L’Arc〜en〜Ciel

「追憶」 柳一馬著 (99/04/29)

 普段、エッセイ風の文章は、あんまり読まないのですが、本屋さんでちょっと目に留まったので買ってしまいました。読んでいるときのBGMは、「HEAVEN'S DRIVE」。これは、L’Arc〜en〜Cielが発足してから今に至るまでの、歴史がつづられてて、メンバーのそこに至るまでの心情とか、考え方とかが詳しく書かれています。僕にとって「もっとL’Arc〜en〜Cielを知る」という意味でとても良い1冊でした。それまで音楽でしかL’Arc〜en〜Cielを知ることが出来なかったのでhydeがリーダーでやっているグループだと勘違いしていたんですよね。だけどそうではなかった。tetsuという音楽を心から愛している人物がいなかったら今日のL’Arc〜en〜Cielは、なかっただろうと感じました。彼は、一番グループのことを考えて、でも自分の目指すモノをとことん追いかけていて、そして、時代が何を求めているのかを敏感に感じ取る、めちゃくちゃ凄い人なんですよ。現在のメンバーに固定されるまで他にもメンバーが入ったり出たりしたのですが、新しいメンバーを迎えるときは、必ず引っ越し先をtetsuが面倒見ていたりして、そこが凄い感動しましたね。それって相手の技量を認めていて誠意がないと出来ないことだと思う。人間として見習わなければならないことがいっぱいあります。

 他にも感動したところは、いっぱいあって。「高校の時から絶対にプロになるという強い決意があった」とか「レコード会社から誘いが来ても、ほいほい応じないで、自分たちでその時期を見極めていたり」、もう背中がゾクゾクしっぱなしでした。こういうのを読んだ後に、またCDを引っぱり出して聴くとひと味違った雰囲気になって、というか、曲の世界が深くなって良いです。他のも読んでみようかな。

 


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