「つながるつなげる さくらプロジェクト」
ご協力のお願い

 飯舘村の友人 菅野義樹さんからのお便りです。

 菅野さんは、飯舘村に18代続く農家で、放牧による畜産(肉牛)に力を入れていらっしゃいました。
 以下に、いただいたメールを転記します。

 福島から全国へ、世界中へ、市民レベルでのプロジェクトが、次々と立ち上げられています。
 みなさまのご協力を、心よりお願い申し上げます。

木下尊惇

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木下さん

 ご無沙汰しています。福島県飯舘村、菅野義樹です。原発事故発生時は色々とご心配おかけして申し訳ありませんでした。今は嫁の実家、茨城県大洗町にいます。

 私の家のほうは結局牛の移動はできずに市場でほかの農家に買って頂くことになりました。色々模索しましたが結局牛を続けていくことはできませんでした。

 土壌の危険性が出た時点で嫁を避難させ、私も牛を親に託して避難せざるをえないと思い避難しました。避難先で妻の妊娠が発覚し、新たな希望を見出すことができました。  

 来月から私は北海道に向かいます。有機農業とくず大豆を使ったバイオディーゼルオイルの立ち上げを手伝います。

 またこんなプロジェクトも始めました。

つながるつなげる さくらプロジェクト

http://kannofarm.exblog.jp/

 私の撮った写真をポストカードにして販売。収益金を飯舘に桜を植える費用に使わせていただきます。

 私は飯舘で農業ができなくなるかもしれません…でも私たちの息子や孫ができるその日まで思いをつなげる、そんなプロジェクトです。

 よかったら情報を広めてくださること、ポストカードの購入にご協力いただけたらと思います。

 この事故を無駄にしてはいけない。誰かのせいにだけはしてはいけない。一人ひとりが何を考え、行動するのか。それこそが必要だと思います。

菅野牧園 菅野義樹、美枝子