドライブギア、リングギア交換

画像
解説
ドリフトパッケージのリヤドライブ
ギアとリングギアの交換をしました
ので、整備事例にて紹介します。
まず最初に、モーターを取外します。
センターシャフトのドライブカップ
からピンを抜きます。
センターシャフトを取外します。
リヤデフケースのビスを外します。
スタビライザー装着車の場合、先端
部分の取付ビスも緩めて、バーを
取外します。
アッパーアームとナックルアームの
接続部分を外します。
これでドライブシャフトがリヤアク
スルの接続部分から外れますので、
リヤアクスルが手で外せる状態に
なります。
手で持っている方がリングギア新品。
リングギアが擦り減っているのが
確認できます。
リヤアクスルを取外しました。
リングギア取付用のビスが3本中
2本外れていた状態でした。
このビスが内部で暴れていたこと
も摩耗の一因と推定できます。
ギアケース内部を確認したところ、
ドライブギアも摩耗していることが
確認できました。
ドライブギア、インプットシャフトを
取外すため、スパーギアアダプタの
六角ビスを緩めます。
ビスを緩めた後、90度回したところ
にピンホールがあるので、アダプタ
を少しずらし、ピンを抜きます。
これでインプットシャフトを取り
出せます。
インプットシャフトを取外しました。
ドライブギアの新旧比較。
山がだいぶなくなっており、発進
時のギクシャクしたような異音は
これが原因と推定できます。
ドライブギアを外そうとしたところ、
ネジがナメてしまっていて外せず、
万力でシャフトを押さえつけてマイ
ナスドライバーでビスに傷をつけて
外すという強硬手段に出ました。
分解作業はここまで。
ギアケース内部とついでにドライブ
シャフト周辺をクリーナーで洗浄
しました。
ベアリングもオイルを注油、場合に
よっては交換します。


使用するパーツは、リングギア、
ドライブギアセットとインプット
シャフト用皿ビスです。

※本車両は等速仕様です。
インプットシャフトにベアリング、
新品のドライブギア、ビスの順に
組込みます。
リヤアクスルから摩耗したリング
ギアを取外します。
リヤアクスルに新品のリングギア、
ベアリング、ビスの順に組込みます。
リアアクスルのリビルトが完成
しました。
インプットシャフトを戻し、次に
センターシャフト、ドライブカップ
を戻します。
この時点でまだピン、Oリングまでは
戻しません。
スパーギアアダプタからインプット
シャフトピンを入れ、位置を少し
ずらします。
最初に緩めていた六角ビスを締め、
インプットシャフトを固定します。
インプットシャフトが固定できたら
センタードライブカップのピン、
Oリングを元に戻します。
ギアケースを閉じる前に、ドライブ
ギア、リングギアにグリスを塗布
しておきます。
ドライブシャフトなどのジョイント
部分にもメタルグリスを塗布します。
ドライブシャフトを元に戻し、次に
アッパーアームとナックルアームを
元に戻します。
ギアケースを閉じてビスで固定、
スタビライザー装着車の場合は
バーも元に戻して完成です。

ギア系部品も消耗品であること、
取付ビスの緩みもあることから、
このように定期的なメンテナンス
実施をおすすめします。

ベアリングやジョイント部分の
メンテナンス含め、作業工数は
約4時間です。



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