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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 689号
2025年 4月 14日


689号ファイル

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 2月市議会 全議案と各会派・議員の賛否

市議会でハラスメントアンケート
『声と眼』689号 2025/4/12

 久喜市議会で12月に、議員と職員を対象に「議員によるハラスメント」のアンケートを行いました。
正職員の回答者757人(76.2%)の内、43人がハラスメントを受けたことがあると回答しました。
選択肢で多かった順に、
◆威圧的・高圧的な言動や対応をされた 17
◆意に沿わない対応に叱責された 13
◆あいさつや話しかけを無視された 12
◆大声で叱責された 7
◆憶測で批判された 7
◆長時間の準備が必要な資料の提供を強要された 6
◆対応や回答を罵倒された 3
◆執拗に質問や批判を繰り返された 3
◆長時間拘束された 3
◆個人を攻撃する発言をされた 3
◆必要以上に長時間拘束された 1
◆人格を否定する発言をされた 1
◆プライベートのことを聞かれた 1
◆容姿や身体的特徴について発言された 1 などです。

 選択肢にはありませんでしたが、自由記述欄で「執拗に酒席に誘われた」など「議員から飲食に誘われて断れなかった。
嫌々参加した」という訴えが5件もありました。他に会計年度任用職員は回答者442人で、ハラスメントを受けたと答えたのは2人でした。

 なおこのアンケートは実態と職員の認識を把握するもので、一つ一つの記載についての事実調査やハラスメントにあたるかどうかなどの認定までは行っていません。

 今後の対応について、ハラスメント防止条例などの制度的対策が必要かどうかなど、代表者会議で協議していくことになっています。
個別の訴えがあった場合に対策を講じていくためには、当事者からの申し出のルール作りや第三者機関の設置も課題です。


猪股市議の一般質問 2
3月 3日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】市役所本庁舎の点字ブロック整備を

 市役所が建設された40年以上前はバリアフリーについての関心が低く、点字ブロックは道路から玄関と受付まで設置すれば十分と考えられていました。
現在の本庁舎は隣接地に増築棟を建設して、今後も相当長期間使用する見通しです。
そこで本庁舎のバリアフリー化を進めるように提案しました。

 現在は庁舎の各階に点字ブロックはまったく設置されていません。
廊下や執務室、トイレのドアの前、会計カウンターの前、階段の上・下と踊り場、エレベーターのドアの前などに点字ブロックが必要です。
総務部長が『追加設置に向けて検討していく』と答弁したものの、『階段の上は防火扉があるので難しい』『トイレの前は狭いので…』『会計室前は混雑するので…』などと、設置しない理由が次々と並べ立てられました。
『会議室棟の入口は段差があるので難しい』とも答弁していましたが、段差があればなおさら点字(警告)ブロックが必要です。
何でもやらない方向で言い訳するのでなく、階段の上など視覚障害者にとって危険な場所には設置していくよう求めます。

本庁舎と総合文化会館の間の市道に横断歩道があります。
ここに車道用の点字ブロック(エスコートゾーン)を敷設するように求めたのに対して、総務部長が『視覚障害者団体と協議する』と答弁しました。
これまで駅前の横断歩道や県立図書館前の横断歩道にはエスコートゾーンの敷設を進めてきたのですから、市で必要性を判断して敷設するべきです。


【一般質問】新ごみ処理施設などのバリアフリーは

 新ごみ処理施設、温水プールや温浴施設などの余熱利用施設、市民の森公園は2年後にオープンします。これらの施設でどのようにバリアフリー設備が整備されるのか、細かい設計などは公表されていません。
そこで各施設の自動ドアは普通に近づいていけば開くシステムになっているのか、施設内の通路や階段、エレベータ-の前やトイレのドアの前の点字ブロック、通路や階段の手すり、多目的トイレの設備と構造などがどのように計画されているか、明らかにするよう求めました。

 私はこうしたバリアフリーの設備はわざわざ議会で確認しなくても整備されると思っていましたが、桜田コミセンには点字ブロックも設置されませんでした。
法律や条例では最低限必要な箇所だけを規定していますから、それ以外は設置しなくても違法ではないとされています。
しかし行政はバリアフリー設備については、最低限の設置ですませるのでなく、必要な場所に積極的に設置を進めるべきです。

 環境経済部長が『点字ブロックは通路や階段、エレベーター前など、条例に基づき設置を計画している』などと答弁しました。
具体的なバリアフリーの整備計画について、引き続き確認していきます。


【一般質問】災害時要援護者の登録促進を求めた

  久喜市では災害発生時に自力で避難することが困難な「要援護者」の登録を進め、地域で避難や見守り支援をしていくことにしています。
2016年は登録者が4000人を超えていましたが、昨年は2500人にまで減少してしまっています。
市内でひとり暮らしの高齢者は7000人、要介護3以上の方が2500人、重度の障害者は2000人ですが、その多くが登録されていないと考えられます。
地域の区長や民生委員、ボランティアなどの協力を求めて、高齢者や障害者の登録を推進するよう求めました。

 福祉部長が『昨年12月に実施した見守り支援事業の研修会で協力をお願いした。
今後も、民生委員の定例会やケアマネの会議で協力を依頼していく』と答弁しました。


★部落差別が生んだ冤罪、1963年に埼玉県で起きた「狭山事件」をご存じですか。
犯人とされた石川一雄さんは、再審を求め続けながら、3月日に亡くなられました。
これからも再審無罪を求める闘いは続きます。★






久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 688号
2025年 3月 24日


688号ファイル

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【2月市議会】 市役所増築棟(新庁舎)の建設どうなる

 久喜市では市役所が狭くて執務スペースが確保できないため、本庁舎の他、第2庁舎に建設部とまちづくり推進部、菖蒲行政センターに環境経済部と地域保健課の予防接種室、鷲宮センターに上下水道部と教育部(教育委員会)、2か所の保健センター(地域保健課)など、行政機関が各地区に分散配置されています。

 市は現在の市役所の隣接地に《増築棟》を建設して行政機能を1か所に集約する計画です。
昨年4月に本庁舎整備推進室を開設して、本庁舎の増築(実質的な新庁舎)の検討を始めました。
2026年度に基本構想、27年に基本計画、28年に基本設計を行う予定です。
29年度までに実施設計に着手すれば、財政的に有利な合併推進債が使えるので、これに間に合わせたい考えです。
しかし新年度予算では整備推進室が用地取得の準備費用2750万円を予算要求しましたが、ほぼ全額がカットされてしまいました。

 一方で、県教育委員会が県立図書館を熊谷図書館に統合する方針を発表し、市役所に隣接する県立久喜図書館も廃止される方向になっています。
これを受けて、市は県立久喜図書館の跡地も市役所増築棟の候補地のひとつだと言い出しました。
しかし県立図書館の廃止は2031年末ごろ(まだ決定していない)と見込まれているので、これを待っていては増築棟(新庁舎)の建設は遅れるばかりで、実施設計の策定も29年度に間に合わないおそれが出てきます。
そもそも県立図書館の跡地では狭すぎるのは明らかです。
早急に増築棟(新庁舎)の建設位置を決定して、市民参加で建設計画を作っていくべきです。

【2月市議会】 再審法の改正を求める意見書」は可決された

 ★2月市議会に「再審法の改正を求める意見書」を、提案者 猪股、賛成者 田村(市民の政治を進める会)、杉野(共産党)が署名して提出しました。
日の本会議で全議員の賛成で可決されました。★

「『刑事訴訟法の再審規定(再審法)』の改正を求める意見書」

 「再審」とは、罪を犯していないにもかかわらず、有罪判決を受け、犯罪者として法の制裁を受けている冤罪被害者を救済するために、一定の要件の下で裁判のやり直しを認める制度です。
冤罪は冤罪被害者の一個の人間の人生を破壊すると同時に、法制度自体の正当性を失わせるものであり、「再審」は無実の人が救済される最後の砦です。

 近年でも2010年の足利事件、2011年の布川事件、2012年の東京電力女性社員殺人事件、2016年の東住吉事件など、無期という重罰事件の再審無罪が続き、2019年には松橋事件、2020年には湖東記念病院人工呼吸器事件でも再審無罪が確定しました。
また死刑確定判決を受けて死刑囚として収監されていた袴田巌さんが、2014年に死刑囚監房から解放され、2024年に再審無罪が確定しました。

 これらの事件で再審の審理過程では、検察が捜査で集めた証拠を開示しないことが大きな壁となっていました。
通常審では、公判前整理手続きを通じて、一定の要件で証拠開示が制度化されています。
これに対して再審においては、証拠が開示されるか否かは裁判官の個別判断や検察官の対応に委ねられており、証拠開示のルールがありません。

 また裁判所における再審開始決定に対して、検察による不服申立てが繰り返されることにより、審理が長期化して冤罪被害者の救済が遅延することが指摘されています。
こうした検察による不服申立てについても、一定の制限を加える法的措置が必要です。

 刑事訴訟法の再審規定(再審法)は1949年の法施行以来70年間も改正されていません。
証拠開示のルール、再審開始決定に対する不服申立ての手続きを含め、再審における審理のあり方、再審請求手続における手続規定の見直しの必要性も指摘されています。
無実の冤罪被害者を迅速に救済するために、下記のとおり刑事訴訟法の再審規定(再審法)の見直しを行うことを強く求めます。

1 再審における警察・検察の保持する証拠の全面開示を進めること
2 裁判所の再審開始決定に対する検察の不服申立てに対する制限規定を設けること
3 刑事訴訟法の再審規定(再審法)の改正を推進す ること

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

久喜市議会

【提出先】
衆議院議長  参議院議長  内閣総理大臣  法務大臣 あて


猪股市議の一般質問 1
3月 3日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】桜田コミセン 点字ブロックの設置方針は

 東鷲宮駅東口のヤオコー2階の一部を賃借して開設した《桜田コミセンと屋内型こどもの有料遊び場》は施設内に点字ブロックや手すりがまったく設置されていない“バリアフリー欠陥施設”です。
11月市議会で点字ブロック等の設置を求め、市も『福祉部やヤオコーと協議する』と答弁していました。

 その後の検討結果とバリアフリー設備の整備をどのように進めるかを明らかにするよう求めました。
市では、
(1)コミセンの入口から受付、各部屋へ通じる廊下に点字ブロックを設置する、
(2)正面の壁に点字案内板を設置する、
(3)東側出入り口からコミセンの外のトイレに通じる通路にも点字ブロックを設置する、
(4)施設前の通路に一部設置してある点字ブロックを、コミセン入口とこどもの遊び場入口の自動ドアまでつなげると答弁しました。
今どき、点字ブロックが設置されていない公共施設なんて見たこともありません。
設計・建設の段階で、福祉部門とバリアフリーについて協議もせず、こんなあたりまえの配慮もできなかった、市の責任が問われます。

(5)桜田コミセンの2か所の自動ドアは、センサーに手を近づけると開くシステムです。
視覚障害者は1人ではできないし、手が不自由だったり車いすで手が伸ばせない場合もあります。
普通の自動ドアのように、近づいていけば開くようにすべきです。
市はセンサーの調整を依頼していくと答弁しました。

(6)桜田コミセンの廊下に手すりの設置を求めましたが、『コミセンはもっぱら障害者や高齢者が利用する施設ではないので設置しない』という答弁が返ってきました。

 私の点字ブロックに関する質問に対して、総合政策部長は「点字ブロック」の名称を絶対に使わずに、わざわざ「点状ブロック等」と言い替えて答弁していたのはなぜだろう。
確かに行政上の正式名称は「視覚障害者誘導用ブロック(点状ブロック・線状ブロック)」で間違いないのだが、今は「点字ブロック」が普通名詞として一般的に通用している。
あえて市民に通じない行政用語にこだわるのは、久喜市行政の過剰なお役人的官僚的体質の現れと言う他ない。

エスカレーターに点字ブロックはいらないか

 施設前の通路の階段やエスカレーターの上と下に点字(警告)ブロックを設置するように求めました。
これらは視覚障害者にとっていちばん危ない場所なのですが、市は『設置する考えはない』と答弁しています。
『共用部分は民間施設であり、ヤオコーが法令に適合するように整備しているので設置しない』、『市から設置も求めない』と言います。県の福祉のまちづくり条例はこれらの場所に「点字ブロックを設置しなければならない」とは書いていませんが、障害者差別解消法では行政も民間も「障害者への合理的配慮」を義務としています。
それでも久喜市は法に明記された以上の配慮は必要ないと考えているのでしょうか。


【一般質問】 急勾配の危険な橋 いつまで放置?

  青葉3・4丁目の間の平沼落しにかかる3本の橋梁は、周辺が地盤沈下しているのに、橋だけは杭で支えられているために、急勾配になっていてたいへん危険です。
最近も高齢者が転倒して救急車で運ばれる事故も起きています。橋を切り下げて勾配を解消して安全対策を図るよう求めました。

 市では『橋梁を切り下げる工事は大規模になるのでむずかしい。舗装をなだらかにし、注意看板などの安全対策を検討していく』と答弁しました。
この橋の危険性についてはこれまでに何度も取り上げていて、10年以上前に[急勾配につき自転車の通行は御注意ください]の看板が設置されました。
高齢者が自転車を押して上ろうとしても途中で止まってしまうこともあります。
実際に市民がケガをしているのですから、急勾配の解消を急ぐべきです。
市が危険な状態を知っていて放置しているということは、市の道路管理責任が問われるのではないでしょうか。
安全対策は橋を切り下げるしかありません。
市長にも現場を見に来るよう求めました。

 同じように、青葉2丁目の天王新堀の橋も、周辺が地盤沈下して急勾配になっています。
高齢者がシルバーカーを押して上れないで、フェンスを伝いながら上り下りしている姿も見かけます。
こちらも橋を切り下げて改修を行うべきです。






久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 687号
2025年 3月 10日


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【代表質問】 市長の施政方針に対する代表質問

2月24日、「市長の施政方針に対する代表質問」を行いました。
猪股のおもな質問と市長の答弁です。

市役所本庁舎の増築・新庁舎計画は

◇市長は昨年、市役所の増築(新庁舎)の検討のため、本庁舎整備推進室を設置しましたが、これまでの検討経過と、今後の計画を市民参加で進めるよう求めました。
市長は『2026年度に基本構想をまとめる予定だが、現時点で報告できるものはない。
市民参加の進め方については検討していく』と答弁しました。

⇒ その後の議会審議で、総務部長が『市民参加の検討委員会は作らない』と、市長答弁を事実上修正しました。

◇市は公共施設を大幅に縮小していく計画ですが、東町集会所や鷲宮東コミセンは住民からの存続の声が強く、市長も存続を約束しました。
早期に議会に正式に提案するべきですが、市長は『適切に判断していく』とお役所的な答弁に終始しました。

◇総合運動公園に25年度にスケボーパークや3×3バスケコートを整備する計画ですが、隣接の産廃の山の処分問題が絡んで整備が遅れています。
市長は『整備スケジュールを見直し、お知らせしていく』と述べただけで、見通しは示されませんでした。

【代表質問】 小中学校校舎改修の見通しを示すべき

◇小中学校の外壁や屋上防水の改修は緊急の課題ですが、新年度予算でも改修費が付いていない学校があります。
改修計画について、市長は『完了の見通しは示せないが、早期完成をめざす』と答えました。


災害発生時に福祉避難所早期開設を

◇災害発生時に福祉避難所を久喜地区の2か所だけ早期開設する予定です。
高齢者や障害者を1人でも取り残さないために、もっと増やすべきですが、市長は『各地区で早期開設する方針には至っていない』と答弁しました。
また災害時にいち早く避難や安否確認をする、災害時要援護者の登録者が年々減ってきています。
登録の拡大についても、『民生委員やケアマネの協力を求める。当事者や家族に対し、登録の必要性を伝えていく』という答弁だけでした。

市内循環バスのエリア拡大と台数の増

◇市は市内循環バスの運行エリアを、東鷲宮や南栗橋方面へ拡げる構想を公表しています。
しかし市長は『運行台数はこれまでと同じ4台でいく』という考えです。
これでは路線ごとの運行便数が減ってしまって、かえって不便になるのではないでしょうか。

◇圏央道の側道は川などで途切れています。
市内の側道を整備していくよう求めましたが、市長は『まずは現在までに着手している都市計画道路の整備を進めていく』という答弁でした。
今のところ、側道の整備計画を策定する考えもないようです。

プラスチック全量焼却は見直すべきだ

◇29年度に稼働を開始する新ごみ処理施設で、現在のプラスチックの分別・リサイクルを継続するよう求めましたが、市長は『プラは全量焼却する』と答弁し、焼却方針を変更する考えはまったくありません。

核兵器禁止条約のオブ参加へ行動を

◇市長は施政方針で、原水爆被害者団体協議会のノーベル賞受賞を評価すると述べました。
核兵器禁止条約締約国会議に、日本のオブザーバー参加を働きかけるよう求めました。
『平和首長会議の一員として、加盟都市と協働して国へ呼びかけていく』と答えましたが、政治家としてみずから国に対して提言すべきです。


★私の代表質問に対する市長の答弁は、結論だけを述べ、言質を取られないように、お役所的な文章を読みあげただけ。政治家としての市長の言葉が感じられなかったのは、残念という他ない。★

市役所4時半閉庁の見直しを求めた

◇市長は7月から市役所4時半閉庁とする方針を発表しました。
『この時間帯に来庁する市民は少ない。諸手続はマイナカードでコンビニでもできる』と説明しています。
しかし実際にはマイナカードでできない手続きの方が多く、福祉などすべての行政の相談や電話での問い合わせも4時半以降は受け付けないというのは、明らかには市民サービスの切り捨てです。

 私は代表質問で、『周知期間が短すぎる。パブリックコメントなどで市民の意見も聞いて、段階的に実施するなど、方針を見直すべき』と要求しました。
市長は『パブリックコメントや段階的な実施は考えていない。市民には短縮した時間内で来庁するよう促していく。再検討は考えていない。』と答弁しました。
一方的に決定して強行する考えでしょうか。

 市役所は最大限の市民サービスを提供する義務があります。
時間外勤務を減らしたいなら、職員を早番と遅番に分けて勤務態勢を工夫すればいいのです。

 県内では志木市だけが4月から開庁時間短縮を計画していますが、他市の実施状況を検証した上で、市民の理解を得ながら進めるべきではないでしょうか。

市の財政調整基金「大幅減」って本当?

◇市長は施政方針で「財政困難」を強調して、市の貯金である財政調整基金が24年度末の40億円から、来年には24億円に急減すると言っています。
しかしこれまでも毎年「減る」「減る」と言っておきながら、年度末には同程度の積立ができていたのが現実です。
代表質問で、市長のホンネでの財政見通しを質しましたが、明確な答弁はありませんでした。

議員によるハラスメントアンケート

  久喜市議会で12月に、全議員と全職員を対象にして「市議会議員からのハラスメントに関する実態調査アンケート」を実施しました。
兵庫県や各地の行政、市議会などで「パワハラ」が問題となっています。
久喜市議会でも議員が先輩議員からいやがらせと思われる言動を受けたり、職員が議員に呼び出されて怒鳴られたらしいという“ウワサ”は流れていました。
また勤務外で議員に飲食に誘われて断れなかったという話もたびたび聞こえてきていました。
アンケートを集計した結果、「ハラスメントを受けた」「聞いたことがある」などの回答も多く、代表者会議で今後の対応方針を協議しています。

 アンケート結果は、個人情報を削除した上で市長や職員に公表します。
ホームページやマスコミには集計結果の表(グラフ)だけを掲載し、具体的なハラスメントの記述等は公表しないことになりました。

県内では川越市、東松山市、宮代町などで「ハラスメント防止(根絶)条例」が制定され、相談や申立てがあった場合の手続き、調査や公表などを定めています。
久喜市議会でも議員を対象にした研修や、「ハラスメント防止条例」を策定する必要があるかどうかなどについて検討していきます。

★議員のハラスメントアンケート回答は、外部には集計表だけを公表することになった。
市民の政治を進める会は『個人名を除きすべての回答を公表すべき』と主張したが、他の会派は『集計表だけ』と。★



【2月市議会】 交通安全の路面標示 やっと補修へ

 市内の多くの道路で横断歩道やセンターライン、停止線などの路面標示が消えて見えなくなっています。
市が永年にわたって維持補修費を削減し続けててきたためで、これでは歩行者や車の安全を守ることができません。
やっと2024年度は青毛・青葉・栗原地区、25年度は本町小・北小の学区など、計画的に路面標示の補修を進めることになりました。

青葉平沼落し 急勾配の危険な橋 改修を

 青葉3・4丁目、5丁目の平沼落し堀川には歩行者・自転車専用の橋がかけられていますが、いずれもたいへんな急坂になっています。
青葉の住宅地が造成されてから50年たって、地区全体が最大で1mも地盤沈下しました。
橋だけは岩盤まで支持杭を打っていたので元の高さで残ったため、あんな急勾配になってしまいました。
市は16年前に「急勾配につき自転車の通行はご遠慮ください」という看板を出しましたが、高齢者が自転車を降りて上ろうとしても登り切れなくて途中で止まってしまいます。
シルバーカーを押して上るのも一苦労です。
自転車で勢いを付けて登っている人もいますが、たいへん危険な状態です。
特に高齢者などが転倒してけがをする事故が何度も起きています。

 議会でも20年以上も前から改修を求めてきましたが、市では看板を出しただけで済ませています。
昨年11月にも自転車で転倒して救急車で運ばれた方がいましたが、本来なら「市の道路安全対策の不備」が原因なのですから、市で治療費や損害賠償を負担すべき事案ではないでしょうか。
市は『注意喚起の看板を出しているんだから、それで転んだら自己責任だ』と言うのでしょうか。

 青葉大通りのバス通りの橋は、急勾配で車が事故を起こしかねないという理由で16年前に切り下げられました。
その時に他の人道橋もすべて切り下げて安全の確保を図るべきでしたが、歩行者しか通らないという理由でそのまま放置されてきました。 

【参照ブログリンク⇒急勾配の危険な橋】

青葉2丁目の橋も急勾配で危険

 こちらは青葉2丁目・天王新堀の橋です。
やっぱりたいへんな急勾配で、高齢者はフェンスにつかまりながら上り下りしています。
シルバーカーも登れません。
早急に改善が必要です。