本顯寺の返還


宗務広報 第1339号(平成31年1月24日)

本顯寺(千葉県君津市)、宗門へ返還

本日、これまで正信会問題によって、昭和57年から不法占拠されていた法光山本顯寺が、36年ぶりに宗門へ返還されました。
これは、同寺元住職であった佐野縁道が、昨年11月12日に死去したことにより、これを機に宗門へ返還されたものであります。
なお、同寺は、今後、仏心寺・片野道誠師が兼務住職として職務を執行し、占有管理してまいります。


令和元年8月1日・大白法 千葉県君津市 本顯寺復帰奉告法要 第35代住職の入院式も


7月25日午前11時より千葉県君津市の本顯寺において、本顯寺復帰奉告法要並びに第35代住職・高木成幹御尊師の入院式が厳粛に奉修された。
本顯寺は、大永8年(1528年)に保田妙本寺の末寺として創建され、昭和32年(1957年)に保田一門が日蓮正宗に帰一した時より、日蓮正宗末寺としての歴史が始まる。
しかし近年、いわゆる正信会問題により元住職が不心得を起こし、昭和57年(1982年)に擯斥処分となったが、同寺を不法占拠し続けてきた。
しかるところ、昨年月に元住職が死去したのに伴い、本年1月24日に御宝物・寺院建物等が宗門に返還された。その後、修繕工事、及び布教区内の僧俗による清掃が行われて、36年ぶりに復帰となった。
なお、復帰に当たって、木更津市の仏心寺から信徒が移籍して同寺の所属信徒となり、日蓮正宗の正統な宗教活動が再開されることとなった。
この法要には、布教部長・阿部信彰御尊師、千葉布教区支院長・志岐長道御尊師、同副支院長・中村収道御尊師をはじめ布教区内外の御僧侶方が御出席。また、鈴木千葉地方部長、工藤健二本顯寺総代をはじめ多数の代表信徒が参列した。
法要は、高木住職の導師により献膳の儀・読経・唱題と奉修された。
次に、志岐支院長より新住職紹介と祝辞が述べられ、阿部布教部長、平野勝巳総代より祝辞が述べられた。
最後に、高木新住職より参列の各位に対して丁重な謝辞と今後の決意が披瀝された後、本堂において記念撮影が行われて法要は終了した。
未だ、不法占拠されている寺院の、1日も早い返還が望まれる。