第80章 次のステップへ

 さて、第1部も今回で終わりです。今回は主に第2,3部の紹介を行っていきたいと思います。


 要点...なのでしょうか? とりあえず、お約束ということで。


 では、いってみましょう。


 今まで第1部では関数にはじまり、エスケープシーケンスまで、かなりの部分の話はC言語に共通するものでした。C++特有の機能として重要な「クラス」や「テンプレート」はC言語の基盤がないと理解しにくいだろう、ということでこのようにしました。

 しかし、あくまでC++の講座なので、参照、インライン関数、new-delete などのC++特有の機能についても話してきました。これらはまだ理解しやすいと思ったからというのもありますが、1〜3章程度で話がすむからというのもありました。

 クラスやテンプレートの全容を話すのには何10章と必要になります。なので、これらはまとめて第2部でやってしまおうということにしていました。そして、その予定通り第2部はクラスとテンプレート、それに名前空間をあわせての話にします。

 しかし、C/C++にはまだ話していない部分が結構あります。typedef と #ifndef-#endif については少しは話しましたが、それほど詳しくは話していません。他にも void ポインタ、コンマ演算子、関数ポインタ、再帰関数など、話すことはまだまだあります。

 とはいえ、これらは「まずは基本から」というレベルでもないと思い、第1部で話すことはやめました。かといって重要でないわけではないので、第3部を作って話すことにしたのです。ただ、かなり地味な部になるでしょうね。

 初めの方はかなり重要度の高い話を行っていきますが、だんだん趣味が入ってくると思います。「ああ、こいつはトークン結合子が好きなのだな」とか、「インラインアセンブラが好きなんだな」とか、いろいろ突っ込んで下さい(笑)。第3部はいつ終わるかというのは考えずに、だらだらとネタがあるまで続けて行くつもりです。


 今までのところで気が付いた人もいるかも知れませんが、この講座では「勉強」という言葉は使っていませんでした。この章のここで初めて出てくるはずです。

 「勉めて強いる」というこの言葉はあまり好きではないです。プログラムはもっと気軽に楽しんで学ぶものだと思っています。これはプログラムに限らず、いろいろな学業もそうあるべきだと思っています。苦しむために学んでいるんじゃないですからね。

 その思想のもと、「勉強」という言葉は使ってきませんでした。そして、これからも使うつもりはありません。

 みなさん、あまり気張らずに、プログラムを楽しみましょう!


 それでは、第1部最後の要点です。


 これからも間違いが発見され次第第1部にも修正が入ると思います。第1部もこれで終わり...と安心しない方がいいかも?

 では、また第2,3部で会いましょう。


第79章 Significance of Errors | 第2部第1章 とにかく作ってみよう | 第3部第1章 シノニムの定義

Last update was done on 2000.7.31

この講座の著作権はロベールが保有しています