コンサートレポート

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2007年 9月〜12月


 

No.025

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「平尾武夫作品展」

07/12/28 神田神保町「クラインブルー」

友人の画家平尾武夫さんからのお誘いで、神田神保町の個展会場で弾いてきた。平尾さんは、実に不思議な「気」を持った人である。ふと彼のことを思ったとたんに、必ず電話が鳴るのである。

三作目のジャケットを描いてくれたマルタ・モンカーダさんが来日した折に、ちょうど銀座でやっていた平尾さんの個展に同伴したところ、お互いの作品を通じて、また共通の友人を介して、二人が旧知の間柄であることが判明した。何かの力が作用しているとしか思えない。


平尾さんの作品は、幻想的である。そして美しい。重力に縛られていないのだが、しっかりとした重さがある。質量的な重さである。見た目には感じない重さが、手のひらにずっしりと来る感触である。そこがまた、平尾さんの人となりと合致していて面白い。奥様曰く、気分が乗ると、ほとんど眠らずに毎日作品を作り続け、個展会場では喋りまくるのだそうだ。

今年の夏こそ、平尾邸の庭で、ボリビア風バーベキューをやろうと思う。


08/03/03


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「木下尊惇フォルクローレ・トリオ・コンサート」

07/12/22 浜松「アトリエ・ぬいや」 12/23 焼津「てんせき舎」

暮れの恒例、浜松「ぬいや」焼津「てんせき舎」コンサートには、菱本・橋本両氏とのトリオで伺った。


アトリエ・ぬいやのオーナー山内さんは、染色作家である。芹沢けい(金へんに圭)介の工房で修行した事もあり、柳宗悦、河井寛次郎らが主導した「民藝」の流れを、正統に引き継いでいる。

舞台となる二階のフロアには、型染め作品に混じって、さまざまな民具が展示されている。中でも、お面やベッド、椅子などのアフリカのものが面白い。店舗である一階は、アジア諸国の器・民具が中心である。もちろん日本の作家作品もあるのだが、山内さんの選ぶものには、作家臭さが全くない。それでいてすべてが一点ものである。

リハーサルを終えてからのひととき、毎回品定めをするのが楽しみである。そしてどうしても、いくつかのものを梱包してもらうことになるのである。演奏終了後、常連のお客さんを交えての鍋パーティーは、毎年私にとって、唯一の忘年会らしき雰囲気なのである。


二年ぶりに伺ったてんせき舎。カントリー風のお店の裏に広がっていた田圃が、いつの間にかなくなっている。オーナーの住まいの前に植えられたローズマリーが、とても立派になっている。小さな葉をちぎり指先で揉むと、とても良い香りがする。

毎回のことだが、店内をコンサート会場に作り直す際のレイアウトに、時間がかかる。テーブルの処置と、椅子の並べようである。予約がいっぱいであれば、嬉しいことに、みんなさらに頭を悩ますのである。


「ぬいや」と「てんせき舎」それほど離れてはいないふたつの街で、連日行うコンサートである。それぞれの会場に集うお客さんは、やはりそれぞれの会場に似合った人達なのである。演奏場所が変われば、その時に出てくる音もそれぞれである。生けた花が、自らの姿を整えるのと同じなのであろうか?



08/03/03


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「空と太陽のコンサート」

07/12/15 東京農大「食と農の博物館」

私の友人知人には、東京農大出身者が少なくない。そんな縁も手伝ってかどうか、富士宮焼きそば学会の増田さんが企画して下さったコンサートである。東京農大「食と農の博物館」は、半農半歌手のyaeさんに、ぴったりの場所である。

NHKの番組で知ったという、サツマイモを差し入れて下さった。甘さがとても深い。富士宮からは、新鮮な鱒の寿司。豪勢な楽屋食である。

会場となったロビーは、比較的よく響く。しかし、音響機材には驚いた。菱本さんに、PAの応援を頼んでおいて、本当に良かった。


「食と農の博物館」には、ミニ植物園やミニミニ動物園も併設されている。いろいろな展示物を楽しみに、またゆっくりと訪れたい。



08/02/01


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「木下尊惇ギターコンサート」

07/12/13 越谷「水庵」

「越谷名産太郎兵衛餅のお雑煮を食べて、コンサートを聞く」という企画である。私も、演奏前にいただいた。

越谷流のお雑煮は、吸しの汁に大根、人参、ゴボウ、カマボコ。餅はよくついた角餅である。ベジタリアンの付け合わせが、六品。これがまた大変に美味であった。根野菜の炊き合わせは、ヤーコンの食感が絶妙で、生麸のフライで受けた感動は、鹿沼のレストランでご馳走になった、人参フライに匹敵する。すべての食材が生き生きと、お皿に、料理に治まっている。


舞台の上で、お雑煮の話をした。東京流の具に、菜っ葉ものという意味で、「白菜や・・・」と言ったのが失敗だった。お客さんのほとんどが主婦層である。「東京では白菜なんか入れないわよねぇ。」「小松菜よ、小松菜!」「ほうれん草もあるわよ。」しばらくの時間、楽しいお雑煮談議が続いた。

帰り際、持ちきれないほどいただいた、美味しい野菜は、もうすでに私の体の一部となっている。



08/02/01


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「流郷由紀子展」

07/12/05 朝霧高原「フェアリーテール」

「シロツメクサの指輪」のジャケットを描いていただいた流郷由紀子さんとは、もう15年来のお付き合いとなる。どこでどうやって知り合えたのか、思い出そうと思えば思い出せないこともないが、今やほとんど記憶の外である。


これまでに、直接的、間接的に頂いたご縁は、全国多岐にわたる。私も彼女の展覧会に、よくギターを弾きに伺った。北は青森・十和田湖畔から、南は佐賀・雄踏温泉まで、ずいぶんと楽しませていただいたものである。「タカアツ弾きに来てよ。」「いいですよ。」これで約束は成立。どうするかは、それからお互いに決めるのが常である。

この冬も、朝霧高原の展覧会に弾きに行った。ライダー・ライターの山村レイコさん宅である。大きな窓の外では、大きな大きな富士山が、刻一刻と色を変える。10年前にTV番組でご一緒した、ネパール舞踊の岡本さんとも、思わぬ再会であった。


聴き手がいて弾き手がいる。これほど自然で、当たり前のことが、コンサートなのである。私がギターを弾くたびに、我が家には、少しずつ流郷作品が増えてゆく。



08/02/01


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「笹久保伸ギターコンサート」

07/11/15 秩父「カフェ・まいん」

笹久保伸くんのコンサートに、ゲストとして招いていただいた。会場であるカフェ・まいんは、秩父の中心街から車で30分、里山の中に建つ。伸くんの地元だけあって、満員である。


第一部の終わり数曲に、夫人であるイルマの歌声を聞く事ができた。素朴で実直な歌である。くすんだ味わいの歌と、研いでゆく事で耀きを得る伸くんのギター。音の納まりどころに、大きな違いを感じた。

第二部の私のソロ・コーナーのあと、第三部は伸くんの新曲を二重奏で。積極的に作曲をする彼らしく、3つとも前を向いた爽快な作品である。随所に工夫のあとが感じられる。


秩父は、強い力を持った土地である。翌日は、笹久保ファミリーと、武甲山の麓の紅葉散策を楽しんだ。

08/02/01


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「木下尊惇・橋本仁 弦と管のフォルクローレ・コンサート」

07/10/27 深谷「きんぎん花」11/13 倉敷「喜楽小屋」

橋本さんのケーナは、きわめて繊細である。それは決して線が細いわけでも、粒子が細かいわけでもない。彼の場合、演奏者の気は、常に音の内側へと向っていて、ごく薄い皮膜で覆われている音の「束」は、刻一刻とその色、質感を変えてゆく。そして、それが全く作為的でないところ・・・、これが橋本さんの奏でる音楽の、最高の魅力だと私は感じている。今回は、私が何度も演奏しているステージへ、橋本さんをお招きした。

 

深谷のきんぎん花は、2年前にブティック経営をやめて、ライブ・スポットとしての新たなスタートをしている。お客さんはテーブルを前に座り、駄菓子をつまみながら、お茶を飲みながらの、気楽な雰囲気である。

 

台風接近が報じられる中、コンサート終了時には雨も止み、翌朝が早いという橋本さんを送りとどけてから帰宅したが、台風が近くを通ったのか、秦野では、強風にあおられたバス停が、ことごとく倒れていたのに驚いた。

 

倉敷の喜楽小屋には、奥様同伴で来てくれた。早めに着いて、倉敷の美観地区を散策されたとの事。今回は良い天気に恵まれて、本当に良かった。

 

倉敷の中心地からはいくぶん離れた、小高い住宅地にある喜楽小屋は、「マイペース」を堅持し続けるビストロである。家具も調度品も、また窓の外に配された木々も、とてもセンス良く、落ち着くことの出来る空間になっている。ガラス工芸作家でもある、シェフの奥さまが吹いた作品の数々は、とても温かく、少々間抜けたところが、とても可愛らしい。

 

橋本さんと私は、共に「ウニャ・ラモス/アントニオ・パントーハ世代」である。当時は、高校生と中学生。それぞれの思い出話は、尽きる事がない。


08/01/17


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-高齢者のための音楽会-

「木下尊惇・橋本 仁フォルクローレ・コンサート」

07/11/11 新座「中央公民館・体育室」

公民館の体育室に150脚もの椅子が並べられ、ステージの両脇には、スタッフが描いたマチュピチュと、南米地図が掲げてある。「高齢者が多いので、途中ハプニングがあるかも知れません。」と、スタッフの方に頭を下げられた。その場で起きるすべてを含め、それがその日のコンサートなのである。何が起ころうと、私はいっこうに構わない。

ほとんどのお客さんは、高齢の方々とその介護者である。車椅子の方も大勢いる。にこやかな顔も、ほとんど表情が変わらない顔も、みんなその気を、こちらに向けていてくれるのが分かる。そしてその気は、シャンと背筋が伸びていて、清廉である。どんなに身体能力が衰えていても、齢を重ねた生命の重みは、私たち若輩者にとっての先達であるのだ。

そして、初めて耳にするメロディーに瞳を輝かせ、気持ちが異国の地へとワープする。それは命が心身を伴って、未来に向けて力強く脈打っている証である。

演奏する事によって、たくさんの事を学ばせていただいた、貴重な、有意義なコンサートであった。

08/01/17


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-秋の星座シリーズ〜つながれた魚・うお座-

「木下尊惇・笹久保伸フォルクローレギター・コンサート」

07/11/09・10 八ヶ岳「ペンション・ブーツ」

ペンション・ブーツでのコンサートも、今回で9年目を数える。よく続けていただけたものだ。その間、雨に降られたのが一度だけ、今回は伸くんとのジョイントなので、雨を覚悟してはいたが、二日目は、予想通りの雨であった。


ブーツさんには、全国各地からブーツ・ファンが訪れる。広い庭はよく手入れされ、季節の花が美しい。玄関を入ると、落ち着いた雰囲気の中に、我が家に帰ってきたような暖かさがある。きりっとした八ヶ岳の厳しさも、その魅力のひとつであろう。

うお座というテーマを決めてから、「つながれた魚」の作曲に手こずった。なかなかモチーフを捕まえる事が出来ずにいたところ、マルセ太郎の「泥の河」(スクリーンのない映画館)のVTRを見た。宮本輝の原作も読み、一気に2曲を書き上げた。

   

二日目の空き時間、深い霧の中、紅葉を見に行った。東沢大橋から眼下に広がる木々の連なりは、まさしく錦の織。清楚でありながら、絢爛の輝きが見事である。寒さをこらえて、長い時間眺めていた。伸くん曰く「秩父は負けた・・・」何にどう負けたのか。

   

ブーツさんでの数々の出会いは、今の私の活動にたくさんのものを与えてくれた。それらはきっと、今後もずっと生き続けてゆくであろう。

07/12/21


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「どうくつコンサート・木下尊惇&yae」

07/11/03 烏山「島崎酒造・どうくつ酒蔵」

yaeさんがお酒好きだからか、ご母堂さまがお酒好きだからか、今年は彼女との酒蔵コンサートが続いた。

第二次大戦中、軍需工場として掘られた洞窟が、完成の頃に終戦を迎え、結局そのまま放置されていたものを、烏山の島崎酒造が借り受け、現在は酒蔵として使用しているのである。小高い山の中腹に、ひっそりと口を開けた洞窟は、延べ600mものトンネルに、2万本ものお酒が貯蔵されているという。

年間平均気温10℃、湿度は90%という環境は、コンサートに適しているとは言い難い。洞窟内に入って、「寒い」と感じる事はないのだが、しばらくいると、膝の辺りから冷えてくる。また、譜面などの紙は水分を吸って、撤収時にはくたくたになっていた。
   

しかし「土の中」という演出と、自然の洞窟によるリバーブ(残響音)は、何にも代え難い魅力を持つ。地元の手漉き和紙を使った照明作家、鎌田泰二さんが、とても素敵な光の世界を作り出してくださった。

   

洞窟の外で、お客さんに振る舞われた、焼きおにぎりと、大鍋による芋煮(豚汁?)の味も絶品。青空と柿の木と、ほろ酔い気分がよく似合う、秋の日のイベントであった。

07/12/21


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木下尊惇ギター・コンサート

07/10/21 東京「ブランサヤ」

とにかく気持ちの良い晴天であった。楽器を積み込んで、会場へと車を走らせる。
   

ブランサヤは、私のギターの生徒である大山さんが、数年前に開けられたカフェで、「私の月」というインドネシア語だそうだ。池上に程近い住宅地の、細い路地を入ったところに、「隠れ家」と呼ぶのにふさわしい、特別なスペースが現れる。気兼ねなく、自分の時間を過ごせる、静かなお店だ。    

お宅の居間を楽屋にしていると、ゴールデンレトリバーが、人なつっこそうな顔を覗かせた。大変なお転婆だそうで、すぐに階上に隔離されたのではあるが・・・。

   

訪れるお客さまは、みんな近所の方々だとのこと。今回のコンサートでも、初めてボリビア音楽に接する方がほとんどで、中には、遠路名古屋から駆けつけてくれた、大山さんの友人もいた。    

スタッフである、大山家の方々の細やかな心遣いと、温かい家族の絆に、心が和む一日であった。

07/11/27


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yae with 木下尊惇 in 福島

07/09/28 保原「泉福寺」
07/09/29 会津若松「末廣酒造・嘉永蔵」

yaeさんとの「秋の福島ツアー」も、今年で三年目となる。ツアー前のリハーサルに、ボリビアの曲とオリジナル曲をいくつか持っていった。その中のどれかを選んで、yaeさんに歌ってもらおうと思ったのだ。    

さっそく音源を聞きながら、歌詞を追う。彼女の声にkey(キー)を合わせて、今度はギターと一緒に歌う。最終的に3曲、そしてyaeさんのオリジナルを1曲、今回のツアーでの新曲が決まった。

   

初日は、泉福寺・満月ライブ。真言宗のお寺を会場にした、まさに手作りのコンサートである。会場づくりや、演出のみならず、楽屋の食事にも趣向を凝らし、主催してくださる方々の熱意が直に伝わる。今回は、地元流町若連の太鼓、そして、友人の大町・阿部両君のケーナ、チャランゴとの共演も用意されていた。    

本堂に掲げてあった、護国寺の如意輪観音さまの御影が、演奏の合間に時折目に入り、とても穏やかな、安心した気持ちになる事が出来た。

   

翌日は、昨年に続いて、末廣酒造の嘉永蔵。末廣酒造は、幕末の嘉永年間から続く老舗の造り酒屋で、会場となる嘉永蔵も、その当時から建て増して現在に至る、古い建物である。さまざまなジャンルのコンサートを企画していて、渡辺貞夫や、天満敦子なども来訪している。

   

コンサート終了後、社長の新城ご夫妻に、美味しい蕎麦を食べに連れて行ってもらった。夜が更けるまで、駄洒落を連発しながら笑う社長のお話しに、今年も、とても楽しいひとときを過ごす事が出来た。

07/11/27


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木下尊惇 ネオ・フォルクローレ・トリオ

07/09/13 愛知「蒲郡市民会館 中ホール」
07/09/14 愛知「足助のかじやさん」
07/09/16 和歌山「和歌の浦 アートキューブ」

菱本幸二、渡辺亮両氏とのトリオで、プチツアーを行った。蒲郡と和歌山は小ホール規模。あいだに挟んだライブハウス「足助のかじやさん」は、十周年記念ライブ。


このトリオでの音響リハーサルは、入念に行なう。ほとんどゲネプロである。さまざまな色を持つ楽器の表情を、スタッフとも共有したいがため、である。

音の探り合いが面白い。生まれてくる音が、さらに別の音を生む。
横に連なり、縦に重なった、有機的な音の集合体である。

回を重ねるごとに、楽曲が、さらに柔らかく、新しくなってくる。まさに「練れて」くるのである。


楽曲を媒体として、楽曲の力を借りて、音を表現する。「自己表現」などという、狭義な枠には収まり切らない、音楽の根本的な楽しみ享受しながら、次の機会をうかがっているのである。


07/10/01


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木下尊惇&菱本幸二 フォルクローレ・コンサート

07/09/04 烏山「クローバー・ステーキハウス」
07/09/07 池上本門寺「朗峰会館」

クローバー・ステーキハウス6年目のコンサートは、かねてより、地元のファンからの要望がありながら、今回やっと実現した、菱本さんとの二重奏。クラウディア夫人同伴での参加である。

リハーサルと演奏の間、毎年のように、特別ディナーのメニューをいただく。ベジタリアンの菱本夫妻には、ホタテをメインにしだ別メニューを用意していただいた。   

この夏の厳しい残暑と、例年より早めの日程であったこともあり、会場はかなり暑い。
20時40分くらいに開演。途中休憩なしで約90分、熱く楽しいひとときであった。


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台風の日を挟んで3日後、池上本門寺の宿坊、朗峰会館のロビーコンサート。

前回の反省から、音響スタッフをお願いした。簡易照明も使いたかったが、コンセントや、電圧の都合でかなわなかった。薄暗いライトの中、かえって雰囲気が出たのかも知れないが、ガランとしたスペースは、やはり音楽には集中しづらいものである。PAの伸びやかな音に、本当に救われた。

控え室から眺めた夕暮れの空が、とても美しく光っていた。

07/10/01

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