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マダガスカル ジャスミン b07 甘い芳香に魅せられて大事に育てています
拭き漆工房 翠簾洞 素舟齋 |
初めてフラワーセンターで見たとき、純白で清楚な花なのに、とても甘美な香りがするので買ってきました。しかし冬になると寒さと共に枯れてしまいました。翌年もまた店頭で見掛けて買ってきましたが、冬に家の中に取り込んでおいたら、葉が黄色くなって半分くらい落ちるものの、翌春には元気に芽を吹いてきました。それから鉢に取り込んで植替えながら、10年あまりも楽しんできました。
ジャスミンは香りがよいので毎年買うが、冬場室内に入れていても元気がなく、葉がしおれたり落ちたりしていた。春になって棚に出すと芽も伸びて元気はよくなるのだが、そのうちに枯れてしまうのが常だった。
ところが今年は例によって春先に花が咲いている鉢を買って、花後、棚に出しておいた所どんどん蔓が伸びてきた。そしていつの間にか蕾が2塊付いていた。水を切らさないように注意し、バラのついでに水肥もやったりしていた。しかし、今年の日照時間と高い温度が幸いしたのが一番効果があったことだと思う。なお購入後植え替えはしていない。
両方の塊ともに花が開いてきたので、香りもよいし部屋に入れた。しかし、冷房をつけているので持つかどうか心配だ。
8月12日
8月14日
8月15日
8月15日
9月1日
2塊の花房は見事に咲いてくれた。甘い香りがすばらしかった。
そしてもう外に出して花は落ちてしまったが、更に新しい蕾が1塊出来てきた。
もう時期的に遅くて、ものにならないのではないかと心配するほど小さかったのが、しっかりと育ってきた。
大分枝が込んできたので鉢を一回り大きくしたが、根株はそのままで成るべく根鉢を崩さないようにして、周囲に新しい土を入れた。更に鉢の縁周り即ち新しい土の上の方には化学肥料を埋め込んでおいた。
伸びた枝が芯の針金に収まらないので針金から全部外してみたが、矢張り自立させるのは無理のようなので、針金を塔にして上から蔓枝を引っ張るようにした。
伸びた蔓に見事に花が咲いた。今年は冷夏といわれ雨がちで日照時間が少なかったので蕾がうまく開けるかどうか心配していたが杞憂だった。枝振りが丁度三角形に姿よく枝垂れて見栄えがする。花は今年伸びた蔓の根元に着くことがよく分かった。
9月8日
9月8日
9月10日
9月10日
冬場は部屋に取り込んでおいたが、2月が例年より暖かかったので春が早いと思って外に出してしまった。ところが3月に入って5度を下回るような寒い日が続き、葉が黄色っぽくなってきたので慌てて室内に入れた。
しかし去年繁った若葉が次々と枯れ込んできた。更に日に当てようと思って外に出したところが、その晩また冷え込んでしまって翌日再び部屋に入れたりした。
そんなことで葉がどんどん落ちてしまった。鉢土の表面も随分固まっているし根が浮き出しているので土を換えることにした。
樹幹や葉が少なくなっているのでこの際根をすっかりほぐした。鉢底まで十分に根が廻っていて、上半分くらいは土が固まって団子状になっている。髭根が出ない樹のようで白い太さ1ミリ弱の根が沢山絡み合っているが、とても切れやすくてほぐすとき下半分はなくなってしまった。今年は樹の復活が精々で花はとても期待出来ない有様である。
植替え前
鉢抜き
根の整理
植替え後
今年は良く新芽が延びてとても繁った。上に延びた蔓を下向きに誘導しておくと素直に従ってまた上向きに方向転換して延びて行く。蕾も3箇所に付いて一番花が今日咲いた。佳い香りがしている。蕾が見えてから咲くまでがとても早い。
長く伸びてきた蔓の先にも蕾が付いて合計4箇所に蕾を付けた。蔓が茂って大きな株になったが根元は1本だけで株分けは出来ない。さてどうしたものか?
ジャスミンにしては随分長く咲いてくれた。玄関に入れておくと芳香が漂う。
花が終わって台に戻しておいたら今頃また咲きそうな蕾がついた。更に別にまだ固いつぼみの集団が一つある。もう日が落ちると急に涼しくなるが果たして咲けるだろうか。
おいおいと寒くなるので急いで咲き始めた。折しも嵐の前触れの雨粒を付けたまま家に上げて玄関に飾った。秋咲きの花の匂いはどうだろうか。
新芽が勢いよく伸びてきたがあちこちの枝から出て来て始末が悪くなってきた。植え替えや剪定で整理していかないと茂っても困るものだ。
蕾が2個所から上がっている。割に短期間に蕾が多きくなり花が開くものだ。
去年の7月はまだ蕾だったが、今年は1房だけ咲き良く薫っている。しかし他の枝の先にはまだ小さな蕾が2、3房付いていてまだ固い。蔓の先の方の新芽は艶がよくて光っている。
蕾は大きく育ち沢山花を付けた。芳香も良い。
冬を越したが芽吹きにあまり元気がないし樹全体に葉が少なくなったようだ。
新芽の先にはアブラムシが付いているし、鉢には苔が生えている。
恐らく根もすっかり回っているのだろう。
記録を読み返すと前回の植え換えは4年前だ。ここは植替えする時期だ。
支柱を外すと、巻いていた長い茎が力なく絡まり合っている。
絡み合った枝も全部ほぐした。
根をすっかりほぐし土を落とした。
鉢底石を敷き赤玉土を少し入れてから培養土を加えていった。
葉や伸びかけた芽が折れなくて助かる。
支柱を3本立ててビニール紐で留め一応出来たのだが、
長い茎が丸く納まらない。
そこで行灯(あんどん)仕立てを思い出し、留めた支柱を全部外して、
朝顔用の支柱に立て直した。
植え替えて以来次々と葉が黄色くなってしまった。鶏糞を入れすぎたのかと思い土を入れ替えて植え直した。
しかし肥当たりではなく、水捌けが悪くて根腐れしかけていたようだ。
水捌けを良くしようと思って入れた赤玉土が逆効果で、潰れて培養土と混じり合い、鉢土全体が水を含んで団子状になっていた。団子になった原因は入れすぎた鶏糞にあるのかもしれない。
出した古い土のうえにナメクジが這っていた。
今回は鶏糞を入れず、鉢底石を多くし赤玉土は下の方に入れるに留め、数年前のデンドロビュウムの古土(若干のバーク以外は軽石等)を混ぜた培養土を主とした。
葉の黄ばみは一向に止まらない。枝先の新芽だけは青いがどうも伸び方に元気がない。
枯れた枝をよく見ると根元近くから伸び出した新枝が1本だけ青い葉を付けていて黄ばんだ葉がない。
そこで行灯(あんどん)仕立ての枯れかかっている枝を全部切り落とし、この若枝1本だけにした。
その後この葉の伸びは順調で、枯れ込まないようだ。
どうやら植え替え時に、水が多い団子土もさることながら多分根を切りすぎたのだろう。とすれば長く這い回って間延びした棒枝を整理するのに丁度良かったことになる。
切り込んだ去年の姿からは想像出来ない元気な形で沢山花を着けてくれた。
冬場に部屋に取り込み春以降は十分に日光に当たるようにしていたのが成功だった。
特に梅雨期以降は不順な天気が続いたが、水切れに注意して強い日光を追って置き場を移してきた。植物は一寸手を掛けるとはっきりと報いてくれる。
こんなに沢山花が咲く前に、1塊だけの花芽が出て6月に咲いてくれた。不順な気候のための狂い咲きか、根の具合が良くなって早く花芽になったのか原因は不明だが、匂いは強くてとても良かった。
去年は室内に取り込んで越冬した。葉は割に元気に見える。しかし鉢の土が固まり草も出ているので、2年振りに植え替えた。(記録写真は撮り忘れた。)
根はすっかり鉢の内壁に貼り付いていた。根株は上部の根が茂りすっかり廻って肩が固くなっている。中程から下はまだ根の間の土が残っている。これは丁度よい時期に植え替えたようだ。
鬚根をすっかりほぐしたので、根は3分の1ほどしか残っていない。
植え替えの土には「花の土」をベースにして、腐葉土・鶏糞・木炭に鹿沼土も僅かに混ぜた。底には鉢底石を厚く入れた。
枝は完全にほぐしたが、主幹から横に出た長い幹枝1本だけがすべてだった。(他の枝は2008年に枯れ込んでしまったのですべて切り落としてしまった。)
周囲の葉並びが片寄らないようにまとめ、支柱に付けるのに意外に手間取ってしまった。
葉色が悪くて心配だったが、今春植え替えたばかりなのに、例年どおり、むしろ去年よりもよく蕾が付き、もう開き始めた。植え換えで気持ちよく咲いてくれたようだ。
7月は花が咲いて香りもあったので玄関に飾っていたが、蕾が咲ききれずみな落ちてしまった。それで7月下旬から盆栽棚に出してあった。
今夏は有史以来の高温少湿で毎日の水遣りが大変だ。この樹は暑さが大好きなのでとても元気よく蔓を伸ばしている。
蔓を丸めずに伸ばしておいたら、その中の1本に蕾が付いた。弱いながら芳香もある。部屋に入れずに棚の上で存分に太陽を浴びさせておいている。
酷暑の夏も霜降を過ぎるとさすがに冷えてきた。
ジャスミンも古葉が黄色くなり全体の艶も薄れてきた。
今夜から部屋の取り込んでおくことにする。
今年6月頃の紫外線が強くて盆栽棚は皆日焼けしてしまった。この樹も葉が何枚も黄色く枯れて落ちた。
しかし昨年から伸びてきた蔓は新枝も沢山出て鉢全体に溢れている。
それらの新枝に沢山の蕾が付いて、満山これ花盛りの様相を呈してきた。
ジャスミンは直射日光には弱いが、高温は好きらしい。夏冬の置き場が難しいが、水切れにも強い方で作りやすい樹だ。
咲き揃ってきた。
芳香を放ってまことに見事だ。
今年は花時の写真を撮っていなかったので秋景色を記録した。
蔓が大きく広がったが、そのまま空中に伸ばしておいたらちょっと盆栽風になった。
冬場は2階のベランダに出し、夜は部屋に入れた。
これはここ数年毎年の養生だが、いつも葉の色が薄く黄色っぽくなってポロポロと落ちたり、一部の蔓先が枯れ込んでしまう。
それでも初夏になると葉色も良くなって急いで枝を伸ばし、さらに真夏には蕾も出てくる。
冬場に温室に入れれば花ももっと早くなるだろう。
まだ2Fのベランダに置いたままだが、この2、3日で急に葉艶がよくなり新芽が出てきた。
植え替えしたいと思いながらもまだ2Fのベランダに置いたままだ。
葉色はしっかり緑色が濃くなり新芽も元気に拡がってきた。
葉が混んで来るとまとめるのが難しくなってしまうので、開花前に植え替えてしまいたいと思ってはいるのだが…。
植え替えないまま蕾が出て花が咲いた。蕾に早いのと遅いのとかなりの差がある。
いつもながら香が佳い。
初めの花の一塊は散ったが、代わりに別な枝の2、3、4塊が咲いた。
同じ枝に3塊も咲き揃うのは珍しい。
しかしこれで今年の花は終わりだ。
昨日の日照りで萎れていたので1晩腰水しておいたらすっかり元気になった。
花や蕾がしっかり上を向き、佳い香が戻ったところで、来合わせた娘に貰われていった。
早く植え替えるように頼んでおいた。
-----<2013.08.31. 作成 / 2013.10.05. 改訂>-----