ファイルをまとめるためのファイル。フォルダとほぼ同じ意味。
「フォルダ」は「エクスプローラ」などの色眼鏡を通して見た場合に使う言葉です。普通のフォルダはディレクトリと同じといって構いません。例えば、C:\Windows というフォルダはディレクトリでもあります。
しかし、そうでない場合もあります。例えばコントロールパネルです。コントロールパネルの中にはファイルが入っているように見えます。しかし、これらのファイルが入っている場所は実は Windows フォルダの中です。拡張子 .cpl のファイルがそうです。コントロールパネルというディレクトリはディスク上のどこにもありませんし、.cpl ファイルの名前もコントロールパネル内の名前とは普通異なります。
デスクトップやゴミ箱もそうです。デスクトップは Windows ディレクトリ内のディレクトリですし、ゴミ箱は各ドライブごとに別々に作られているにも関わらずデスクトップに1つポツンと置いてあるだけです。また、デスクトップにはマイコンピュータ、マイドキュメント、ゴミ箱が置いてありますが、上記のデスクトップディレクトリにはそのようなものは置いてありません。
このように、エクスプローラを通してみる場合はディレクトリでないものもディレクトリであるかのように見えることがあります。フォルダとは、ディレクトリだけではなく、そのような「偽のディレクトリ」も含んだ名称なわけです。
DOSプロンプトで見た場合にはこの「偽のディレクトリ」は見えません。つまり、DOSプロンプトで扱っているのは純粋なディレクトリなわけです。