製作年度:2011年 アメリカ映画 配給:クロックワークス
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン
2012年4月 映画館にて鑑賞
テレビスポットの編集がなかなかうまくてついつい乗せられて観に行ってしまった。主人公は普段、スタントマン、自動車の修理工として働いているが、本業は外注の犯罪ドライバーという設定。キレるとめちゃ怖い、しかもプロのヒットマンよりなぜか強い(過去の所属は謎)。そしてその男がGTAのリバティーシティーな感じのおっさん連中と一悶着起こす話。しかし、よくあるカーアクション復讐劇とあなどるなかれ、随所に明暗のコントラストを活かした演出が冴え渡り、冒頭の警察から逃げるやりとりがかなりうまい。BGMのテクノの打ち込み音が心臓の鼓動のように聞こえてきて緊張感全開。カーアクション部分は非常によく出来ているのだが、いいのはここまで。バイオレンス描写が演出過多で作品のテイストに合わないのと、ラストはカーチェイスなしかよと思ったりして、荒削りな部分も目立つ。奪った大金の行く末もなんかなーといった感じ。純愛描写は悪くはないが挿入音楽のせいもあってか、かなりクサめ。デニーロ、パチーノ、ダブル主演の「ヒート」の方が好きかなといった感じ。あれは長いが故に地上波であんまりやってくれない映画だがおもしろいのでこの手が好きな人にはこちらをお勧め。あまりのかっこよさに鼻血が出る。