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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 705号
2026年 1月26日


705号ファイル

 『声と眼』
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不意打ち解散 総選挙! 今、なぜ?

 やっと国会が始まると思ったら、施政方針演説もせずに不意打ち解散! いきなりの政治空白で、物価高騰・インフレ対策も新年度予算もすべて先送り!
権力を握ったら、国会の議論もすっ飛ばして何をやってもいいという、高市首相の思い上がりには呆れる他ない。
国民はもう裏金・脱税疑惑も忘れたと思ったら大間違いです。

 自維右翼政権への対抗軸として、まっとうな政治を目指して中道改革の旗を立てた立憲・公明の決断を評価したい。
総選挙で問われているのは国民の常識です。

【2月市議会】 市議会の日程

私たちは政務活動費を何に使ったか

 久喜市議会では4半期ごとに1人1か月3万円の政務活動費が各会派に交付され、支出報告書と領収書の提出が義務付けられています。市民の政治を進める会(猪股・川辺・田村)の10~12月分の使途報告と明細です。

【2月市議会】 新年度予算案 アピアランスケア助成事業の拡大も

 2月定例市議会に提案された2026年度予算で、実現が決まったおもな新規事業を報告します。

 ◆生活困窮世帯を対象に、大学等の受験料や模擬試験料を補助 58万円、
◆3歳未満の未就園児を対象に子どもだれでも通園制度(国の新制度)4385万円、
◆公共施設や公園に防犯カメラを設置拡大 203万円、
◆菖蒲地区に道の駅の整備に向けて用地測量 2954万円、
◆国の補助制度を導入して脱炭素移行・再エネ推進へ、営農型太陽光発電の補助制度 3390万円、自家消費型太陽光発電と蓄電池設置費補助制度 9729万円、
◆青葉の地域交流センターと栗橋のしずか館の解体工事に3億7129万円、
◆骨粗鬆症健診事業 129万円、
◆がん患者のアピアランスケア補助制度を乳房補整具等に対象を拡大(現在はウイッグだけ)134万円。

学校校舎改修は27年度で完了見込み

 小中学校の外壁落下や雨漏りが続いて、改修工事を進めてきました。
外壁改修6校、屋上防水工事11校の工事が決まり、27年度までで完了する見込みになりました。
トイレ改修4校なども進められます。

【2月市議会】 市の一般会計予算が大幅増、市債も急増

 2026年度一般会計予算は総額851億3000万円で前年度当初予算に比べて123億3500万円(16.9%)もの増となりました。
増額の最大要因は、新ごみ処理施設、余熱利用施設と市民の森・緑の公園一体整備事業費227億円で、この事業だけで昨年度当初予算額よりも138億円の増額です。
この2つの施設整備事業の財源は、ごみ処理施設整備基金、市民の森・緑の公園整備基金から約7億円を取り崩す他、国庫補助金35億円、新たに市債180億円を発行して充てることになりました。

 26年度の市債発行はこの他に、福祉施設の改修や維持管理事業費約16億円の内の2億円、道路や橋梁・都市計画事業の工事費約16億円の内の8億円などに充てられます。
また小中学校の外壁改修や屋上防水工事、さらにプールや電気設備の改修工事費用37億円が計上され、その内の24億円も市債でまかないます。
青葉の地域交流センターと栗橋のしずか館の解体工事に3億7000万円もの費用がかかり、その財源のほとんどが市債です。
26年度の市債発行額は総額で約219億円で、前年度より93億円(+74%)も膨らみました。
久喜市の市債発行残高は、25年度末の495億円から26年度末には671億円へと大きく膨らむ見通しです。
これに伴い、市債を償還するための公債費の支出も、25年度当初予算の41億8893万円から47億6689万円へ13.8%も増えることになりました。

 市債の発行は市民が長期的に活用する道路や公共施設などを作るための資金調達の手段です。
施設の解体費用を借金でまかなって、子どもたちや将来の市民に負担させるのは市債の目的に反します。
久喜市では必要性が疑われる賑わいや豪華な公共施設に財源をつぎ込んで、将来にツケを回す財政運営が続いています。

過大な財政調整基金積立も必要ない

 一方、市の貯金である財政調整基金は24年度末の39億8615万円からさらに積み増して、25年度末には44億4397万円にまで増える見込みです。
財政調整基金は不測の災害や財源不足に備えて積み立てておくもので、久喜市の適正規模は33億円程度とされています。
財政調整基金を40億円以上も積み立てておく必要はありません。財政運営で余剰金が出たら、必要以上に基金を積み増しするのをやめて、その年度の事事業に支出し、市債の発行を抑制すべきではないでしょうか。
適正規模以上に過剰な基金積立てを続けておきながら、借金をどんどん膨らませている、久喜市の財政運営方針を転換すべきです。

2026年度一般会計予算と前年度比較(単位:千円)

歳入 2026年度 2025年度 増減額 増減率
1 市税 250億9720万9 242億8059万1 +8億1661万8 +3.4%
2 地方譲与税 4億8021万8 4億5021万8 +3000万0 +6.7%
3 利子割交付金 2600万0 700万0 +1900万0 +271.4%
4 配当割交付金 2億0800万0 1億2900万0 +7900万0 +61.2%
5 株式等譲渡所得割交付金 2億7800万0 1億5700万0 +1億2100万0 +77.1%
6 法人事業税交付金 3億3600万0 3億1400万0 +2200万0 +7.0%
7 地方消費税交付金 42億9700万0 36億2000万0 +67700万0 +18.7%
8 環境性能割交付金 9800万0 8200万0 1600万0 +19.5%
9 地方特例交付金 15228万6 1億6728万6 ▲1500万0 ▲9.0%
10 地方交付税 625100万0 62億1200万0 +3900万0 +0.6%
11 交通安全対策特別交付金 1636万0 1962万3 ▲326万3 ▲16.6%
12 分担金及び負担金 2億1024万3 3億9705万9 ▲1億8681万6 ▲47.0%
13 使用料及び手数料 3億2159万9 3億3152万2 ▲992万3 ▲3.0%
14 国庫支出金 154億1432万5 138億6591万1 +15億4841万4 +11.2%
15 県支出金 47億7028万8 50億0858万7 ▲2億3829万9 ▲4.8%
16 財産収入 3085万2 2801万6 +283万6 +10.1%
17 寄附金 3億0765万9 1億2066万6 +1億8699万3 +155.0%
18 繰入金 309460万4 324772万0 ▲1億5311万6 ▲4.7%
19 繰越金 6億0000万0 6億0000万0 0 0.0%
20 諸収入 120655万7 11億8130万1 +2525万6 +2.1%
21 市債 219億3380万0 125億7550万0 +93億5830万0 +74.4%
合計 851億3000万0 727億9500万0 +123億3500万0 +16.9%
歳出 2026年度 2025年度 増減額 増減率
1 議会費 3億4769万8 3億3428万4 +1341万4 +4.0%
2 総務費 70億6245万0 73億2869万9 ▲2億6624万9 ▲3.6%
3 民生費 287億3311万2 272億0696万7 +15億2614万5 +5.6%
4 衛生費 273億3241万1 134億3844万1 +138億9397万0 +103.4%
5 労働費 2636万4 1471万5 +1164万9 +79.2%
6 農林水産業費 7億7191万4 6億8896万9 +8294万5 +12.0%
7 商工費 2億3797万9 2億3784万1 +13万8 +0.1%
8 土木費 48億0414万1 48億8276万3 ▲7862万2 ▲1.6%
9 消防費 21億7988万7 22億8832万6 ▲1億0843万9 ▲4.7%
10 教育費 86億3411万4 119億4974万0 ▲33億1562万6 ▲27.7%
11 災害復旧費 4 4 0 0.0%
12 公債費 47億6688万7 41億8893万1 +5億7795万6 +13.8%
13 諸支出金 1億3303万9 1億3532万0 ▲228万1 ▲1.7%
14 予備費 1億0000万0 1億0000万0 0 0.0%
合計 851億3000万0 727億9500万0 +123億3500万0 +16.9%
おもな性質別経費の増減比較 
義務的経費 313億1385万3 292億7405万6 +20億3979万7 +7.0
物件費 109億2344万2 120億6586万0 ▲11億4241万8 ▲9.5%
維持補修費 5億7148万8 3億7978万0 +1億9170万8 +50.5%
普通建設事業費(補助) 129億9758万0 73億9660万2 +56億0097万8 +75.7%
普通建設事業費(単独) 151億9330万2 99億4139万2 +52億5191万0 +52.8%
合計 851億3000万0 727億9500万0 +123億3500万0 +16.9%






久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 704号
2026年 1月13日


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11月市議会 全議案と各会派・議員の賛否

12月23日に、討論・採決を行いました。
その結果です。

 市長提出議案はすべて可決・成立しました。
 一方、議員提出議案の意見書は、2件が可決、2件は否決されました。

★市民の政治を進める会は猪股・川辺・田村議員。
「パレスチナを国家承認し、ジェノサイドの早期終結に力を尽くすよう求める意見書」を提出したが、まさかの否決 みらいの会と公明党が理由も述べずに反対。なぜ?★



【11月市議会】 物価高騰対策で商品券や現金を支給
『声と眼』704号 2025/12/29

 市議会最終日の12月23日、追加議案で「物価高騰対策」の一般会計補正予算が提案されて可決されました。
◆全市民15万1500人に5000円(久喜市商工会の商品券)を配布します。
商品券代7億5750万円は全額国庫補助金、郵送料3233万円と発送事務委託料等7000万円は市の費用です。
◆子育て応援給付として、18歳以下の子ども1万4000人に1人2万円の現金を支給します。
給付金4億3000万円、事務費1830万円は全額国庫補助金です。
対象者は2007年4月2日~26年3月31日生まれの子どもで、来年3月以降に児童手当の口座に振り込みます。
さらに久喜市では国の補助金を財源に、1人5000円、総額1億750万円を上乗せして給付します。
◆住宅の防犯対策に補助金を交付します。
防犯カメラ、防犯フィルム、センサーライト、アラーム、モニター付きインターホンなどが対象で、限度額1万円です。
来年3月以降に購入・設置したものが対象で、予算額1000万円の範囲内で先着順に受け付けます。

 国の補正予算による物価高騰対応補助金は、久喜市にあと3億円程度が交付される予定です。
市では75歳以上の高齢者への商品券配布や新年度の中学校給食費の無償化の財源にあてる考えです。

お金のバラマキで暮らしは良くなるか?

 これらの財源はすべて国庫補助金です。
12月に国会で成立した一般会計補正予算で物価高騰対応交付金約9兆円が盛り込まれました。
総額18兆円の補正予算の内の11兆円(64%)が新規国債発行でまかなわれています。
借金で調達したお金を国民にばらまいても、暮らしには一時的な効果しかありません。

 2026年度の国家予算は過去最大の122兆円となり、新規国債発行額は29兆円、歳出の国債費は31兆円に達しました。
国債発行残高は1000兆円を超えています。金利上昇は避けられず、物価高騰も止まりません。
27年からは防衛費のための所得税増税も始まります。
インフレが進んでいるのに年金や賃金が追いつかないで生活は苦しくなるばかりです。
バラマキの前にインフレを止めることが最優先ではないでしょうか。


猪股市議の一般質問 2
12月8日の本会議で、5項目の一般質問を行いました。


【一般質問】職員のハラスメント防止条例を

 市が職員のハラスメントについて調査したアンケートで、23年度には120件以上、24年度にも100件以上の「ハラスメントを受けた」という記載がありました。
市長は6月に「ハラスメント撲滅宣言」を行っていますが、職員のハラスメントをなくす取り組みとしてはきわめて不十分です。

 市はハラスメント相談窓口として、人事課内に「職員健康支援室」を設置していますが、これはハラスメントの申立てを受けて解決する組織と言えるのか疑問です。
たとえば県内では川越市が「職員ハラスメント防止の指針」を策定して先進的な取り組みを進めています。
川越市では「内部および弁護士等の外部の相談窓口」の設置や「ハラスメント審査委員会(委員長は副市長)」による公平な対応、行為者への懲戒処分を含めた措置などが規定されています。
これに比べて久喜市の「支援室」はハラスメントの申立てではなく、職員のメンタルヘルスケアの相談窓口です。

 久喜市でも職員の申立て窓口、公平な調査を行うための内部および外部の第三者機関の設置が必要ですが、市は現在の健康支援室の相談窓口で対応していくと答弁しました。
また『必要に応じて弁護士に助言を求めていく』とも答弁していますが、公平な第三者機関を設置する考えはないようです。

 市の職員健康支援室へのこれまでの相談件数は、3年間で13件あったものの、その内で『被害者と行為者双方から事実確認を行ったのは4件』にとどまっていることも明らかになりました。
職員アンケートで1年間で100件以上のハラスメントが記載されているのに、ほとんどがうやむやにされてしまっていることになります。
しかも相談者の内、残りの9件は『相談者が行為者への事実確認を望まなかったので対応を控えた』と答弁しました。
これは相談者が『相談した事実を行為者に知られた場合、行為者からの報復や関係悪化を危惧』しての選択だと言います。
私はハラスメントの申立てがあった場合、事実関係の調査を進める上で、当事者同士が職場で顔を合わせないですむような配慮が不可欠だと提起しましたが、『ケースバイケースで』という答弁にとどまりました。
市がこういう考えでは、相談者が訴え出るのを躊躇してしまうのは当然ではないでしょうか。

 今後、久喜市で「職員ハラスメント防止条例」を策定していくよう求めたところ、市は26年度中に策定する方向で検討していると答弁しました。


【一般質問】 新ごみ処理施設等の点字ブロックは

 昨年、東鷲宮コミセンがオープンした時、施設内に点字ブロックがまったく設置されていませんでした。
議会で強く要求して後から設置されましたが、市では「埼玉県福祉のまちづくり条例」に点字ブロックを設置しなければならない箇所は明記されていないので、設置の必要はないと考えていたようです。

 現在建設中の新ごみ処理施設の見学コースや余熱利用施設、本多静六記念公園に点字ブロックの設置を求めて、継続して質問しています。
市では最初、点字ブロックは入口から受付までだけに設置する計画で、視覚障害者は事務室に申し出て職員が案内すると説明していました。
点字ブロックがあれば基本的には1人で行動できるのに、視覚障害者を1人で歩かせては危険だとでも考えているようでした。

 9月議会の一般質問でも、最初、『階段の上下と入口から受付まで設置する』と答弁していました。
何度も質疑を繰り返した結果、福祉部長が『市民が移動する導線に設置する』『視覚障害者も1人で歩くのが基本と考えている』と答弁しました。

 11月議会の一般質問で、改めて点字ブロックの設置箇所を説明するように求めましたが、環境経済部長が『入口から受付までと階段の上下、エレベータの前、受付からトイレへの通路とトイレ前』と答弁しました。
これでは来館者が歩く通路には設置しないことになり、9月議会の答弁から後退してしまっています。
部長は『視覚障害者団体の方に施設を見てもらって、円滑に移動できる箇所に設置する』とも付け加えましたが、当事者が要求しなければ設置しないということ?
 それとも視覚障害者に「職員が案内するので点字ブロックを設置しなくてもいいか」と聞くつもりでしょうか。
施設内で市民が移動する経路には点字ブロックを設置することを原則とすべきです。

★点字ブロックの設置について、視覚障害当事者の意見を聞くのはあたりまえだが、問題は何を聞くかだ。
「点字ブロックが必要かどうか」ではなくて、まず必要な箇所には基本的に設置する計画を示した上で、「さらに必要な箇所があるか」を聞くべきだろう。★