翠簾洞 素舟齋 編
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樹勢は極めて強健で、病害虫は殆どなく、樹の太りや成長も早く、姿は豪壮で力強く、幹肌の荒れがよく、時代のつきも早い。
反面、葉が長く枝が間延びし易く、成長がよ過ぎると最下枝から枯れ込む。古葉は普通2年前のものまで着いている。
黒松に限らず松類は元気が良い状態の時は、根や鉢裏に白い黴状のものが発生する。これはミコリザ菌という松の共生菌である。
自然状態では若木の間は車枝や閂枝があるが老木になるにつれて枝が脱落し対性枝になる。
三河黒松は葉が短く丈夫で、緑が濃く特に樹皮の荒れ方がよい。
八房性は矮性で、葉がつまり、芽数も多く、小品盆栽や石付きに適し、接木苗で殖やす。
土への適応性は大きく、乾燥気味の状態でよく育つ。
排水や通気のよい大粒土がよい。
赤玉土5、黒土2、天神川砂3。
若木や新木には赤玉土6、桐生砂又は山砂4。
実生が一般的だが挿木、接木、取木や山取りもある。
まず樹形構想を固める。
芽の伸びがよいから、春のミドリ摘みは不可欠。
畑で太らせるには、樹高が高くなり過ぎぬよう芽摘みをし、毎年春に植替えて、根があまり伸びないように切り詰める。
伸ばして元気をつけ切り戻して姿を作るので、3年に1回姿が整えばよいとされている。cf.P80
樹形を直すのに、夏の終わり頃剪定すると次の芽がよく準備される。台風前の枝の間引き剪定の意味もある。
冬の針金整枝は当然剪定を伴うが、強い剪定は避け、剪定・針金整枝後は室内保護が肝要。
車枝が出るが2本残して他は間引く。
太くした苗木の切込みでは鋸や鋏の切口を小刀で削っておく。cf.P120,122
生育期間中の作業 [大きな切込みはしない]=
休眠期間中の作業 [樹形を整えるため行うが厳冬期は枯れ込み易いので強い剪定や針金かけはしない]=
ミドリ摘み=4月中旬〜5月上旬に行う。培養しながら枝をふやし、しっかりした樹冠構成をはかり、同時に間隔の詰まった枝作りを狙って、若木や樹勢の強い樹に行う手法。ただしかなり大型の盆栽向きで、中小品の黒松では葉の長さと樹高とのバランスを取るのが難しい。cf.P216,217
芽切り=新梢が伸び切った6月下旬〜7月上旬に、新梢を古葉がついた前年枝との境目から鋏で切取る。次に出る芽は短葉になる。但し芽切りを毎年繰返すと、幹太りや太枝の伸長は期待出来ないから概略の樹形が出来るまではミドリ摘みで形を造る。老大樹は芽切りは避けミドリ摘みのみの方が安全。芽切りは後管理の灌水と事前事後の施肥が大切。cf.P217〜219
勢力バランスを取るための葉抜き=黒松特有の作業で、特に小品に大切だが、剪定や針金かけの補助的技術。枝先に翌年芽が現れる9〜10月頃に、勢いが強い大きな芽を作った枝の葉の一部を、間引くように引き抜いて勢力を削ぐ。さらに2〜3月に再調整してもよい。
枝作りのための葉抜き=9〜10月に、芽を吹かせて枝を作りたい箇所に、二枚葉を2〜3本残して余分な葉を抜取り、同時にその枝先を切る[中芽切り剪定]を実施する。翌年9〜10月には不要な芽を整理する。
芽切りと葉抜きを同時に行うには、前年秋に十分に施肥をして樹勢をつけてとおく。cf.P219,220
葉刈り=長く伸びた葉を半分位に切詰める方法で、葉面積を少なくし同化作用を抑え次の葉を短くさせる。4月中〜下旬がよい。枝毎に葉を束ねて持ち、葉の長さを半分位に鋏で切る。鋏の切口は赤くなるが、目的は次に伸びる新芽の葉を短くするにある。葉刈りした古い葉は落ち易くなっているが、その年の秋に取り去る。若木では、年に2〜3回葉刈りが可能で、樹高を低く出来る。cf.P212
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黒松の変異種で、幹や枝の皮がコルク層となって矢羽根状に大きく割れる。樹芯は見た目より細く曲がりやすい。黒松より幾分多湿を好む。
培養には最初は大鉢で幹を太らせその後小さい鉢に移して締めて作ると急激に樹皮が割れてくる。
実生は殆ど錦化しないので挿木、取木、接木で殖やす。
八つ房性は芽数が多く矮性、一才性は錦化が早い。
黒松より湿気な多いのを好む。
赤玉土7、天神川砂又は桐生砂3。
黒松に比べてやや樹勢が弱く、ミドリ摘みや針金かけは最小限度に止め、新梢の間引き剪定を中心に仕立てる。
基本樹形は樹皮がはぜてこない若木のうちに針金をかけて作る。若木の間は幹を太らせるために枝は軽く切込むに止める。
樹形を直すのに、夏の終わり頃剪定すると次の芽がよく準備される。台風前の枝の間引き剪定の意味もある。
生育段階でかなり樹形の変化が出るので、無理な曲げはせずに直幹作りのつもりで、根張りから力強く仕立てる。
肥培管理は常に黒松より多めに施肥する。
荒々しい幹肌と剛直な葉が特徴だから細めの枝を残して、古木感を出し幹肌を見せる。
頂芽と脇芽では新芽の勢いに著しい差がある点に注意して剪定する。
ミドリ摘みは最小限に留めないと幹肌の荒れが遅れる。
6月の芽切り剪定も完成樹に近づくまでは控えめにして、9月上中旬の中芽きりで翌年の胴吹き芽を作る。
ミドリ芽の伸び方は強力だが、反面、肥料の過不足にもよるが、弱い小枝特に下枝は翌春芽が形成されずに秋から冬にかけて枝枯れすることがあるので剪定に注意。
頂芽と下枝で勢いの強弱差が激しいから下枝を枯らさぬよう注意。
正面決めでは、枝順だけでなく樹皮割れの面白さを考慮して剪定する。
幹の樹皮割れが出て来ると今後の胴吹き芽は期待出来ないから、若木の時代に枝の配置をしておくことが大切。
放任すると幹も枝も同じように樹皮割れして品位が損なわれる点も注意。
◆黒松と違う点=ミドリが強力に伸長するから、小さな弱い芽は逆に伸長が悪く、手入れの最中、特に秋から早春にかけては、少しの衝撃で枝が折れたり枯れたりする。cf.P221
◆ミドリ摘み=あまりミドリ摘みを強くすると樹勢が衰えるから、特に樹勢を乱すような伸長の著しいものだけに行う。その後新梢がすっかり固まった10月頃不要枝を剪定する。cf.P221
◆秋の芽切り=ミドリ摘みを全く乃至僅かしかしなかったものは、8月下旬〜9月上旬に強く伸びた新梢の途中で剪定(中芽切り)する。(不要な新梢は下から剪定する)すると約一ヶ月後に切口の周りの二枚葉の間に翌年芽が形成されて小枝が増える。切り残す長さは樹形に応じて調節するが、必ず葉のついている箇所で切る。但し樹木の肥大は秋に集中するのでこの時期の剪定を多くすると肥大が遅れる。cf.P221,222
◆春の芽切り=前年の新梢が放任された荒れた素材に対し3月上〜中旬に行う方法。各枝毎に新梢2本を残し中芽切りをする。(不要な新梢はすべて除去)樹芯は1本だけ残して中芽切りをする。役枝にする弱い新梢は切らない。中芽切りによって出る次の芽は6月頃に急に伸びるから樹芯部の強く伸びそうな芽は再び途中でミドリ摘みをしておく。但し中芽切りできるのは前年秋からの肥培が十分で樹勢が強い樹だけであり、弱い樹は芽吹きが悪かったりめくらになったりする。一般的には秋の芽切りが基本である。cf.P222
◆短葉仕立ての芽切り=6月上中旬黒松より早めに芽切りをする。今年の新梢を古葉との境目から鋏で切る。但し樹勢の弱い樹や発育の悪い新梢を芽切りすると二番芽を吹かないことがある。また芽切り時期が遅れると二番芽の生育が悪く樹勢が衰える。一般に黒松より二番芽の吹く本数は極めて少ないので特に必要がない限りこの芽切りはしない方がよい。cf.P222
◆葉刈り=長く伸びた葉を半分位に切詰める方法で、葉面積を少なくし同化作用を抑え次の葉を短くさせる。4月中〜下旬がよい。枝毎に葉を束ねて持ち葉の長さを半分位に鋏で切る。鋏の切口は赤くなるが目的は次に伸びる新芽の葉を短くするにある。葉刈りした古い葉は落ち易くなっているがその年の秋に取り去る。若木では年に2〜3回葉刈りが可能で樹高を低く出来る。cf.P212
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四国五葉・宮島五葉・広島五葉・浅間五葉・福島五葉などある。
南五葉松は葉が淡緑色でやや短く葉束がやや開いて女性的でやさしい感じ。
北五葉松は葉が濃緑色でやや長くよじれぎみで葉裏に白い條が目立ち幹肌は荒れぎみで男性的。高山性なので霧水を多くし葉を埃から守ってやる。
五葉松は一般に枝や幹に粘りがあり締まった小葉で盆栽に適する。
樹勢は強健で黒松より寒さ暑さ乾燥に強く矮性で伸びが緩やかなので樹形が崩れにくい。但し過湿と濃い肥料には弱い。
高山性植物だから黒土を使わず排水第一に考える。
赤玉土6〜7、天神川砂又は桐生砂4〜3。
矮性で伸びが遅いから、樹形構想を確立して最初に針金で基本形を作っておけば、あとは小枝の整枝と間引き剪定程度で済む。
ミドリ摘みは伸び過ぎた芽だけに止め、短い芽はそのまま残す。
早春に枝を切り詰めると芯止まりになるので注意。
実生5〜6年の若木は土を落とし用土に植替え、最初の年は芽摘み程度の軽い手入れに留め樹を太らせる。
2〜3年後、春か秋に整枝し針金で形を作る。但し不要枝を全部落すのはまだ早い。
翌年本鉢に取る。cf.P82
樹形を直すのに、夏の終わり頃剪定すると次の芽がよく準備される。台風前の枝の間引き剪定の意味もある。
若木は車枝が出易いが周囲の枝具合を見て12本だけ残して剪定する。
新芽の発生時、特に五葉松にはアブラムシがつき易い。cf.P224
剪定時期は2〜3月と9〜11月でこの時期に剪定すれば切口の回復も早く傷跡も残らない。
◆若木の剪定=成長が遅いから若木のうちに基本樹形を作るのが大切。基本樹形に従って役枝を決め不要枝を段階的に剪定する。
初年度は放置すれば幹が変に太って後で修正のきかない車枝や蛙枝を切る。初年度の剪定が一番難しいが、他の枝と比べ強さの目立つ枝は思いきって剪定することが大切。
2年目は下がり枝や重なり枝を落す。
3〜4年目に交叉枝や絡み枝や幹切り枝や立ち枝を剪定し樹形を固める。
一度に切らないのは樹に力をつけて太らせると共に、各枝の伸長バランスの狂いを修正するためである。
◆完成樹の剪定=完成樹や老木は大きな不要枝は残っていないから、枝の「追い込み」剪定と全体のバランスを考えた剪定をする。枝の追い込みとは、一枝の棚の中での剪定で上下の枝のバランスや全体の姿を整える剪定である。追い込み剪定では下枝は切る量を少なくし成るべく芽数を多くして力をつけさせ、中枝や上枝は伸び過ぎた小枝や新芽を詰めて締まった枝を作る。老木は強い剪定をすると枝と根とのバランスが崩れて樹勢を落し枝枯れや枯死を招くことがある。特に芽詰まりした枝(新芽のない枝や葉の色の悪い弱い枝)は2〜3年伸ばし加減にして樹勢をつけてから切る。
樹形のよい樹は混み過ぎたところの枝すかしや徒長枝の剪定に留める。cf.P135,136,137
五葉松にとって芽摘みは重要な作業である。五葉松には蝋燭芽と金平糖芽とがある。
◆若木の芽摘み=4月上〜下旬の新芽のトゲの長さが1〜2ミリになった頃真ん中の一番強い芽を元から摘みとり残りの芽はそのまま伸ばして4月下旬〜5月上旬に先端から1/2〜1/3で摘み取る。遅くなって葉が伸びると、軸が固くなって指先で摘み取ることが出来なくなるから、時期を逃さず芽摘みする。樹勢が強い若木なら新梢がやや固まった頃、新葉10枚程度残して先端を摘み取り、新葉、古葉とも下向きの葉を切取ると、古葉の元から新芽を吹くことがある。
蝋燭芽は強い若木に多いが芽摘みを繰返して2〜3年で(培養管理と植え替えにもよるが)詰まった新芽が発生して来る。
◆完成樹の芽摘み=持込んだ樹は金平糖芽が多くあまり伸びないが頂芽や強い枝先からは蝋燭芽も出るが、4月下旬〜5月上旬に3本出ている真ん中の強い芽を元から摘み取る。残りの新芽が伸び過ぎるようなら1/3か先端だけ摘取る。
◆八つ房系品種の芽摘み=葉が短く芽吹きはよいがあまり伸びない。一ケ所からいくつも芽が出るから弱い芽を2〜3本だけ残して他の芽は元から全部摘取る。cf.P225
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男性的な幹と細かく密生した葉が持ち味。樹勢は強く暑さにも強い。水を好む。
多く赤蝦夷松が使われるが北蝦夷松より生育が弱い。
苗木は棚下で管理すると生育が早い。
一年に一度しか新芽を出さないため、芽摘みに注意する。
針金をかけたままにすると喰い込んで幹や枝が異常に膨らみ見苦しくなるので早めに外す。
剪定に弱い。
八房蝦夷松は葉がより細かく太りも早いので小品、中品、石付きで楽しめる。
水分を好む傾向が強いが、排水も考えて鉢底に桐生砂などを布く。
赤玉土5、天神川砂又は桐生砂3、鹿沼土2。
或いは赤玉土6〜7、鹿沼土3〜2、桐生砂1。
2、3月又は8月末に昨年枝の芯木を川砂に挿すが太りが悪いのが欠点。
まず正面を決め次に挿枝、受け枝を選び、針金で大体の樹形を作り、芽摘みで小枝を殖やし、切込みで全体の姿を整える。
秋に針金かけをする。枝が粘り強いのでかけ易いが効きにくく2、3年毎に様子を見ながらかけ替える。
芽摘みは新芽が柔らかいうちに半分くらいを指先で摘取るか、秋まで伸ばして半分に切詰める。cf.P83
春の芽出しと小枝の細やかさが見どころだから、小枝を多く細かく出させる。
芽吹きは春の一度だけだし、古い樹では幹や古枝からの胴吹き芽はないから、切り戻しは必ず小枝か芽のある部分でする。
剪定の時期は10〜11と2〜3月である。
◆若木の剪定=黒松や五葉松より成長が遅いので、3〜5年まで剪定の必要がない。一方若木で力のあるうちの最初の剪定で思いきって不要枝を落し徒長枝を切って樹形を作ることが重要。
◆荒木の剪定=山取りの荒木の仕立ては大変難しい。cf.P139
◆完成樹の剪定=春の芽摘みさえしっかりやれば間伸びしないから大きな剪定は不要。芽摘み後に葉組みの間から飛び出た鬼芽や飛び芽を7〜8月に剪定する。9〜10月に混み過ぎた枝をすかして風を通し、むれて枯れた枝を整理する。葉組みが十分でない樹は10〜3月に追い込みをして伸びの早い枝を剪定する。cf.P138,139
◆針金掛けより芽摘みが整枝の重点。新芽を包んだ皮が破れて少し伸び始めた頃が芽摘みの適期。但し空気汚染の激しい所では強い芽摘みは禁物。芽摘みは芽の伸びに従って1ヶ月位かけて順次摘んでゆく。
葉刈りは一般に行われない。
◆若木の芽摘み=小枝を作るには、新芽を少し伸ばし加減にしてから摘取るのがコツ。適期は5月上〜下旬。新芽の半分位の所を親指と人差し指の腹でつまみ、軽く持ち上げるような気持ちでつまみ取る。爪を立ててちぎったり鋏で切ったりしないこと。芽摘みが遅れて固くなったら鋏を使うが、必ず鋏を斜に入れ葉先を切らぬよう葉の芯だけを切る。
◆完成樹の芽摘み=5月上〜下旬に新芽の1/3を残し2/3を摘み取る。この時新芽が基部から取れる場合は片方の手で昨年葉を軽く押さえて摘取る。cf.P226,227
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変種多し(八房杉・猿侯獅子・玉杉・吉野杉・飫肥杉・山武杉・屋久島杉等)。
根は浅く横に広がる。
水分を好む。鹿沼土を2〜3割混ぜた赤玉土がよい。
春から秋まで次々新芽を出すので10月まで芽摘みが出来、早く枝を殖やせる。
潮風に弱い。
挿木・取木で発根がよい。
針金が効きにくい。特に金質を嫌う。
水分を好む傾向が強いが、排水も考えて鉢底に桐生砂などを布く。
黒土5、天神川砂3、腐葉土2。
或いは赤玉土5、鹿沼土3〜4、桐生砂2〜1。
春に芯枝を穂木として鹿沼土に挿す。
若木は寄植えがよく、太ったら直幹独立樹にする。
針金かけは4〜6月。芽摘みは芽が伸びたら随時指先で摘まむ。
伸び易く高くなり易いので漸次芯を立替える必要がある。
形が崩れた場合は、取木をして仕立て直す。梅雨時が適期。
夏が剪定時期。秋遅い剪定は樹勢を衰えさせるから古枝の切込みも春を待って行う。cf.P83
冬季を除き常に新芽を吹くから芽摘みも常に必要。芽摘みで枝が込み過ぎた場合は枝抜きも必要。
剪定時期を誤ったり、空気の悪い所では樹勢が衰え赤く枝枯れを起しがち。
特に金質を嫌うから葉先を切断して焼けがはいらぬように葉には鋏を斜に入れる。
◆苗木の剪定=3〜5年生の若木はまだ役枝と不要枝が分けられないが、3〜5月に幹と枝を決めて伸び過ぎた枝だけ切り詰める。
◆若木の剪定=幹と枝が明確になり枝数が多くなったら、3月下旬頃に役枝を決め不要枝を抜く。役枝だの伸び過ぎた枝先は切り詰めるが、頂芽優勢の傾向が強いから下枝は長めに残す。
◆完成樹の剪定=芽吹きも胴吹きもよいから不定枝の伸び過ぎに注意し、要不要を見定め不要枝は早めに剪定。徒長枝は早めに切り、不必要な芽も早めに摘み取る。幹と比べて太くなり過ぎた枝は、近くから出たヤゴ枝を生かして作り替える。cf.P140,141
芽吹きが旺盛なので、成長期には伸びに応じてこまめに芽摘みをする。但し金質を嫌うから、鋏は使えず指で摘む。葉抜き、葉刈りは一切しない。
◆葉摘みの適期は5月下旬〜9月までで、完成度に応じて残す部分を短く摘む。
◆葉摘みの時期を失して指では摘めなくなったら鋏を使うが、鋏は斜めに入れて決して葉先を切らぬようにする。cf.P228
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荒れ地に生育する。
和名「ネズミサシ」で立ちネズと這いネズがある。オオシマハイネズは変種で草のように葉が軟らかい。
樹芯が固いので舎利幹やさば幹に仕立て易い。
寒さに弱く移植などは5月に入ってからがよい。何回も新芽を出すが秋は早めに終わった方がよい。
4〜6月に挿木が効く。特に八つ房性は発根がよい。
荒れ地によく生育するが、盆栽は突然枯死する。特に桐生砂などの砂利が入っていない場合によく起きる。
赤玉土5、天神川砂又は桐生砂5。
針金で大体の樹形を作り、あとは芽摘みを主として枝先を整える。
春から秋までよく芽を吹くから出る芽を都度摘み取る。cf.P83
芽吹きも胴吹きも大変によいから剪定は不可欠。
小枝の透かしを怠ると下枝から枯れ上がり樹形を乱す。但し剪定は芽が活動している5〜9月に限る。
寒季の剪定は樹を枯らす。
10〜11月の剪定は切口から虫が入り枝枯れを起すことがある。
剪定後はスミチオンなど殺虫剤を散布しておく。
◆若木の剪定=苗木は枝を伸ばし気味にして力をつける。一方小枝がふえると陰になった枝が枯れるから、将来の樹形を考え役枝になりそうな枝の配置を見て邪魔な枝を整理する。
◆荒木の剪定=枝の追い込みは扇形に作る。
5月に不要枝を剪定し風通しをよくすると枝の基に新芽を吹くから、長過ぎる枝はこの胴吹き芽を確認してから切り詰める。
一寸長めの枝は必ず小枝のところで切り詰める。
小枝がなかったり小枝の勢いが悪いと枝枯れを起す。
◆完成樹の剪定=長く伸び過ぎた枝を追い込み、特に混み過ぎた枝を間引きして風通しと日当たりをよくし、胴吹き芽を持たせ、一枝づつしっかりと分けて枝作りをする。cf.P141,142
4〜10月頃まで新芽が次々出るから、その間繰り返し芽摘みをする。この芽摘みをこまめにしないと小枝が殖えないばかりか葉が細かくならない。
◆葉刈りはしないが7〜9月に黄色くなった古葉を取り除く。
◆芽摘みは蝦夷松と同様 cf.P228
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イブキ・ビャクシンの仲間。
杉のように先の尖った葉と先の尖らない紐のような2種類の葉があるが、紐葉で杉葉が出にくいものがよい。
杉葉は強く切り込んだり衰弱すると出るが、元気が回復すると紐葉になるので、杉葉が出てもそのまま肥培する。
芽摘み時に鋏で切ると切り口が赤く枯れるので、指で引き抜くように摘む。
アルカリ性土質を好む
他の松柏類に比べて直立性が強く株立ち性になり易い。
成長は遅い。
四国真柏や糸魚川真柏は杉葉が少ないのでよい。紀州真柏は杉葉が出にくくよく枝が詰む。
高山樹で排水が重要。
珍しくアルカリ性を好むので、石灰砂を1割くらい加えることもある。
赤玉土5、天神川砂又は桐生砂5。
或いは赤玉土4、天神川砂又は桐生砂5、石灰砂1。
サバ幹やジンなど豪壮で厳しさのある幹が持ち味。
挿木苗が多く、幹太りはよくないが小品にはよい。
サバやジンを長持ちさせるためには石灰硫黄合剤を2年に一回くらい塗って保護する。
若いうちに針金で幹模様を作り、芽摘みと切込み、小枝の芽起しで姿を整える。
老幹には針金は効かない。
芽摘みは指先で丹念に抜き取る。鋏で深く切込むと杉葉が出る。
不要な枝はジンに作って古色を出す。ナイフで削り石灰硫黄合剤を塗る。
幹や枝の表皮を薄く剥ぎ取っておくと、赤い肌になり見た目もよく、害虫駆除にもなる。
夏が剪定時期。秋遅い剪定は樹勢を衰えさせるから、古枝の切込みも春を待って行う。
不定芽の伸び過ぎに注意し要不要を見定めて早めに剪定。cf.84
◆若木の剪定=株立ち性があるから、特に苗木は根元近くの徒長枝や樹芯から強く伸びた枝を切り、幹の肥大をはかる。春から秋まで新芽を吹くから、都度芽摘みをする。小枝がふえ、ある程度枝数が出来たら、役枝を決め他の不要枝は順次整理する。6〜7年生まで畑で培養した若木は、2〜3月に鉢上げ剪定して基本樹形を作る。
◆完成樹の剪定=2〜3月に不要枝の剪定をするが、切り落とさずジンやシャリにしてもよい。伸び過ぎた枝は、手前の小枝のところで切り詰める。4〜9月には胴吹き芽の剪定をする。間延びした枝の基に出た胴吹き芽は枝の立て替えに使える。8〜9月には小枝の基の方の葉色が悪い黄ばんだ古葉を取り除く。古葉取りは風通しをよくし幹筋を見せてすっきりした葉組みにする。
◆持込んだ樹の剪定=まず不要枝を切取り又はジンやシャリにして残す。次に役枝を追い込み針金をかけて姿を整える。更に一年後の春に植替える。cf.P143,144
極端に新芽が伸びるようなことはないから、若木で伸ばしたり太らせたりしたい樹は摘まないで伸ばす。但し小枝を殖やすには芽摘みが必要。また古葉取り以外の葉刈りや葉抜きはしない。
◆春から秋まで芽を吹くから、芽先を指で引き抜くようにして摘む。鋏を使うとヤケる。
◆芽摘みや剪定が深過ぎると杉葉が発生するが、1〜2年肥培していれば元の葉に戻る。
◆アカダニやアブラムシが付き易いから、4〜8月まで月一回程の薬剤散布が必要。cf.P229
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黒松に較べて大気汚染や潮風に弱い。
葉は淡緑色で細く柔らかで女性的。黒松を男松、赤松を女松と呼ぶ。
文人作りが合うが、幹で赤松の特徴を出すには長年月を要す。
黒松と同様かやや桐生砂を多くする。
赤玉土6〜7、天神川砂又は桐生砂4〜3。
剪定に弱い
樹形を直すのに、夏の終わり頃剪定すると次の芽がよく準備される。台風前の枝の間引き剪定の意味もある。
黒松・錦松に同じだが、性質がやや弱いからあまり深く芽摘みをすると枯れ込むことが多い。
◆新葉の開いてくる6月中下旬頃が適期で、未完成樹は2/3残して摘む。
◆或る程度出来た樹は、新芽が3本出た時は真中の芽だけ摘み、1本しか出ない芽は1/2摘む。この場合は鋏を斜に入れて切る。
◆新芽が大切なので、4〜8月に1ヶ月おきにケルセンとスミチオンを散布する。cf.P230,231
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富士山麓などに多く、他の樹木が生えない日当たりのよい場所に自生するが、他の樹木が生えるに従って絶える。
冬は葉を落とし新緑の芽出しの頃は美しい。
夏の暑さに弱く比較的持込みにくい。
幹枝が弱いので、針金はアルミ線で最小限度に。
芽摘みと枝抜きで姿を整えるが、下枝が上がり易いので注意。
真夏の強い日射しには寒冷紗の日覆いが必要。
下枝が枯れ上がり易い樹だから、下枝に力が着くよう上部や芯は強く剪定する。芽摘みのときも同様。
切込みは新芽の動き出した3月上中旬頃に2〜3芽残して剪定する。
枝に長短があるから長枝は半分位に詰め短枝で作る。
5月中下旬が芽摘みの適期。新芽が5cmくらい伸びたら半分残して鋏で摘取る。
◆頂芽優勢が強いから上部は強く摘むか、下枝を先に摘んで7〜10日後に上枝を摘む。8月頃二番芽を吹くが伸ばしておく。
◆若木は新芽は8月まで伸ばし、8〜10cm伸びたら元に2〜3芽つけて摘取る。
◆葉刈りや葉抜きはしない。cf.P231
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葉が羽のようだが冬は葉を落とす。
水分の多い場所に生育し、根元から筍のように根が飛び出してくる。
樹形を直すのに、夏の終わり頃剪定すると次の芽がよく準備される。台風前の枝の間引き剪定の意味もある。
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銀杏の葉のような形に芽摘みをするので時間がかかる。
最近は小物盆栽用に、よく似たツクモヒバやヒメサワラなどが出回っている。
乾いた場所を好み、山地の植林に適す。
黒土5、腐葉土2、天神川砂3。
或いは赤玉土7、桐生砂3。
頭部の勢いを抑え下部に力をつけるように育てる。
針金かけは枝が強過ぎて効かない。
芽摘みは枝先が末広がりになるよう指先で摘む。
挿木がよく寄植えが楽しめる。八房性は特によい。
八房檜は寄植えが多いが檜は単幹や双幹が多い。
夏が剪定時期。5〜9月にかけて新芽や胴吹き芽がよく出るから手まめに剪定整枝する。
枝先は扇形にまとめ、檜は丸みを帯びた、八房檜は鋭い不等辺三角形に仕立てる。cf.P145,146
5〜9月の成長期にたえず新芽を伸ばすから都度新芽を摘む。葉刈りや葉抜きはしない。
◆新芽は鮮緑色のうちに元を2〜3節残して芽先を抜取るように摘む。遅れた場合は鋏で軽く切込む。
◆一枝一枝が扇状になるように、突き出た芽や間伸びしそうな芽を摘む。枝を不等辺三角形に作る他の樹種と違って檜は枝も全体樹形も扇型又は馬蹄形に作る。
◆八ツ房は芽吹きがより細かいから、丹念に芽摘みし樹形を鋭い三角錐に作る。cf.P230
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自生地では樅と混生。山林の重要樹木。
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葉が小さく幹肌の荒れが早く古い感じが出る。新芽が美しい。
高山性で太りが遅いが、挿木、取木が可能で、芽摘みや芽切りによく耐え作り易い。
徒長し易いので、丹念に芽摘みして柔らかい感じの細幹に作る。
枝の細かさと春の芽出しが見どころだから、芽摘みなどで小枝をふやし枝先を細かく作る。
剪定時期は春の芽出し前か秋で太枝は春の方がよい。
枝先が伸び易いから小枝のあるところで切り戻し樹形を作る。
枝先の細かさが持ち味だから、丹念に芽摘みする。新芽がまだ柔らかい5月上中旬が適期。
◆必ず片方の手で枝を押さえて一方の手で伸びた新芽を指ではさみ少し持ち上げるようにして引っ張って摘む。片手で摘むと新芽が元から取れてしまうから必ず両手で摘む。
◆未完成樹は1/2〜2/3残し、出来かかった樹は1/3〜1/4くらい残す。cf.P231
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別名オンコまたアララギ。
庭木として赤い実が楽しめる。
葉が細かく丈夫な樹で、力がついて来ると強い切り戻しでもよく胴吹き芽が出る。
取木・挿木が出来る。
赤玉土4、天神川砂又は桐生砂6。
若木のうちに幹模様、枝配りをしておき、あとは芽摘み、枝抜きで仕立てる。
樹勢が強く、枝が少ない樹でも2〜3年で見違えるようになる反面、剪定や芽摘みを怠ると枝がごつくて見られなくなる。
◆若木の剪定=不要枝の剪定は、芽が動く前の2〜3月がよく、針金かけと剪定を同時にするには10月がよい。しかし樹勢が強いから厳密に考えなくてもよい。
◆荒木の剪定=不要枝を剪定し、3〜5月に枝を追い込み、不等辺三角形か扇形にする。ジンを作るもよい。cf.P144.145
大変芽吹きのよい樹種なので、芽摘みで小枝をふやし枝組を作る。それだけに芽摘みが重要。剪定後も胴吹き芽が出るから注意。葉刈りや葉抜きはしない。
◆新葉が多少開き始めた頃の4月下旬〜5月上旬が芽摘みの適期。
◆芽先を指で摘み取るが未完成樹は1/2残し、出来ている樹は1/3〜1/4程残す。芽摘み後二番芽や胴吹き芽が出るから同様に摘む。
◆新芽につくダニ類やハマキムシ駆除に、4、5、7月各一回防除薬を散布する。cf.P229,230
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大実のカイドウから改良されたもので結実が非常によい。姫国光や手鞠林檎も出来た。花も美しく蕾は紅で開き始めると次第に白くなり満開では白花となる。庭木にしても可。
一鉢だけでは結実が悪いので毛筆で人工交配が必要。
開花時に乾燥させると結実が悪いので低い棚に置き灌水を多めにする。
花を楽しむため屋内に持ち込むと結実が悪くなる。結実しても幼果は乾燥に弱く落果し易い。
急激に肥料を効かせると落果するから、小梅くらいになるまでは強い肥料はいけない。
多数の果実をつけるわりには弱らないが、殆どの芽は花芽のため枝数が殖えない。
時には徒長枝を伸ばして力を回復させる。
開花時に多くの鉢を集めたりミヤマカイドウの近くに置くとよく受粉結実する。
枝が立って伸びる立性が強い。
葉焼けを起し易い。
花付きがよく徒長枝が出にくいので排水のよい土を使う。
黒土4、赤玉土4、腐葉土2。
或いは赤玉土5、腐葉土3、桐生砂2。
或いは赤玉土4、黒土3、腐葉土2、桐生砂1。
枝は鉢植えでは殆ど伸びず大部分の枝が短果枝になるので、鉢上げ後は樹形作りや変更は困難。
苗木はズミ(深山海棠)に接木して作る。
畑で育て、元気な長く伸びた枝に7月頃針金をかけて下げる。
林檎の実は長中果枝に付くが、姫林檎は短果枝に付く。このため次第に衰弱しがちなので、時には大鉢に植えて枝を伸ばし元気をつける。
太幹を作るには、畑で太い親木に切込み作りをする。
大体の樹形が出来たものは、大粒の土で鉢上げし鉢毎盛土をしておく。2ヶ月後くらいに盛土を除くと鉢の外まで根が張って垂れている。この根を切取って漸く鉢を上げる。
開花期に鉢を乾かすと結実が悪くなるから、開花期には直接地面に置くか低い棚に置く。
一鉢しかないときは人工受粉が必要。多くの鉢があればその中にズミや海棠を混ぜると結実がよい。
果実が大豆粒大になるまで肥料は与えず水を切らしてはいけない。
夏は日焼けを起し易いので、落葉させぬよう置場所と灌水に注意。落葉すると果実の着色が悪くなる。cf.P94,95
樹性は立性だが、花や実を鑑賞するには模様木がよいので、針金かけが多用される。
◆生育期間中の剪定=春先から伸びた枝は、5〜6月頃花のつかない徒長枝だけ1〜2芽を残して切る。なお伸びるようなら2回目の剪定で枝を詰める。花はなくても必要な枝は針金をかけたり引っ張りや突っ張りで形を作る。花のつく枝は、着果後果実を残して切り詰める。一旦着果しても灌水や施肥で落ちることがある。
◆休眠期間中の剪定=2〜3月上旬頃、当年枝を間引きや切詰めや徒長枝とヒコバエの切取りで整枝と樹形作りをする。この時、成り枝と下枝を大切にする。休眠に入る前の9〜12月上旬に観賞後早めに実を取る。
苗木の剪定=接木1〜2年の苗木は、芯を詰めて役枝にすべき下枝の伸びを待ち、6月頃針金かけで幹模様を作る。秋には針金が食い込まぬようかけ直すとよい。当年枝を下枝を多めに2〜3芽残して、外芽で切り4〜5年かけて枝作りし、樹形が出来てからは花芽を確認してから剪定する。
◆半完成樹の剪定=実がついた半完成樹の鉢物は、太幹で切った傷跡が大きく下枝が少ないものが多い。接ぎ口や傷跡は切り直して傷口を保護する。下枝を大切にし、上部の枝を強く切詰め元気のよい枝はバランスを見て切り、弱い枝はそのまま伸ばして元気がついてから切る。剪定と針金掛けは3〜6月に行う。落葉後は全体の姿を見て曲や間延を修正する。改作のための強い剪定もこの時期だが、前もって施肥して力をつけておく。
完成樹の剪定=3〜6月にかけて成り枝を大切にし、花がない枝は必要に応じて切り詰める。全体の剪定は、落葉期に当年枝を下枝は多めに上部は少なめに2〜3節残して不要枝は根元から剪定する。cf.P181〜184
◆花芽分化期は6〜7月頃で、充実した当年枝に花芽がつき翌年花が咲き実をつける。花芽をつけるには、当年枝は多少樹形が乱れてもそのまま伸ばしておく。
◆充実度が足りない枝を芽摘みすると花芽がつかない。
◆花芽をつける手段は(1)灌水を控えめにする(2)施肥しない(3)針金かけで枝を下垂させる。
◆強く伸びる徒長枝は花がつかないから早めに切る。逆に徒長枝を伸ばして他の枝を栄養不足にして花をつけさせる方法もある。伸ばした徒長枝は秋〜冬の剪定で全体の形を見て切り戻す。
◆徒長枝以外の枝はそのまま伸ばして6月上旬に針金をかけて整枝する。樹形が出来ていて針金が要らない枝は枝先を摘んでおく。
◆姫林檎ではあまり芽摘みはしないで樹形をひどく乱す枝だけを摘み、なるべく伸ばして枝を充実させ花芽を誘う。
◆実を鑑賞するには花後の施肥や灌水にも十分注意する。
★葉刈りはしない。cf.P254,255
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果実は芳香あり。
樹皮が部分的に剥げ落ち面白い幹肌で、花も短期間だが桃色で美しい。
結実するのは子房が大きい花で小さいものは落ちてしまう。
寒さに強い丈夫な樹で冬期無加温でも芽吹き始めるので、そのときはすぐ外気にあてる。
春からの枝は強く伸びる枝だけを摘むが、あまり摘み過ぎると花芽がつかない。
鉢の大小や根詰まりで枝の伸びを調節する。
果実は大きいため樹が弱らぬよう個数を調節する。
実が大きいだけに小品は似合わない。
接木で殖やす。
黒土7、腐葉土2、砂1。
或いは赤玉土6、腐葉土2、桐生砂2。
或いは赤玉土4、黒土3、桐生砂2、腐葉土1。
苗作りは実生が早く2年目で1m以上になるから畑に植えて切込んで作る。
実が大きいため直幹や双幹で50cm以上の大盆栽に仕立てる。
寒さに強く屋内に保護すると2月には発芽するから、早めに外に出し発芽を遅らせる。
春からの枝はあまり摘まず徒長枝だけを摘む。
萌芽力が強いから失敗して全部枝を落しても次の芽で作り直せる。
春芽が動く前に、花芽に注意して前年枝や不要枝を整理し、枝振りを作る時は前年枝の2〜3節を残して切り、間引きは次の芽の方向を見て切る。
花芽は当年枝の短果枝につくから、発芽前は枝元から2芽を残して切り、下枝は3〜4芽残す。
2週間程で次の芽が伸びて来るから、同じように切って枝を殖やす。その次の芽は先を摘む。
果実は多くつけ過ぎず、観賞後早めに整理する。
胴吹き芽は早めに掻き取る。
◆苗木の剪定=無理に実をつけず幹を作る。幹を太らせるには、3〜4年枝をそのまま伸ばし、春先に切り詰める。一本棒の苗木は一度切詰めて枝を出させる。頂部の枝を芯に作り、上は短く下は長めに枝を作る。材が固いため太くなってからは幹模様は作りにくい。
◆完成樹の剪定=果実をつけるのが主。落花後に子房が太ってくるが、生理落果で落ちるものもあるから着果を確認してから余分な果実を摘む。花は当年枝につくから、花芽を確認してから伸びのよい枝は2節残して切る。観賞後の果実は人為的に取り除く。翌年の発芽前に全体の姿を見て枝を透かし、不要枝を剪定する。cf.P184,185
◆芽摘みは6月中旬〜7月上旬が摘期。必要枝は2〜3芽残しで剪定する。
◆樹勢の強い樹は枝が50cmくらいに伸びるが、あまり早めには切らない。早く切ると花芽が着き難くなる。
◆開花後は実が親指程度になるまで施肥をしない。
◆葉刈りは行わない。cf.ZP257
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花は緑色で目立たぬが、四角い果実は垂れ下がり、秋には果皮が割れて赤い種子が顔を出す渋い樹。
錦木科で紅葉も楽しめる。
コマユミ、オオコマユミ、ヒゼンマユミなどある。
挿木や取木も可能だが、雌雄異株なので結実している枝を選ぶ。
樹勢は丈夫だが、根が固まり易いので植替時に固まりを取り、部分的に大きく崩して植える。
春に伸びた枝は、花後結実し完全に実が止まったのを見てから切る。
黒土5、赤玉土3、桐生砂2。
雌雄異種だから、よく結実している親株から取木で作ると太幹物が得られ、翌年から結実する。
丈夫で結実し易いがやや根詰まり気味の方が花がよく付く。針金かけや切込みも可能。
材が固く弾力に富むので、針金掛けはきかないから剪定で樹形を作る。
枝は立ち性だから外芽を残すように切る。
全体の剪定は落葉後から春の芽出し前までに行う。
当年枝の基部2〜3芽のところに花芽がつくから1〜2節残して切るか、そのまま伸ばして花の確認後枝先だけを摘む。
短い枝はそのまま伸ばす。但し秋口の剪定や太枝の剪定は枝枯れを起すことがある。
不定芽は都度切る。
◆苗木の剪定=挿木、取木、実生が可能。発根しやすいが、根張りは期待出来ない。実生は5年位で実をつける。3月の植替え前に剪定する。当年枝をそのまま伸ばして、樹勢がつくと脇芽が多く出るから選んで摘取る。対生の枝は交互に残し形が出来たら花芽を確認して枝先を詰める。実は早めに摘む。
◆完成樹の剪定=当年枝は花を確認してから枝先を切り詰める。全体の剪定は落花後だが、実は適宜に取って樹勢を保つ。3月の植替え前に樹形を整える剪定をする。伸びた枝は基部から1〜2節で下枝は2〜3節で切る。cf.P186
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枝先に花芽が着きやすく、切り過ぎると花芽が着かない。
果実に紅実、橙実、黄実がある。
枝に棘が出易いので、根詰まり、枝引きなどで枝を伸ばさないようにする。
懸崖作りでよく結実する。
古木になると根が固まり植替えで傷みが出るので、根をほぐし表面を水苔などで覆うとよい。
庭木の場合は寒中に植替えるのがよい。
挿木や取木がよく、実生だと親と違う新品種が出ることがある。
赤玉土4、黒土3、腐葉土2、桐生砂1。
最近の品種は、挿木で翌年には結実するので小品盆栽か、また取木で懸崖作りも出来る。
棘がないのは徒長枝だから剪定し、棘のある当年枝に蕾がつくから、開花後に実を残すように出来るだけ枝の伸びを押さえて枝先を詰める。
切込みによって絡み枝が出易い。
全体の剪定は春の芽出し前にする。
◆苗木の剪定=肥培して樹勢を強めると不定芽が出るので形を作り易い。枝作りには1〜2節残す剪定で枝数を殖やす。結果したら早めに摘果して樹勢を枝に移す。
◆完成樹の剪定=棘のある短枝を大切にし、棘のない枝は一度2節で切り戻す。枝によって力の強弱があると、弱い枝に多く花がつき余計に枝を弱らせるから注意。3月に全体バランスを見た強い剪定をし、花後には軽く枝先を詰める。枝作りは立ち枝が多く出ることを注意。cf.P187
◆花芽がつく棘の出る枝を多く出させるように芽摘みする。10cm程度まで伸びても棘のない枝は徒長枝なので早めに切取る。
◆下枝は弱いので、上部より葉数を多くし長めに切る。次に出る2番芽は切らずに伸ばす。
◆秋に実がついてから全体樹形のバランスを見て整枝し春から伸びた棘のある枝は切らないで残す。
◆潜芽の発生がよいので、手入れを怠ると樹形が乱れる。
◆弱い枝も肥大して徒長枝となれば6月頃2〜3節残しで切る。
◆勢いの強い枝と弱い枝に結実した時は、弱い枝の方に多く付くから実の数を減らし、バランスをはかる。
◆葉刈りはしない。 cf.P257,258
△総索引△
長い人気の実物盆栽で、白実、赤実、大実、小実などの品種あり。
雌雄異株で、雄株は枝が優しく盆栽向きの木振りだが実が着かず、雌株は枝荒れする。
花は目立たぬので、結実してから枝を切る。徒長枝は早めに切る。
根が糸状で固まり易いので、部分的にほぐして植替える。
ヒコバエは、株基を肥大化させるので早く取る。
夏の強い光線で葉焼けし易い。
用土によって灌水を加減する。
黒土7、砂3。
或いは黒土7、赤玉土3。
或いは赤玉土4、腐葉土4、砂2。
深植えで二段根を作り易い。
3月の植替え前に剪定整枝する。
充実した当年枝に花がつくから、春から伸び始めた枝はそのままにして、伸び過ぎる枝は先だけ摘む。
強い徒長枝を短く切り詰めると、花がつく短い枝が伸びたり弱ったりするから注意。
徒長枝が多く出る時は肥料を加減する。
10月頃新芽の伸びが止まるから、伸び過ぎた枝などを整理する。
◆苗木の剪定=実生苗は雄木が多いので、2年生で台木として雌木を接ぐ。新芽は伸びるに従って2節で切詰め、これを秋まで数回繰返して枝を作る。萌芽力が強いので、強い切込みでも芽が出る。
◆完成樹の剪定=一番最初に出た芽を大切にし、二番目に出る枝を多く出さないようにする。そのための樹形の乱れは10月頃に切詰めて整枝する。ヒコバエや徒長枝は適時切り詰める。全体樹形を見た強い剪定は3月上〜中旬の植替え前に行う。cf.P188
△総索引△
用土の粒度を小さくして徒長を防ぐと、花付きや実付きがよくなる。
田土を3〜4割加えると木が締まり結実もよい。
黒土7、腐葉土3。
或いは赤玉土5、腐葉土5。
或いは黒土5、腐葉土3、桐生砂2。
或いは赤玉土3、荒木田土3、腐葉土2、桐生砂2。
一才柘榴は作り易い。
春先から次々と枝を出し一部の枝先に花をつけるから、数多い芽詰みは控え開花後に剪定する。
◆苗木の剪定=一才柘榴は実生でもそのままで幹にする枝を決め、その枝の小枝を整理して針金をかけ幹模様を作る。鋏での切込みは枝別れを利用し、幹から直接出る不要な小枝は元から切る。こうした形作りに数年かかる。形が出来たら、翌年出る徒長枝は元から切るか短かめに切って、次の芽を出させる。他の枝はそのままにして花を待つ。秋には枯枝や果実の整理をし、不要な当年枝や形を崩す枝を剪定する。
◆完成樹の剪定=当年枝の先に夏花が咲くから花後に剪定する。枯枝の剪定は葉が落ちてからとし、葉があるうちは徒長枝や不要枝のみ切る。cf.P189
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外国産の樹種だが結実がよく、枝が横に伸びる性質がある這性なので懸崖向き。
萌芽性が強く針金かけがよく効く。
半落葉性で保護すれば常緑で越冬可能。
根頭癌腫病に罹り易い。
汚染のない用土を選ぶ。
赤玉土5、腐葉土4、砂1。
或いは黒土7、腐葉土3。
或いは黒土4、赤玉土3、天神川砂又は桐生砂3。
萌芽力が強く、切込んでもすぐ芽を出し、枝が水平に出るので懸崖や半懸崖が作り易い。
立木作りは、植替えの度に樹を立てるように植えつける。
ヒコバエの除去が遅れて切取った部分が醜く膨れた場合は、後の肉の盛上りを予想して小刀で深く削り取る。
当年枝は、5月頃に勢いの強い枝を剪定するとその後花が咲き実がつくので、その枝は残し枝先だけを切詰める。
横に出る枝の他に立ち枝や下がり枝が出るが、これらは元から切る。
全体の剪定は秋から春にかけて芽が伸びる前に行う。
成長が早く枝が混み合うので、間引きや不要枝を除きすっきりさせる。cf.P190
◆枝が横に這う性質なので、春先から伸びた枝で立ち枝や下垂枝は元から切取る。その他の枝は花の咲くのを確認してから花を残して切る。
◆樹形の乱れはあまり気にせず実の観賞後に樹形を作る。
◆苗木や未完成樹は、実より樹形作りを優先する。春先から伸びる枝は2〜3節で切る。
◆勢いのよい樹は1年に2〜3回い芽摘みが出来る。
◆全体の樹形作りは秋から冬にかけて行う。
◆完成樹に実をつけるには、花後に花を残して先を摘む。花のつかない枝は2〜3節残しで切る。
◆葉刈りはしない。cF.P258,259
△総索引△
黒土6、赤玉土2、桐生砂2。
幹太りがよく不定芽が出易いので作り易い。
当年枝は不要枝のみを切り、そのまま伸ばして花後に切り戻す。
残す芽は2〜3芽とし、次に出る芽の方向に注意しながら剪定する。
実がついたら全体に程よくつくよう数を減らして整理する。
実の整理は、枝毎切るか、実だけ取り裸の枝を残して樹を弱らせないようにするか、2通りある。
実は早めに除くが食用になる。
秋から春の芽出し前までに整枝整理する。Cf.P190
◆春先から伸びた枝はそのまま伸ばし花をつけさせる。花後に必要枝だけ残して切る。不要枝は早めに切る。
◆苗木や未完成樹は、春先から伸びる枝はそのまま伸ばし、落葉後の剪定で樹形を整える。こうして幹を太らせる。
◆枝作りには、春から伸びた枝を6月頃に2〜3節残しで切って枝数をふやし、落葉後に整形剪定をする。
◆完成樹はそのまま伸ばし、花後に必要なだけ残して切詰める。不要枝は早めに切る。実は観賞後早めに摘取る。
◆葉刈りはしない。cf.P259
△総索引△
生育が早く、食用の品種で盆栽に出来る。
白い花はよく結実する。
実生は大体果実が小さくなり盆栽に合う。
取木では早く開花、結実させられる。
赤玉土5、黒土2、腐葉土2、桐生砂1。
△総索引△
姫林檎と同様に葉焼けを起し易い。
姫林檎より枝が伸び易い。
黒土4、赤玉土3、桐生砂2、腐葉土1。
剪定は姫林檎と同じ。
花がつけば必ず着果するから、花をつけることに重点をおく。cf.P191
△総索引△
赤土6、黒土2、桐生砂2。
△総索引△
黒土5、赤土3、天神川砂又は桐生砂2。
△総索引△
黒土5、赤土3、腐葉土1、桐生砂1。
△総索引△
赤玉土4、黒土2、田土2、腐葉土1、桐生砂1。
春先に伸びた枝は入梅前に切詰める。その後に伸びた枝は姿を乱す枝を切る。
強い剪定も出来るから、改造も短期で可能。
全体の剪定は3月の植替え前に終るようにする。cf.P191
△総索引△
黒土4、赤玉土3、腐葉土1、桐生砂2。
藤の剪定と殆ど同じで、春先から伸びた蔓は4月の開花後に花を残して切る。
花後に伸びた蔓は切取る。
全体の剪定は3〜4月の植替え前にする。cf.P191
△総索引△
赤玉土5、鹿沼土2、腐葉土2、桐生砂1。
△総索引△
赤玉土5、黒土3、天神川砂又は桐生砂2。
△総索引△
赤玉土5、黒土3、天神川砂又は桐生砂2。
△総索引△
赤玉土5、黒土3、天神川砂又は桐生砂2。
△総索引△
黒土6、腐葉土2、天神川砂2。
△総索引△
黒土5、赤土3、腐葉土1、桐生砂1。
△総索引△
赤土5、黒土3、天神川砂又は桐生砂2。
△総索引△
赤土6、黒土2、天神川砂2。
△総索引△
赤土6、黒土3、腐葉土1。
△総索引△
黒土4、赤玉土4、腐葉土1、桐生砂1。
△総索引△
山紅葉・出猩々・清玄など種類が多い。
他の樹木の間の半日陰で生育。
葉焼けを起し易く、夏の置場に注意。
葉を美しく紅葉させるには葉の組織を柔らかく保つこと。
冬でも樹液が動き切口から溢れる。
樹形としては柔らかい幹の曲がりと優しい枝振りが特徴。
徒長枝が出過ぎる時は、小粒の用土を選ぶか黒土を加える。
赤玉土8、桐生砂2。
或いは赤玉土6、腐葉土2、桐生砂2。
或いは黒土4、赤玉土3、腐葉土2、桐生砂1。
或いは黒土7、腐葉土1、桐生砂2。
楓に比べると樹勢はやや弱く、半日陰でよく育つ。
対生の枝は横に柔らかく伸びる。
模様木、半懸崖、懸崖など、柔らかい樹形で幹肌の美しさを楽しむ。
枝も楓ほどは出ないので、年1〜2回の芽摘みで柔らかく作る。cf.P91,92
剪定は楓とほぼ同じ。あまり寒い時期に剪定すると切口から樹液が出て、傷の治りが遅れるから翌年3月頃の芽出し前に切る。
◆苗木の剪定=3〜4年はそのまま伸ばす。下枝を大切にし基本は楓に同じ。
◆完成樹の剪定=新芽を長く伸ばしてから切ると枝がゴツゴツした形になるので、1節目の葉が開いたら直ぐに1節目の葉を残して芽摘みする。但しあまり早く完全に開かぬうちに取ると次に出る芽が弱くなるから注意。幹肌も観賞するから幹を大切にする。Cf.P173
◆芽摘みや葉刈りは楓と殆ど同じだが、遅くなると節間が間延びしてしまうから、楓より早い時期に、新芽が短いうちに摘んで、枝先や梢を細かく作る。cf.P247
◆最も力のある5月下旬〜6月上旬が葉刈りの時期だが、力の弱い樹は早めに済ませて次の芽立ちをよくする。また一本の樹でも下枝や弱い枝を先に葉刈りし強い枝は一週間位遅れて行う。
◆葉刈り前には肥培して力をつけ、葉刈り後には整枝が必要で、強い剪定も可能だから姿を整える好機である。葉刈り後は灌水は控え葉水をして日陰に保護する。cf.P209〜214
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唐楓や台湾楓が多く作られる。
紅葉より強い光線に耐えられ、樹勢が強く芽摘みを繰返して樹形を整える。
紅葉より強く多種の樹形に仕立てられ、根張りがよく発達し板根張りや筏吹きや石付けにも作る。
枝が立つ性質があるから横に伸ばすように外芽を残して仕立てる。
害虫はアブラムシ程度で、病気も少なく栽培容易。
樹勢を見て粒度を選ぶ。
黒土4、赤玉土3、腐葉土2、桐生砂1。
直幹、斜幹、株立ち、石付き、筏吹きなど多くの樹形が可能。
春新芽が出るが、これを摘むと次々と芽を出すので、秋までに5〜6回は摘める。
対生の芽は交互に指でこすり落すと幹が綺麗に出来る。
生育が早いので、毎年植替えや葉刈りなどで枝を細かく作る。
寄植えは、小さな仕立鉢に2〜3本づつ植え、翌年数鉢集めて作る。
太幹を作るには、畑で実生し、翌年掘り上げ、直根を切り、幹を半分くらいに切り、畑に戻す。その後は伸びる枝を、下枝は長めに、上枝は短く切り、秋まで剪定する。翌春掘り上げ、根切り剪定して畑に戻す。これを毎年繰返し、樹形が出来たところで鉢上げする。cf.P91,92
実生2〜3年苗樹の三つ編み法もある。cf.P169
夏でも枝は伸びるから、春同様2芽づつ残して剪定。
◆生育期間中の剪定=春先に伸びた枝を1節(葉2枚)残して切る。これを4月上旬〜9月中旬に4〜5回繰返して枝を殖やす。下部の枝や勢いの弱い枝は2〜3節残す。元気のよい枝や徒長枝は早めに切取る。
◆休眠期間中の剪定=樹形を整えるために、落葉後11月〜2月下旬芽出し前に枯枝を除き、弱い枝を選んで頂部の芯を立てる。裏面の枝を多めにして正面は幹模様や枝配りが分かるよう透かす。外向き芽で切り枝先を細かく作る。これを2〜3年繰返して鉢上げする。
太枝を作らぬよう芽詰みで調整し、植替え時に太根も切る。
◆実生苗・挿木苗の剪定=3〜4年はそのまま伸ばして幹を太らせる。作りたい高さの稍々下で芯を切る。この時幹だけで枝がなくても新芽が出る。その後は上述の通り。
◆取木大苗の剪定=取木は6〜7月に行う。取木中も通常通りの剪定が必要。当年秋か翌年春に親木から切断して植替える。この時将来の役枝や必要枝を見極めながら根の量とのバランスで出来るだけ枝を切り詰める。翌春出る元気のよい芽から1節切りを始め、あとは上述の通り。
◆改作のための剪定=取木、芯替え、枝抜き。芯替えは細い枝を新芯にする。枝抜きで太枝を切る時は、深めに切込み切口を保護する。一度に強く切詰めると枝がゴツゴツするから2〜3年かけて枝を替える。
◆完成樹の剪定=通風と日当たりを心掛けて、上述の剪定をする。cf.P166〜172
◆芽摘みは楓の仕立てで最重要手法であり1節(2葉)残しが基本である。
◆当年枝が5〜6cmに伸びた頃、上下強弱等により1〜2節(葉2〜4枚)残して摘み、2番枝も同様に芽摘みして、4月下旬〜8月にかけて数回繰返す。長く伸ばしてからの芽摘みは間延びした枝になるから早めに摘む。
◆楓は立性なので、枝が横に広がるような位置で芽摘みをする。
◆新しく枝を作ったり樹形を変える時は、細かい芽摘みは控えて必要なだけ伸ばしてから切戻す。
◆不定枝や不要枝は、出来るだけ早いうちに芽をピンセットや刃物でこすり落すと痕が残らない。
◆葉刈りは小枝を細かくし葉を小型にして紅葉を美しくする効果がある。
◆若木の芽摘みは2〜3節残しに拘わらず、枝の強弱調整を主にし弱い枝はそのまま伸ばす。
◆完成樹や葉が多い樹で何回かに分けて芽摘みをする時は、必ず下枝から先に行う。
◆栄養状態の良い元気な樹に対して、6月下旬〜7月上旬にかけて葉刈りをする。弱っている樹は枯れることがあるから前もっての肥培管理が重要。葉刈りは葉を小さくし大きさを揃え紅葉を美しくするために行う。
◆葉刈りの方法は鋏で葉柄から1枚1枚丁寧に切取る。
(1)全体の葉を刈取る場合と
(2)不揃いな大きい葉だけを刈取る場合と
(3)1枚の葉の1/2〜1/3を残して切る方法とある。
また一本の樹でも下枝や弱い枝を先に葉刈りし強い枝は一週間位遅れて行う。
◆葉刈り前には肥培して力をつけ、葉刈り後には整枝が必要で強い剪定も可能だから姿を整える好機である。また植替えも可能である。cf.P245,246,247
◆葉刈り後は灌水は控え葉水をして強風や直射日光を避け日陰に保護する。cf.P209〜214
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樹性が強く、枝もよく出るが暴れ易く、芽摘みを多くやらないと姿が乱れる。
樹皮は白味を帯びて美しく、葉も細かく密生する。
実生が多く、挿木や取木も可能。実生の場合は枝打ちの良い小葉の親木から採る。
植替えは他の樹種より遅く、葉が開き始めてから行う。
冬季小枝の先が枯れ込み易い。
黒土7、桐生砂3。
或いは小粒赤玉土5、腐葉土3、桐生砂2。
或いは黒土4、赤玉土3、腐葉土2、桐生砂1。
大正までは直幹段作りだったが、今は箒作りになった。また小品盆栽や寄植えにも使える。
実生は本葉2〜3枚の時堀上げて、直根を切り小鉢に植える。
幹の曲がりを直立するように矯めると幹の太りも早くなる。
直幹段作りはそのまま育て、予定の8割くらいに伸びたら芯を止める。
箒作りなら10〜15cmのところで芯を止め、出て来た枝を紐で軽く束ねるようにすると樹形が早く出来る。
春に新芽が出てから小枝の剪定をする。cf.P92
1本の枝を最低の伸びで押さえ枝数を殖やすが、互生だから2節で切る。
下枝はそれより多く2〜3節で切る。
切り戻したとき全部の芽から次の枝が出るとは限らず、頂芽優勢で枝先2〜3芽だけ出て先端部に枝が集まり、枝元の子枝がなくなることがあるから注意。
まめに年3〜4回芽詰みをして枝先を細かくする。
◆苗木の剪定=実生苗は根張りを作るため、発芽後本葉が出たら一度植替えて直根を切り根を整理する。発芽後3〜5cm伸びた頃本葉が出るが、そこから枝が2〜3本出るので、箒作り以外は、この枝は1本に整理する。伸びるに従って出てくる不要枝は、下に引裂くようにするか、枝の下にナイフを当てて下に引くと綺麗に取れる。
箒作りは樹高の3分の1程から枝別れするのがよいので、枝別れの位置で樹高を決める。箒作りは芯がないので全体がバランスよく枝別れするように剪定整枝する。
直幹や模様木は下枝を作りながら2〜3年伸ばし希望の高さで先を詰め芯を作る。芯から徐々に下枝へと枝数がふえるように剪定する。剪定は次に出る芽が幹から外側に出るように切る。太枝を切ると傷跡が残るから幹肌観賞上不要枝は早めに切る。枝配りは表裏をはっきりつける。
◆完成樹の剪定=枝先を細かくするよう下枝を大切にし、不要枝や徒長枝は早めに切取る。箒作りを長持ちさせるには、数年に一度頂部に近いところの枝を伸ばして元気をつけてからまた元に切り戻す。cf.P174,175
◆この樹特有の繊細な小枝は、当年枝を2〜3節(葉2〜3枚)残して切る芽摘みで作るのが基本。
◆芽があまり小さいうちに摘むと次の枝が弱るから、大物盆栽で8〜10cm、小物で5〜6cm伸びた頃に切る。
◆勢いの強い枝から芽摘みし、弱い枝は伸ばして勢いをつけてから摘む。
◆8月下旬〜9月頃までに数回芽摘みが出来るが、遅くなると冬の寒さに弱くなる。
◆不定枝や不要枝、特に胴吹き芽は早く掻き取り傷跡を残さぬようにする。
◆箒作りの芽摘み=1本1本の枝が芯になるから全体のバランスを見て芽摘みするが、長年短い芽摘みをしていると樹が弱るので、樹形を保つには一度大きく枝を伸ばして切詰める。数年に一回枝を変えて行う。また、枝先を単純に丸く刈込むと枝の強弱が目立つから、きちんと1本1本の枝毎の芽摘みをする。
◆6月中旬〜8月下旬に葉刈りをして、枝先を細かく葉を小さくし、痛んだ葉を取替え紅葉を美しくする。
◆枝の勢いを調整するため部分的に葉刈りをすることもある。
◆葉刈りは鋏を使わず指先で枝をはさみ基部から枝先の方へしごく(葉こぎ)。但しあまり強く引っ張ると枝が取れたり葉元の芽が痛むから注意。
◆葉刈り後は灌水を控え、1〜2週間で次の芽が伸びるから芽摘みを繰返す。
◆葉刈り前には施肥して樹に勢いをつけ、弱い樹や枝には葉刈りをしない。cf.P248,249
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枝打ちの良い高木で、古くなると幹が灰白色になる。
他の落葉樹と違い冬でも枯葉が残って新芽を保護し、春先新芽が活動を始めてから落ちるので、枯葉がついたものも観賞の対象となる。
強い光線を好まず葉焼けを起す。
剪定に弱い。
フジコブナは小葉で有名。イヌブナは葉肉が薄く幹が白くならぬので盆栽にはしない。
1年に何回も芽が出る樹ではないので枝作りには長期間かかる。
冬場の水切れに配慮。
黒土5、桐生砂5。
或いは赤玉土5、腐葉土3、桐生砂2。
或いは赤玉土5、黒土3、桐生砂2。
夏の強い光線に当てると葉焼けを起しやすいからヨシズなどで保護する。
実生苗は立ち上りが曲り易く直根が長いが、根元に近い部分や地表に近い部分を取木して、そのまま地中に埋めておくと新芽を出して扱い易くなる。
細幹の文人作りや寄植えのほか太幹ものも見ごたえがある。
枝打ちはあまりよくなく、春に一度新芽を出すだけなので、春の新芽摘みが大切。
葉刈りはしない。
枝の出方は欅と同じだが、成るべく強い剪定は避け先を詰めるだけにし、切る時は元から切取る。
1年に何回もの芽詰みは出来ないから、3〜4節枝が伸びた頃2〜3節残して切る。
元気のよい枝は再び芽を出すからもう一度繰返す。
枯葉は春まで落ちないので秋の剪定は当年枝の整理に止め、春先に古葉の元につく芽が動き出す時全体の姿を見て枝を整理する。
実生苗は3〜4年そのままでも枝はあまり殖えない。
5〜7年生株数本から枝別れのよい苗1本を選んで、.直幹や模様木とし他は寄植えがよい。
1本植えは幹枝はそのまま伸ばしながら下枝を作る。希望の樹高になったら次に伸びる芽から芽摘みする。伸ばさない枝は葉が固まらない柔らかいうちに摘み必要な枝は伸ばしておき先だけ摘む。cf.P178
◆当年枝を葉を2〜3枚残して切る。鋏を使わず指先でつまんで取るが、枝が固くなれば鋏で切る。
◆欅と違って、何回も芽を出さないから樹形をよく見て芽摘みする。
◆勢いのよい樹は2番芽が出るが、弱い樹は出ないから肥培管理が重要。
◆葉刈りはしない。元気な若木には数年に一度位してもよいが、無理すると枯らしてしまう。cf.P250
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春の芽出し、秋の紅葉、幹味が、見どころ。
赤玉土4、黒土4、桐生砂2。
実生の寄植えで早くから見られる。
小鉢に植えたものを寄せても一度に寄植えを作るのも比較的容易。
寄植えの場合は込み合う枝をすかす程度で、元気が出たら上枝を強く摘む。
葉刈りで強い枝を押さえることも必要。cf.P92
春先に出た芽を上部は2節、下部は3〜4節残して切る。この剪定は伸長期間中だけ行う。伸びが止まると次々出る芽が秋から冬の寒さで枯れることがある。
◆苗木の剪定=芽吹きがよいから、風通しと日当たりに留意し強い枝や不定芽を切る。
◆完成樹の剪定=花は当年枝の1節目に多く着くから、ある程度枝を伸ばし充実させてから切り戻す。フトコロ枝を枯らさぬよう通風採光を考慮し、上部を強く下部は枝や葉を多く残して剪定する。cf.P176
◆あまり伸びないうちに新芽を葉2〜3枚残して鋏を使わずピンセットで摘む。
完成樹では下枝に葉数を多く3〜4枚残して切る。
8月下旬頃には新芽の伸びも止まるから、それまでに芽摘みを終える。芽摘みしないと樹形が崩れ、通風採光が悪くなる。
◆4月に芽が伸び始めてから8月上旬頃まで樹勢に応じて2〜3回葉刈りが出来る。
◆無理にしごいたりすると芽が痛むので、葉刈りは1枚1枚丁寧に鋏で切り取る。長い葉柄がないので葉元を少し残すようにして鋏で切る。cf.P251
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赤芽ソロと呼び、同属にイヌシデやクマシデ(花が大きい)がある。
小葉で縁の鋸歯は二重で葉脈は平行。淡紅色の新芽と滑らかな樹皮が美しい。
特徴的に左右にくの字に曲る小枝が密生し、緑の葉のような雌花は集まって紐のように垂れ下がり、受粉するとこの中に種子がつく。クマシデはこの花が大きく緑のミノムシのよう。
黒土5、赤玉土3、桐生砂2。
実生でよく発芽する。
芽摘みや葉刈りも必要なくて、手が掛からない樹種。
秋か春の植替え前に枝の切込みで樹形を作る。
芽摘みを繰返すと花が付かず実を楽しめない。
あまり切込まないで、小さな鉢に植えるとよく開花する。
寄植えがよく、特に強く伸びた枝だけ剪定して姿を整える。cf.P92
枝を柔らかく作るように、伸び過ぎたら枝先を摘む程度でそのまま伸ばす。
当年枝の新梢に花がつくから、5月頃には花芽を確認してその上から切る。
出る芽を次々切ると枝がゴツゴツするから、春か秋の植替え前に全体の姿を見て切り戻し、枝を間引く。
◆苗木の剪定=殆ど欅と同じだが、実生後2〜3年はそのままにし、成るべく切り戻さない方が柔らか味が出る。鉢土を乾かすと枝枯れするから灌水に注意。希望の樹高で枝先を詰め芯を作り要不要の枝を見極めてバランスを取りながら剪定する。芽詰みは芽出しから9月中旬まで数回出来るが、長くしたい枝は3〜4節、伸ばしたくない枝は2節で切る。
◆完成樹の剪定=寄植えが多いが、それぞれの樹芯が正面を向くよう揃える。当年枝の剪定は上述の通り。cf.P177
◆当年枝は5月中旬には花が判るので花のない枝に芽摘みする。
◆10〜12cm枝を伸ばしてから必要な芽数(3〜4節、3〜4葉)だけ残して摘む。
◆一度伸ばしてから切る方がよいが、伸ばした長さで節の間隔が決まるから注意。完成樹では短かめに切る。
◆太くなってから芽摘みをすると、枝先がゴツゴツして柔らかい感じの枝先が出来ない。
◆元気のよい樹は胴吹き芽が出るから、不要ならば早目に切取る。
◆葉刈りは弱い樹や老木にはしてはいけないが、肥培管理した勢いのある樹には6月下旬〜7月に、葉の大きさを調整するために部分的葉刈りをしてもよい。その時も1枚の葉を全部落さずに、1/2〜1/3残して鋏で切る。
◆勢いのよい樹に全体葉刈りをする時は、鋏で葉を半分に切るようにし、事後の灌水を控えめにする。cf.P249,250
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葉の大きい紅葉蔦がよく、常緑のアイビーは使われない。
蔓が出易いので、出次第切り取る。
芽出しが綺麗で、懸崖仕立てがよい。
赤玉土6、腐葉土2、黒土1、桐生砂1。
やや太い蔓を切取り地中に埋めておき、春に挿木をすれば発根する。取木も可能で、懸崖や半懸崖も風情がある。
芽詰みは伸びてくる蔓を葉1〜2枚残して切る。
早く太らせるにはこの蔓を伸ばしておくが幹や枝に絡みついたものは丁寧に取る。cf.P179
◆蔓を元葉1〜2枚残して切る。樹形作りには蔓が絡まぬ程度に伸ばす。
◆7月に入ってから、葉柄から鋏で葉刈りする。
◆野鳥が新芽を食べるので注意。cf.P253
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紅葉が美しいが、かぶれる人がある。
若苗で紅葉を楽しむには、砂に蒔き、薄い肥料を時々与えると、一年生でもよく紅葉する。
実は発芽しにくく、7日くらい水に漬けてから蒔くとよい。
砂主体だと実生苗が早く紅葉する。
黒土7、砂2、腐葉土1。
或いは黒土5、赤玉土2、腐葉土2、桐生砂1。
小枝が出にくいので太枝で樹形を作る。
春先に出た芽を2葉残して切るとその葉の元から芽が出るから、芽が伸びたら古葉を取る。cf.P179
枝が伸びないので形が作り難い。
当年枝は伸びが落着いた時に一度先をつまんでおく。
2番芽はそのままにするか、葉を2〜3枚残して切る。
樹液のかぶれに注意。
葉刈りはしない。cf.P253
△総索引△
黒土6、赤玉土3、天神川砂1。
△総索引△
挿木も実生もよく生えるが、実生の場合は採集したらすぐ地に植え乾燥させぬようにする。
太枝を切ると腐れ込むので、若芽のうちに折り取る。
乳の垂れる銀杏は系統があるから、親木を見て枝を取る。
あまり土質を選ばない。
赤玉土7、腐葉土2、砂1。
或いは黒土5、赤玉土5。
或いは黒土5、赤玉土2、天神川砂又は桐生砂3。
秋に銀杏を採集したら直ちに地中に埋める。乾かすと発芽しない。
挿木でもよく発芽する。
若い枝を切詰めて姿を作る。
古枝を切ると腐れ込むから切口の保護が必要。
春先伸びる枝に長枝と短枝があり、短枝は伸び次第2節で切り、長枝は切取る。
全体の剪定は落葉後不要な枝を取る。
切口が腐りやすいから、太枝剪定後は小刀で切戻し癒合剤を塗っておく。cf.P180
◆銀杏に小枝は出ないが、長枝と短枝とあり長枝だけ芽摘みをする。2〜3節(2〜3葉)で芽摘みし2番芽も同様。切口はツギロウの保護が必要。
◆葉刈りは、大葉が出てバランスが悪い時は7月頃部分的に葉柄から切ってもよい。cf.P253
△総索引△
葉は細かくよく繁るので数多く芽摘みし、土用あけ頃葉刈りもする。
幹肌が荒れ古さが出る。
丈夫で挿木もよく発根するが、太根で根伏せもよい。
黒土5、赤玉土3、天神川砂又は桐生砂2。
小枝がよく繁るが、春に新芽が出てから小枝の剪定をする。cf.P92
幹の太りはあまりよくないから、鉢上げ前に幹を作っておく。
◆当年枝が5〜6cmになったら2〜3節(2〜3葉)残して芽摘みするが枝が小さい時は控える。
◆頂芽優勢が強いので、頂部の枝数を少なくし下枝の枯れ込みを防ぐ。
◆全体葉刈りと部分葉刈りがあるが、葉が小さいのであまり必要がない。
葉刈りする時は鋏で1枚1枚丁寧に切る。同時に頂部の枝の切詰めも行う方がよい。cf.P251,252
△総索引△
黒土7、腐葉土1、天神川砂又は桐生砂2。
或いは黒土6、赤玉土3、桐生砂1。
△総索引△
黒土6、赤玉土3、桐生砂1。
△総索引△
黒土5、赤玉土2、腐葉土2、桐生砂1。
幹を太くするため、伸びて来た枝はある程度伸ばしてから切り戻す。
残す枝は2〜3節で切り、7月頃までには終らせる。
雌花は当年枝の基部につき、5〜6月頃には分かるから、あまり強い芽詰みは行わず、花を確かめてから枝を切る。cf.P180
◆花は5〜6月には確認出来るから、その後芽摘みを行い、葉を2〜3枚つけて切る。当年枝の基部に雌花がつくから、それを残して長くなった枝は後で切り戻す。8月以降の芽摘みはしない。
◆樹形造りで、あまり枝を伸ばして切ると先だけ芽が出て間伸びした枝になるから注意。
◆葉刈りは6〜7月頃勢いのよいものに行い、鋏で葉柄から切取る。cf.P252,253
△総索引△
黒土5、赤玉土2、天神川砂又は桐生砂2
△総索引△
赤玉土5、黒土3、淡斤川砂2。
△総索引△
黒土3、鹿沼土3、赤玉土2、桐生砂2。
根の伸びが極端に強いため根が張り過ぎて冬に衰弱するから、寒さ前の秋に植替えて根詰まりを防ぐ。
△総索引△
5月と7月の2回花を咲かせる。
黒土3、鹿沼土3、赤玉土2、腐葉土1、桐生砂1。
花は当年枝の枝先につくので芽詰みをすると花は見られないから、姿作りと花と隔年になる。
どこで切っても芽が出るから、不要な小枝は取り、後から出てくる不要な芽は早く摘み取り、はっきりした樹形にする。cf.P179
△総索引△
黒土5、赤玉土3、桐生砂2。
△総索引△
赤玉土5、黒土3、桐生砂2。
△総索引△
赤玉土5、黒土3、天神川砂又は桐生砂2。
△総索引△
赤玉土6、黒土2、天神川砂又は桐生砂2。
△総索引△
2012年10月12日作製 / 2013年10月12日様式改訂