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漢字文化の授業ーひらがな、片かなになったうかんむりの漢字ー


大阪府/中谷康博


ひらがなや片かなが、漢字からできたことを伝える授業です。



教科書に「宇宙」という熟語が出てきたので「宇」を使って授業をした。

(発問1) 「宇」は、何と何に分けられますか。

 これは、簡単だった。

「うかんむり」と「干」である。

(発問2) 「うかんむり」は、何の形からできましたか。

あ なべのふた 

い 戦いで使うたて 

う 家をおおう屋根

33名中、「あ なべのふた」が、18名。「い 戦いで使うたて」が、4名、「う 家をおおう屋根」が、11名だった。

正解は、「う 家をおおう屋根」である。

(説明) 「干」は、曲がるという意味があり、うかんむりの「家をおおう屋根」とあわせて大きな屋根のよう な大空におおわれた空間という意味になりました。宇宙のことなのです。

(発問3) 「宇」という漢字は、昔、中国から日本に伝えられました。日本では、「宇」が、ある文字に変わ     りました。なんという字になったのでしょう。

書けた子から、ノートを見せに来させた。

別の漢字に変わったと考える子がほとんどだった。

「字」と書いた子が多かった。

「学」「干」という子もいた。

正解は、ひらがなの「う」及び、片かなの「ウ」である。

子ども達は、びっくりしていた。

(発問4) ひらがなの「あ」に変わった漢字もうかんむりでした。何という漢字でしょう。

ヒントとして、3年生で習った漢字だと話した。

これもノートを見せに来させた。

簡単な漢字だということで、「家」「字」「守」「宙」「穴」の子がいた。

次第に正解者が出るようになった。

正解者が20人を超えたところで、「あん」と言った。

正解は、「安」である。

慌てて「案」と書いて持ってきた子がいて面白かった。

ここまで10分間の授業である。

(参考図書)   「新字源」(角川書店) 

         「漢字なりたち辞典」(ニュートンプレス)



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