第5章 変数
数学や物理などをやっていると、変数をよく使いますね。プログラムにおいても変数は大事なものです。基本的なことは普通の変数と同じです。
今回の要点です。
では、いってみましょう。
変数といえば、値を入れて、値を変えて、値を使って、の3つが基本です。プログラムの世界でもそれは同じです。問題はその表現の方法です。
どうこう言う前に、プログラムを見てみましょう。ファイル名は好きなようにして構いません。悩む方は Val1.cpp にでもして下さい。
プログラム | 実行結果 |
---|---|
#include <iostream.h> int main() { int a; a = 0; cout << "a = " << a << endl; a = 5; cout << "a * 2 = " << a * 2 << endl; return 0; } |
a = 0 a * 2 = 10 |
何か、a というものが出てきてます。これが変数です。一番はじめに出てきているのは
int a;
というところです。これは、「変数 a をこれから使うよー」と宣言するものです。「濃度を c とすると...」とか「体積を V とすると...」とかいうのと一緒です。テストでこういった宣言なしに変数を使って減点された経験はないですか? C/C++言語でもそんなことをすると怒られてしまいます。
int というのは、整数(integer)の略で、つまりここでは、「整数の変数 a をつかうよー」という宣言をしていることになります。他にも char(整数・文字)とか float(小数)とかいろいろあり、こういったものを変数の型といいます。
変数に使える文字は、アルファベットと数字とアンダーラインです。ただし、数字は2文字目からしか使えません。つまり、数字から始まる変数は作れません。
さて、変数ができました。でも、この変数にはまだ値が入れられていません。では、この変数に値を入れてみましょう。
a = 0;
変数に値を入れるには、= を使います。そして、この = なしには変数は変えられません。
さて、きちんと変数の中身が 0 になっているか確かめてみましょう。値の表示は cout でできるのでしたね。...どうやらきちんと 0 になっているようです。
では、次はこの値を変えてみましょう。次は 5 にしてみます。
a = 5;
次はただ a を表示するのではなくて、2倍した値を表示してみましょう。...きちんと 10 と表示されましたね。
一度にたくさん書いてあるのを見ると気が滅入るでしょうから、この章はこれでお終いです。次の章では変数の値を増やしたり減したりということをしてみます。
では、今回の要点です。
では、さようなら。
第4章 次のプログラムに移る前に | 第6章 中身を変えよう
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