川俣町義援金のお願い川俣町では義援金を募集しています福島県川俣町は、アンデス音楽愛好家たちにとって特別な町です。 1975 年10月、東北各地の中南米音楽愛好会が力を合わせて、手作りの音楽祭「コスキン・エン・ハポン」を開催しました。音楽祭の呼びかけに、全国から20余りのフォルクローレ・アマチュアグループが集い、それぞれの得意曲を披露しました。 神社の隣の小さな公民館で、手作りの、手弁当のコンサートに、主催者も、出演者も、思いっきり楽しみ、感動、感激を共にしました。当時中学1年生だった私も愛知県から参加して、川俣レディース・ギターアンサンブルの方々と一緒に、一曲演奏させていただきました。翌日、椅子を取っ払った同じ会場での芋煮会が終わると、フォルクローレの仲間たちは、来年の川俣での再会を約束しつつ、それぞれの家路に向かったのです。 それから35年、「コスキン・エン・ハポン」は毎年続いています。全国からの出演希望者は増え続け、やがて会場も大きな建物に変わり、今では、町の主催する大イベントになりました。「コスキン・エン・ハポン」をきっかけに、全国各地でフォルクローレ音楽祭も開催されるようになりました。 私は、2005年の30周年に、第一回の出演者としてご招待いただきました。30年の年月に、町の様子はずいぶん変わっていました。運営スタッフの方々も代替わりされていました。しかし、町から感じる優しさは、ほんの少しも変わっていませんでした。音楽祭の規模が大きくなっても、「のほほん」とした「身内的な」心安さは、30年前と同じでした。この優しさが、人のよさが、川俣町の大きな大きな魅力でしょう。音楽目的以外にも、みんな川俣の優しさを感じるために,「ホッ」とするために、毎年また、この川俣町にもどってくるのだと思います。 この川俣町でも、福島原発事故の影響で大変な状況が続いています。当時なかなか演奏機会のなかったフォルクローレのアマチュア演奏家たちに、舞台を用意し続けてくれた川俣町の方々に、少しでも恩返しがしたいと思い、皆様に川俣町のための義援金のお知らせをいたします。ご協力のほど、心よりお願い申し上げます。 2011年5月2日 木下尊惇 以下に「コスキン・エン・ハポン」の事務局長、齋藤寛幸さんからのお便りをご紹介いたします。 国内最大のフォルクローレのイベント「コスキン・エン・ハポン」の開催地である川俣町がかつて経験したことのない地震災害に見舞われております。川俣町内はもとより、津波や放射能の汚染から逃れてきた浪江町・双葉町の住民約5000名が川俣のすべての学校や体育館に避難しております。住民は着の身着のままで避難しており大変つらい生活をしております。 つきましては、全国からコスキンに来ていただいた方や、フォルクローレの愛する皆さんにお願いがございます。 どうか、川俣で被災している人や川俣に避難している人に、100円でも200円でも義援金をお願いしたいと思います。 口座は、コスキンの申込口座と同じです。 郵便口座 通信欄にメッセージを書いていただければ被災者の励みになります。 このメッセージに賛同いただける方は、一人でも多くの方に呼びかけていただきたいと思います。 この義援金は町役場を通してすべて被災者に渡します。 どうかよろしくお願いします。 コスキン・エン・ハポン事務局
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