2005年08月04〜10日
8月4日(木) 自宅から関越道路、上信越道、北陸道と高速道路を行き立山で降りる。夜勤明けで殆んど寝ていないので高速道路を利用したが、
本当に遠く運転するのがいやになった(我が家の家内は運転が出来ない)通行料が7350円と林道代が1800円の計9150円高速代も大変だ。
立山で降りて有峰林道を行くがこの道は工事はしているし狭いところもあり砂利道もありで、結構神経を使う所だ。帰りには写真1有峰湖のダムの
上から飛騨地方の神岡に抜けたがこちらの道は快適な道だった。尚この林道は夜間は通行止めなので注意がいる。折立は広い駐車場とトイレ、
キャンプサイトがある。
8月5日(金)晴れ 折立〜太郎平
折立からは樹林の中を進む、寝不足の疲れが残り足が、身体が重い。三角点からは展望も良くなり道も整備された広くなだらかな道になる
写真2 黄色い花がたくさん咲いていたが名前は知らない。やがて五光岩ベンチ写真3に着くと薬師岳が山の陰より顔を見せてくれた。
小屋のある太郎平に着く、写真4ここからは北ノ股岳、黒部五郎岳が写っている、写真にはないが水晶岳(黒岳も)見える。まだ昼前で時間は
早いのだがどうも動く気がしない、薬師岳へ登るのは最後の日にすることに決める。今回はのんびりゆっくりと最初から決めていたので付近をぶらぶら、
時間をつぶす、写真5は太郎平を薬師岳方面に少し行った所から太郎平の小屋と太郎山を見たものです。写真6は太郎の小屋の前からの薬師岳
ここからはそんなに高いといった感じはない
8月6日(土) 晴れ午後夕立 太郎平〜黒部五郎小屋
太郎平を後に北ノ股岳へと向う太郎山を過ぎなだらかに進むと写真7北ノ股岳と黒部五郎岳の間に笠ヶ岳が見えてきたこの辺りはチングルマ
写真9、ハクサンイチゲなどの白い花が多い写真8いったん下って黒部五郎岳の登りにかかる黒部五郎岳は写真1010年来とかの花の当たり
年とかで素晴らしい群落をなしていた。
五郎の肩にザックを置いて山頂へ山頂にはポールとか標識とか山頂の案内が無い。岩がゴロゴロした山頂だ展望はすこぶる良い、
写真11肩まで戻りカールの縁を少し進みカールの中へと降りてゆく写真12ここもコバイケイソウの大群落だ。下り始めてから側壁と
山頂を見る写真13カールの底へと降りてくる人と花写真14カールの底は雪渓からの水が小川となって流れていてとても気持ちが良いので
写真15、ゆっくりとコーヒータイムと洒落る。
カールを離れ山頂を振り返る写真16前方には写真17雲ノ平の祖父岳と左、水晶岳。右、ワレモ岳と鷲羽岳が素晴らしい。
写真18黒部五郎の小屋も見えてきた。この小屋からは前の山が邪魔をして五郎の全貌は見えない、テント場の方向に笠ヶ岳が見えるが
余り展望が良い小屋ではなかった。午後雷雨があり、我々は早めの行動で雨にもあたらず、ゆっくりと過ごす。
8月7日(日) 晴れ午後夕立 黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜雲ノ平
今日は小屋の後ろからいきなりの急登で始まる、三俣蓮華への登りでガスが出ていて展望がないとおもったら写真19ブロッケンが現れた。
ガスが切れかかると今度は写真20黒部五郎岳が現れブロッケン、ガスの中の人と山。自然のドラマにしばし見とれる。
以前訪れた三俣蓮華岳は快晴だったが今回の展望はいまひとつである槍ヶ岳も雲の中でも写真21お花畑は見事に花をつけていた。
蓮華の小屋でうどんとコーヒーで昼食休憩をとる。小屋からの写真22鷲羽岳、写真23三俣蓮華岳とこの小屋は展望が素晴らしく水も豊富だ。
小屋のテント場のところから沢に沿って源流部まで下ると写真24標柱がある。その先で雪渓の残る源流を石伝いに渡り雲ノ平への急な登りが始まる。
又この源流をさかのぼると依然訪れた岩苔乗越に出る。登り返しに振り返ると写真25三俣の小屋と槍ヶ岳が雲の中より顔を出した。
雲ノ平の一角に出て写真26黒部五郎岳は大分角度が違ってきてカールが段々隠れてきた。すぐスイス庭園があり谷を挟んで
写真27水晶岳が間近に見ることができ、目を下に向けると依然訪れた高天原の小屋と水晶池が小さく見え回りには花が咲き乱れ
ここでも大休止をしてしまう。水の豊富なテント場を過ぎほどなく写真28雲ノ平山荘に着くここは逆に水不足である。
以前と違い今回の食事は石狩鍋を皆で囲んで食べる。好みにもよるが私には以前のほうが良かった。今日も夕立がある。
8月8日(月) 晴れ 雲ノ平〜太郎平
雲ノ平を出発して祖母岳のアルプス庭園に行く、ここからの展望は見事だぐるりとまずは写真29薬師岳、写真30黒部五郎岳、
写真31笠ヶ岳、鞍部には黒部五郎の小屋が見える。写真32三俣蓮華岳、写真33槍ヶ岳、写真34水晶岳と雲ノ平の山荘。
まさに360度である。
ここから以前は高天原へ抜けたが今回は薬師沢の小屋を目指す。程なく奥日本庭園に着くここからは写真35薬師岳と
写真36黒部五郎が綺麗に見える。暫くすると雲ノ平の外れに差し掛かり写真37笠ヶ岳写真38三俣蓮華岳などとも暫くお別れで
樹林帯の急な坂へと入ってゆく。ここの下りは凄い急坂の上に大きな石がゴロゴロで濡れていて滑る大変な道で家内など転んで1回転してしまった。
怪我こそしなかったが気を付けなくてはいけない。やっと写真39薬師沢の小屋に着く黒部の清流で汗と泥を落としたが、狭い小屋のテラスは
大勢の人がいたので小屋には寄らずに通過、太郎平を目指して登り返す。今日も早い時間に太郎平の小屋に着く。今日は夕立はなかった。
8月9日(火)太郎平〜薬師岳〜折立==平湯
太郎平の小屋から薬師岳へは緩やかに進みテント場の鞍部へいったん下って沢の中の急坂を登る。薬師平まで来ると写真40俄然展望が開け、
歩いてきた黒部五郎、三俣蓮華、雲ノ平の上には槍ヶ岳から鷲羽と一望の下に見て取れる。薬師の小屋を過ぎると草木の無い裸地だ。
今日は風も無く絶好の日和で山頂からは写真41北薬師のカールをはさみ五色ヶ原越しの写真43剱岳、立山をはじめ首を返せば槍ヶ岳から
穂高岳と正の絶景である。槍の隣がワレモ、と鷲羽で手前に祖父岳のある雲ノ平だ。いつまで見ていても飽きることが無いであろう展望だ。
愛知大遭難碑のあるところからの写真44薬師岳山頂を後に太郎平へ戻る。小屋の前で山々に最後の別れを惜しみ折立目指して下る。
途中からは写真45有峰湖を眺めながら下る。折立へ着き有峰湖で食事をして飛騨地方へ抜けて平湯で宿の人となる。
8月10日(水)平湯==自宅
平湯からはもう何度も歩いている松本三才山から鹿教湯に出て佐久から上信越道で自宅に帰る。天候にも恵まれゆっくり登山のためかなり
ゆとりのある旅とはなったが財布のゆとりは全くなくなってしまった(笑い)